転職の面接で、必ず聞かれると言っても過言ではないのが転職理由です。
具体的な内容は人それぞれですが、伝え方が分からずに悩んでいませんか?
印象が悪くなったらどうしようと、不安を抱えている方もいるでしょう。
しかし、転職理由を聞かれる理由や答え方のポイントを理解すれば、解決可能です。
本記事では、面接を控えている方向けに、転職理由の内容や伝え方をご紹介します。
これを知れば、あなたも自分らしい答え方ができるでしょう。
1. 看護師の主な転職理由
看護師が転職する理由は多岐にわたりますが、大きく分けて次の3つに分類できます。
- ネガティブな理由
- ポジティブな理由
- やむを得ない理由
①ネガティブな理由
ネガティブな原因は、待遇や人間関係、業務内容などです。
経験を積んでも給与が上がらない、残業が多いなどの状態では、ストレスが溜まります。
対立のある職場だったなどの理由も考えられるでしょう。
②ポジティブな理由
ポジティブな理由は、キャリアアップや他の診療科への挑戦などです。
より専門的な業務に携わりたいといった気持ちから、転職する方は多いでしょう。
前の職場にはない診療科で、新しいことを学びたいなどのきっかけも考えられます。
③やむを得ない理由
退職せざるを得ない状況になる方も、少なくありません。
たとえば、結婚や出産・育児、引越しなどです。
もちろん、産休や育休などを取得できますが、育児に専念したいと思う方もいます。他に、病気や親の介護などの事情が挙げられるでしょう。

看護師は、転職を経験している人が多い職種だと言えます。成長できない、ストレスが溜まるといった思いを持ったら、転職を検討しましょう。
2. 面接官が退職理由を聞く3つの理由
転職理由はなぜ聞かれることが多いのでしょう?
そこには、主に3つの理由があると考えられます。
2-1. 理由①:同じ理由で退職するリスクを見極めるため
どのような理由で仕事を辞めても、その選択に自分が納得していれば問題はありません。
しかし、「退職した」という事実は残ります。
面接官の多くは、「また同じ理由で辞めるのではないか?」という不安を持っています。
せっかく採用しても、すぐに辞められると、再度人員を確保する必要があるからです。
人手不足になると、看護師1人当たりの業務量が増え、現場の負担が大きくなります。
また、採用活動には時間やコストもかかるため、できるだけ辞めてほしくないのです。
そこで転職理由を尋ねて、すぐ辞めそうな人物かどうか見極めるのです。

すぐに辞めそうな人物だと判断されないよう、伝え方に注意しましょう。
2-2. 理由②:仕事に対する考え方や姿勢を確認するため
転職理由には、仕事に関する考え方や看護観などを絡めることが一般的です。
「前職では○○という理想を叶えられず、転職しました」などの例が挙げられます。
つまり、転職理由を聞けば、仕事における価値観も見えてくるのです。
そのため、前向きな姿勢を示せば印象が良くなるかもしれません。
一方で、伝え方によっては印象が下がる恐れもあります。
前職への不満ばかり話せば、信頼できない人物だと思われるでしょう。
明確な理由を説明できないと、仕事への熱意が低いと評価される可能性があります。
そのため、転職理由は伝え方がとても重要です。
2-3. 理由③:人間関係をうまく築けるか確認するため
看護師にとって、コミュニケーション能力はとても重要です。
いろいろな年代の患者さんと向き合う必要があります。
ささいな会話から、患者さんに関する重要な情報を得られるかもしれません。
看護師同士のコミュニケーションも欠かせないでしょう。
信頼関係がなければ、お互いに協力して業務を進められません。
そのため、さまざまな質問からあなたがどんな人物かをチェックしています。
転職理由として「人間関係」を挙げる場合は注意が必要です。
同僚と仲が悪かったと言うと、人間関係を築く能力が低いと判断されかねません。
3. 退職理由を伝える4つのポイント
ここからは、転職理由を答えるときのポイントを4つ解説します。
注意点を意識しながら、自分らしい答えを見つけてください。
3-1. ポイント①:前向きな転職理由に言い換える
どんな転職理由でも、ネガティブに聞こえる言い方は避けるべきです。
転職を後悔していると感じさせないように、気をつけましょう。
たとえば、「前の職場では理想の看護ができませんでした」と伝えたとします。
このような発言をすると次のように思われる可能性があります。
- 理想を叶えるために行動しなかったの?
- 理想の看護を何故うちでできると思ったの?
できれば、転職前にとった行動と、その結果まで伝えましょう。
その上で、転職先の病院でやりたいことを説明してください。
病院見学で実際に感じたことや、ホームページで得た情報を盛り込むのがおすすめです。
なお、育児や介護などの事情が理由なら、次のように今後の働き方にも触れる必要があります。
- 両親が協力してくれます
- 託児所を利用します
- 介護施設への入居が決まりました

面接官は、本当に仕事と両立できるのか不安に思っています。
育児や介護の今後の対応をしかり示せば、面接官の不安を和らげることができるでしょう。
3-2. ポイント②:転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
転職理由と志望動機は、切り離せない関係にありますので、矛盾しないよう注意が必要です。
たとえば、「急性期の看護を学びたいと思い、転職しました」と答えたとしましょう。
転職先に急性期ケアのできる環境が整っていれば、一貫性があります。
一方で、急性期ケアに対応していない病院の場合は、志望動機に繋がりません。
これは極端な例ですが、面接官に違和感を与えないように気をつけてください。
もしも矛盾が生じると、面接官はさらに深掘りしてくるかもしれません。
想定外の質問には焦りを感じて、答えに詰まる恐れがあります。
印象が悪くなりかねないので、十分な準備が必要です。
なお、転職理由と志望動機は同時に考えることをおすすめします。
転職理由が出産や介護などの場合、志望動機と一貫性を持たせるのは少し難しいです。その際は、退職前の働き方や興味のあった分野などを思い出しながら、志望動機を考えましょう。
3-3. ポイント③:人間関係や待遇への不満などはNG
面接では、本音ばかりを話す必要はありません。
仲良くなれない同僚や苦手な上司がいて、退職した方もいるでしょう。
しかし、面接でそれらの事情を明らかにすると、印象は悪くなります。
前職の悪口に聞こえ、面接官に不信感を与えるでしょう。
前職の給与や休み、福利厚生への不満も面接で言うべきではありません。
どうしても愚痴っぽく聞こえるので、伝え方を工夫する必要があります。
特に、前職と面接先の待遇が同じような条件の場合、注意してください。
同じ理由で辞める可能性が高いと捉えられる恐れがあります。
どうしても伝えたい場合は、次のようにポジティブに言い換えることが大切です。
- 人間関係が理由の場合
⇒もっと協力しながら働きたい - 待遇面が理由の場合
⇒休む時間も確保して患者様とより向き合いたい

面接官からより深く質問された場合の回答も事前に考えておきましょう。
3-4. ポイント④:嘘をつかない
面接では、ネガティブな理由をポジティブに言い換えるべきだと説明しました。
待遇や人間関係への不満も、積極的に話すべきではないでしょう。
ただし、嘘をついても良いわけではありません。
面接官も、ネガティブな理由で辞める人が多いことは承知しています。
その上で、仕事への姿勢や人柄を見極めているのです。
経験豊富な面接官に嘘をつけば、基本的にはバレると思っておきましょう。
面接では転職理由だけでなく、志望動機なども尋ねられます。
転職理由で嘘をつくと、他の回答内容と矛盾が生じるかもしれません。
面接官に指摘されると、印象はかなり悪くなるでしょう。
それ以降の質問も、嘘をついているのではないかと疑われる可能性があります。
その場ではバレなくても、入職後に発覚するとトラブルに繋がる可能性もあります。職場での居場所がなくなれば、また退職することになり得ます。言わなくてもよいことは伏せつつ、嘘は絶対につかないでください。
4. まとめ
今回の記事では、面接で答える看護師の転職理由について説明しました。
転職理由を聞かれる理由が分かり、今までより答えやすくなったのではないでしょうか?
また、面接時の答え方のポイントも解説しました。
ポイントを押さえて自分の考えをまとめれば、一貫性のある理由を伝えられるでしょう。
時間をかけて考えれば不安も軽減されるので、ぜひこの記事を参考にしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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