転職前に有給休暇を消化する方法|退職する看護師が注意すべきこと

026_0-0_アイキャッチ画像 転職活動後
〈この記事で分かること〉
  • 有給休暇は勤続年数が長くなるほど増える
  • 有給休暇の最大日数は40日
  • 有給休暇は2年間の有効期限がある
  • 有給休暇の完全消化には2つのパターンがある
  • 有給休暇の円満消化には3つのポイントがある

転職先が決まり退職を控えた看護師さんの中には、

  • 有給休暇はどうすれば完全消化できるの?
  • 辞める前に有給休暇を使い切りたいけど上司に言いにくい…

と疑問や不安を感じている方もいると思います。

有給休暇は労働者に与えられた権利ですので、病院に職員として在籍している以上、退職が決まっても当然取得することができます。

しかし、残っている有給休暇を退職前にまとめて取ると、職場とトラブルになり気持ち良く退職できないこともあります。

そこで、本記事では退職前に有給休暇を完全消化するポイントについてお伝えします。

駒田
駒田

たくさん残っている有給休暇をどのように消化するのがベストなのかを知っておくと、トラブルを未然に防ぐことができますよ!

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転職先が決まっている看護師さんは、有給休暇を完全消化するために知っておくべきことがあります。

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その他、看護師転職サイトの特徴や看護師転職サイトランキングを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

駒田 太一

▶市立病院の総務課へ5年間出向し、医師・看護師の給与支給、福利厚生業務などを担当した。
▶現在は出向元に戻り、人事部で職員採用、定員管理、研修の立案・実施などを担当している。

駒田 太一をフォローする

1. 有給休暇の基礎知識

026_1-0_有給休暇の基礎知識

有給休暇とは、労働者が取得できる休暇のうち、賃金が発生する休暇のことです。

そして、仕事を辞める、辞めないに関わらず、労働者は有給休暇を当然に取得することが出来ます。

駒田
駒田

「仕事を辞める前に休暇を取ることは難しいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、労働基準法第39条で認められた正当な権利であるため病院側は取得を拒むことはできません

1-1. 有給休暇の支給条件

有給休暇を完全消化するためには、自分には有給休暇があと何日残っているのかを把握する必要があります。

そこで、まずは有給休暇の支給条件を確認しましょう。

次の2つの条件を満たすと、労働者には10日間の有給休暇が支給されます。

有給休暇の支給条件
  1. 入社してから6ヶ月続けて勤務している
  2. 労働すべきと定められた日にちのうち8割を超えて出勤している

支給日数は、勤続年数に応じて増加します。例えば、6ヶ月の勤続年数であれば10日間、6年半であれば20日となります。

有給の付与日数
勤務期間 6ヶ月 1年半 2年半 3年半 4年半 5年半 6年半
有給日数 10日 11日 12日 14日 16日 18日 20日

このように、勤続年数が長くなればなるほど有給休暇も増える仕組みになっています。

後述しますが、有給休暇の有効期限は2年間です。そのため、もし1日も有給休暇を消化しなかった場合、保有できる有給休暇の最大日数は40日となります。

1-2. 有給休暇の支給日数

次に、下記の計算例を参考にどれくらい有給休暇が残っているのか、残日数を確認しましょう。

有給休暇の残日数の計算例

入社から5年勤務で昨年5日間の有給休暇を取得した場合
→(16日+14日)-5日=25日

入社から10年勤務で昨年有給休暇を取得していない場合
→(20日+20日)-0日=40日(有給休暇の最大日数)

確認の結果、有給休暇が残っているようであれば、すべて消化することができます。

1-3. 有給休暇の有効期限は2年間

有給休暇の請求権は、2年間の有効期限が定められています。

労働基準法 

(時効)
第百十五条 この法律の規定による賃金の請求権はこれを行使することができる時から五年間、この法律の規定による災害補償その他の請求権(賃金の請求権を除く。)はこれを行使することができる時から二年間行わない場合においては、時効によつて消滅する

期限を迎えていない未消化分の有給休暇は、翌年度に繰り越すことができます。

駒田
駒田

有給休暇を完全消化する場合は、未消化分の有給休暇も忘れずに加算しましょう!

2. 有給休暇を完全消化する方法2つ

026_2-0_有給休暇の消化方法

有給休暇の完全消化は、最終出社日をいつにするかによって、次の2つの方法があります。そのため、自分はどの方法が最適なのか、検討する必要があります。

2-1. パターン①:最終出社日の前に有給休暇を消化

026_2-1_最終出社日の前に有給休暇消化

最終出社日の前に全ての有給休暇を消化するパターンです。そのため、引き継ぎ業務は有給休暇が始まる前までに終える必要があります。

もちろん、消化が終わった後でも引き継ぎは可能ですが、引き継ぎ業務は時間が掛かることも考えると、休暇前に終えることが望ましいでしょう。

もしこのパターンで退職する場合は、「〇月〇日までに引き継ぎを行います」とスケジュールを同僚に伝えておくと、周囲の不安を和らげることができます。

2-2. パターン②:最終出社日の後に有給休暇を消化

026_2-2_最終出社日の後に有給休暇消化

最終出社日の後に全ての有給休暇を消化するパターンです。退職日と最終出社日が異なるため変な感じがするかもしれませんが、このようなパターンで有給休暇を取得する方も少なくありません。

最後に出社した翌日から休暇期間がスタートし、有給休暇終わると同時に退職となります

有給休暇に入ると同僚と顔を合わせることができません。そのため、最終出社日までに引き継ぎを終わらせておく必要があります。

3. 有給休暇を円満に消化するポイント3つ

026_3-0_有給休暇消化ポイント

退職日が決まり有給休暇を取得しようと考えたときに、不安を感じたり躊躇してしまうかもしれません。なぜなら、有給休暇の取得に対して快く了承してくれる職場ばかりではないからです。

もしかしたら、職場に与える影響を考慮して、難色を示す可能性さえもあります。

そこで、この章では有給休暇を円満に消化するポイントを3つご紹介します。

3-1. ポイント①:残っている有給日数を確認する

有給休暇を完全消化したい場合は、残っている休暇日数を正確に把握する必要があります。そして、退職日までのスケジュールについて、段取りを立てることが重要です。

有給休暇は6ヶ月で10日、1年半で11日というように、勤続年数に応じて増えてきます。

さらに勤続年数が増えると、2年半で12日、3年半で14日となり、1年勤続するごとに20日加算される仕組みになっています。

駒田
駒田

まずは、あなたの勤続年数と、勤続年数に応じた有給休暇が正しく支給されているかを確認しましょう。

有給休暇の有効期限は2年間です。そのため、前年繰越し分と今年付与分を合わせて最大40日間しか保有することができません。

消化した有給休暇は保有日数から差し引かれます。例えば、入社して2年半の人がこれまでに休暇を2日使った場合、12日-2日=10日の有給休暇が残っていることになります。

3-2. ポイント②:退職の意志をなるべく早く伝える

退職を希望する場合は、直属の上司にその旨をなるべく早めに伝えることが大切です。

法律上は、退職日から2週間前までにその旨を申し出れば問題ないとされていますが、円満に退職したいのであれば1~2ヶ月前に伝えてください。

その際に注意すべきことは、「残っている有給休暇も全て消化して辞めたい」という希望も併せて伝えてることです。退職日、引き継ぎ業務、有給休暇の消化などのスケジュールを上司と相談するためです。

上司へ伝えるタイミングが遅くなると引き継ぎ期間が少なくなり、その後の業務に影響が生じます。円満退社は上司との早めの相談が肝心であることを心に留めておきましょう!

3-3. ポイント③:計画的に引き継ぎを行う

有給休暇を完全消化するうえで最も重視すべき点は、引き継ぎ業務のスケジュールです。

引き継ぎ業務のスケジュールは、退職日ではなく最終出社日から逆算して立てるようにしてください。こうすることで、引き継ぎをすべての終えたうえで、有給休暇を取得することができます。

また、円満退職を目指すのであれば、業務マニュアルを整備することもおすすめです。

マニュアルがあることで、スムーズに引き継ぎが行えるだけではなく、退職後の業務に関する質問も少なくなります

4. 有給の完全消化で活用すべき看護師転職サイト3選

おすすめ転職サイト3選

看護師転職サイトを活用すると、

  • 有給休暇の完全消化の正しい方法が分かる
  • 退職手続きのアドバイスを受けられる
  • 転職後のキャリア相談や求人情報を受け取れる

などのメリットを得ることができます。

有給休暇の完全消化の正しい取得方法や退職手続きの説明を受けることで、スムーズに転職することができます。また、転職後にはキャリア相談や有益な求人情報を受け取ることもできます。

看護師転職サイトには手軽に得られる役立つ情報が多数ありますので、看護師人生を豊かにするためにも会員登録することをおすすめします。

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5. 有給消化に関するよくある質問

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最後に、有給休暇の取得についてよくある質問をまとめましたので、ご覧ください。

Q1:会社に有給休暇の消化を拒否された場合の対処法は?

A:このようなケースは残念ながら非常に多く発生していますが、会社側の都合であっても拒否した時点で労働基準法39条の違反にあたります。

まずは人事部へ相談してください。それでも改善されない場合は、労働基準監督署へ相談しましょう

駒田
駒田

「労働基準監督署へ相談します!」と人事部へ伝えるだけでも効果がありますよ。

Q2:消化しきれなかった休暇は買い取ってもらえるの?

A:有給休暇の本来の目的は、労働者の心身の疲労を回復しリフレッシュしてもらうことです。

そのため、買取りは原則認められていませんが、「退職時の消化しきれない有給休暇」は例外的に会社側が買い取ることも可能です

ただし、買い取るかどうかは最終的には会社側の判断になります。自分の職場が買取に対応しているか否かは、人事部に聞くか就業規則を確認してください。

Q3:休暇を消化する際に給料は減額される?

A:有給休暇は「賃金が発生する休暇」という性質の休暇である以上、賃金が支払われなかった場合は「賃金不払い」になります。

もし給料が減額されていた場合は、証拠を残すために書面で請求してください。会社側が請求に応じない場合は、労働基準監督署へ証拠を提示して相談しましょう。

有給休暇は労働者の権利です。権利を行使したことで給与が支払われない場合は、泣き寝入りしてはいけません。会社側にきっちりと請求しましょう。

Q4:有給消化中に転職先の病院で働いても良い?

A:有給消化中に転職先の病院で働くことを禁止する法律はありません。

二重労働を禁止する職場は多くありますが、それは職務に専念してもらうために設けられた規定です。そのため現職と転職先の合意が得られていれば、有給消化中に転職先で働いても二重労働の禁止規定に抵触しないため問題ありません。

ただし、社会保険の手続には注意が必要です。雇用保険は、現在在籍している職場で喪失しないと転職先の職場で新たに加入できないため、退職前に雇用保険の資格喪失の手続を行う必要があります。

健康保険と厚生年金は、現在在籍している職場または転職先の職場のどちらかで加入します。一方、労災保険はいずれの職場でも加入することができます。(二重加入)

5. まとめ

仕事を辞める事が決まっていても、有給休暇を完全消化することは何ら問題ありません。

ただ、円満退社を目指すのであれば、早めに辞職する旨を直属の上司に伝えてください。

退職で揉めそうな場合には、退職代行のサービスを展開している企業や転職エージェントもありますので、早めに相談するようにしましょう。


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転職した看護師さんの4人に1人は転職サイトを利用していることをご存知ですか?そこで、JOBANUSが自信を持っておすすめする看護師転職サイトを3社ご紹介します。

駒田
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