30代・40代の未経験看護師でも転職可能?|職場選びの実情と注意点とは

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〈この記事で分かること〉
  • 未経験看護師でも転職先は豊富にある!
  • 未経験看護師は新卒レベルの給与からスタートになる
  • 未経験看護師が求人を選ぶ際の5つの注意点
  • 30代・40代の未経験看護師の転職実情

国家資格を取得したものの、ナースとして働いた経験がないという方も多いと思います。「実務経験がないと、ナースとして採用されにくいのでは…」と不安に感じて、看護師への転職を諦めていませんか?

結論から申し上げますと、国家資格があるなら、何ら心配する必要はありません!なぜなら医療現場は慢性的な人材不足で、多くの職場が看護師を求めているからです。

本記事では、看護師の実務経験がない方向けに、未経験者の転職事情についてご紹介します。これからナースとして活躍したいという方は、ぜひ参考にしてください。きっと自分に適した職場が見つかるはずです。

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1. 未経験看護師の需要はあるの?

中途採用と、新卒の就職活動は異なります。採用側が中途採用の人材に求めるのは“即戦力”です。そんな中で、未経験の看護師さんは次のような不安を抱えているのかもしれません。

  • 「求人はあるの?」
  • 「応募しても採用されないのでは?」

でも、安心してください。たとえ経験がなくても、ぜひ働いてほしいという職場はたくさんあります。なぜなら、医療・介護現場では看護師の不足が深刻化しているからです。

その大きな理由として、“団塊の世代”の高齢化が挙げられます。戦後のベビーブームに生まれたのが、“団塊の世代”と呼ばれる人たちです。他の世代に比べて圧倒的に人数が多く、国内経済などに大きな影響を与えてきました。

この世代が75歳の後期高齢者となるのが2025年です。「2025年問題」と呼ばれていますが、この時期に必要な看護人材の数は約200万人になります。しかし、看護人材は現在、約166万人しかいないのです。

このような背景もあり、人手不足を解消するために「実務経験がなくても歓迎する」という職場は多いのです。

2. 未経験看護師の待遇は?

厚生労働省の発表によると、2020年時点の看護職の収入は以下の通りです。

  • 平均給与額=33万8400円
  • 年間賞与額=85万7500円

准看の場合はこれよりも低くなります。

  • 平均給与額=28万8000円
  • 年間賞与額=67万4100円

実務経験がない場合は、新卒と同レベルの給与からのスタートです。同調査によると、医療・福祉業界の新卒の平均給与は、21万8100円でした。スタート時点の給与額は、経験があるナースに比べて低めになると考えておきましょう。

でも、これらの数値はあくまでも全国の平均値です。地域や職場によって、給与水準は異なります。都心部では物価が高いですから、給与も高めです。一方、地方では給与は低めとなるケースが多いと言えます。

福利厚生に関しては、経験の有無は関係ありません。夜勤などの手当はきちんと支払われます。しかし、育児休暇などの場合は、勤続年数が短いと、取得できないケースもあるでしょう。

駒田
駒田

福利厚生で不安な点があれば、面接時に質問するなどして、事前に確認しておいてください。

3. 未経験看護師が求人を選ぶ際の5つの注意点

実務経験がない場合、「採用後に仕事についていけるか?」についても心配です。そこで、求人を選ぶ上での注意点について解説します。

3-1.「未経験歓迎」の求人か?

求人を選ぶ際は「未経験者を歓迎」と明記されている案件をおすすめします。経験が無くても、働きやすい職場環境を整えている病院が多いからです。

実際問題として、看護技術が未熟であれば、医療事故につながるリスクが高まります。臨床に関する指導を受けなければ、現場で働くのは難しいでしょう。

「経験がなくてもOK!」と明示している病院は、このことをよく理解しています。安全で安心な看護サービスを提供するために、教育制度を充実させているのです。

教育制度としては、先輩ナースが指導者となり、現場で働きながら実践力を養うOJT研修を実施している職場が多いでしょう。

OJT とは?

On the Job Training (オンザジョブトレーニング)の略で、職場の上司や先輩が、実際の仕事を通じて部下や後輩に対して知識や技術などを身に付けさせる教育施策のことです。
研修やマニュアルだけでは伝えきれない知識・スキルを、教わる側のペースに合わせて進めることが出来るのが大きな特長です。

3-2. プリセプターを付けてくれる職場か?

68_3-2_プリセプター制度

プリセプターとは、先輩ナースによるマンツーマンの指導を受ける教育方法です。新人ナースをプリセプティ、指導者の先輩ナースをプリセプターと呼びます。

未経験者歓迎の職場で多く採用されている、OJT研修の一種です。OJTの場合は、複数の先輩が指導に当たる病院もあります。プリセプターでは、一人の先輩ナースが専属の担当者となるのが特徴です。

わからないことや悩みがあれば、プリセプターにすぐに相談できます。新人ナースのペースや性格に合わせた指導が行えるのも利点です。短期間で必要な知識・技術を学べるでしょう。

中途採用者向けのプリセプター制度もある

プリセプター制度は基本的に新人看護師のための制度ですが、昨今の看護師不足もあり、ブランクのある看護師向けのプリセプター制度を導入している病院も出てきました。新人看護師と違い、ブランクのある看護師は経験がありますので、復習としての指導が中心になります。
ある程度の大病院は中途採用プリセプター制度を導入しているので、スキルに不安がある場合は、求人面接時に要望することをおすすめします。

3-3. クリニカルラダーを導入しているか?

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クリニカルラダーとは、段階を踏みながら看護の実践力を学んでいく教育システムです。誰でも無理なく、看護スキルを身につけられるように考案されました。

I、II、III、IVの4つの段階に分かれており、各段階を約1年~2年かけて学んでいきます。全ての段階をマスターするのに、6年以上かかる計算です。全くの新人でも、最高レベルのIVをクリアする頃には立派なナースに成長できます。段階ごとに評価項目が設けられており、客観的に能力が評価されるのもメリットです。

駒田
駒田

この制度を取り入れている職場は、じっくりと人材を育成していきます。したがって、長く働ける職場環境が整っている職場が多いのです。

3-4. PNS看護方式を導入しているか?

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PNS看護方式のPNSとはPartnership Nursing Systemの略で、2人のナースがパートナーになり、協力しながら日々の業務を進める看護体制のことです。

これまでの看護では、1人のナースが複数の患者さんを担当するのが一般的でした。この方法では、ナースの能力によって、看護の質に差ができてしまいます。また、1人の看護師がすべての責任を負うことになるので、負担も大きなものでした。

そこで、新たな看護手法として登場したのが、PNS看護方式です。2人のナースが協働し合うことで、互いの知識や技術を学びながら、より良い看護を提供することができます。経験が未熟であっても、パートナーがいますから、安心して業務に取り組めるのが利点です。

3-5. 指導・教育制度の導入確認は転職サイトがおすすめ

ここまで、実務経験がない看護師さんが病院で受けるべき3つの教育制度をご紹介しました。

  • プリセプター制度
  • クリニカルラダー制度
  • PNS看護方式

実は、これらの教育制度は、求人案内に記載されていないケースが多いのが実情です。だた、経験の少ない看護師さんにとっては病院の教育制度は、入職後の業務のパフォーマンスに大きな影響が出ることも事実ですので、ぜひ利用したいところです。

そこでおすすめなのが、看護師専門の転職サイトの利用です。転職サイトのキャリアアドバイザーは、担当地域の医療機関の教育制度にも精通していますので、教育制度の有無について確認可能です。

会員登録は3分で完了しますし、転職サイトの全てのサービスは無料で利用できますので、気軽に登録してみてください。

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4. 30代・40代の看護師転職の転職実情

求人募集状況は、年齢によっても異なります。なぜなら、求人側がナースに求める条件や資質は年齢によっても異なるからです。

年代による求人の実情を知ることで、有利に就職活動を進めることができます。それぞれの年代が気をつけるべき注意点について、詳しく見ていきましょう。

4-1.【30代】未経験看護師|転職実情

実務経験がゼロの場合、新卒に近い年齢の方が有利です。20代であれば、学校で学んだ知識の多くが頭に残っていることでしょう。また、柔軟性に富んでいるので、採用後も新しい職場に馴染みやすい点もメリットになります。

しかし、30代になると、資格取得時から10年以上経過している人が大半です。同程度の能力であれば、20代が有利になるケースが高いと言えるでしょう。同じ30代であっても、30代前半に比べて、30代後半の方が不利になる傾向があります。

4-2.【30代】未経験看護師|求人数・転職活動の注意点

看護師の求人のうち、未経験者の求人割合についての統計はありません。はっきりとした数字は分かりませんが、ナース自体の求人数は他職に比べて多めです。

2019年の求人倍率を見ても看護師は他職に比べてかなり高いことが分かります。

  • 看護師の求人倍率:2.46倍
  • 国内全ての職業の求人倍率:1.42倍

看護業界の人材不足は深刻ですから、未経験でも採用する職場が多いのです。

経験がゼロであれば、柔軟性のある若い年代の方が有利です。また、臨床経験がない場合は、年齢が高くなるほど不利になる傾向があります。だからといって、悲観する必要はありません。

看護業務では体力も必要ですが、30代は体力的に充実しています。30代はまだまだ若手と言えるでしょう。経験がなくても、若手として活躍できる職場はたくさんあります。

  • 「ナースの仕事を頑張りたい」
  • 「積極的に学びたい」
  • 「職場に馴染む努力を怠らない」

このような前向きな姿勢をアピールすると、採用に有利です。

▼30代看護師の転職とおすすめの職場は、こちらの記事で詳しく解説しています。

4-3.【40代】未経験看護師|転職実情

ナースの求人自体はたくさんあります。ただし、経験がない場合は、やはり若い世代が有利です。同じ能力の20代・30代・40代が応募した場合、40代が採用されにくいのが現状でしょう。

だからといって、あきらめる必要はまったくありません。全ての職場が、若い人材を求めるわけではないからです。

中には60代以上の、シルバー年代のナースを求める職場もあります。60代のナースから見れば、40代は若手です。まだまだ活躍できる職場は多いと言えます。

4-4.【40代】未経験看護師|求人数・転職活動の注意点

経験がないことは、職探しで不安材料になることでしょう。しかし、ナースに必要な経験は、臨床分野だけではありません。これまでの職業経験や人生経験が、看護現場で役立つことも多いでしょう。

看護に求められるスキルとして、最も必要とされるのがコミュニケーション能力です。また、子育てや介護の経験があれば、看護に役立てることができます。

求められる能力は、職場によっても異なるでしょう。

  • 社会人としてのビジネスマナー
  • 業務をやり遂げる責任感
  • 冷静な判断力
  • 細かな気配り
  • リーダーシップ

こういった、さまざまな能力が求められます。

40代であっても、社会人として培ってきた能力がアピールできれば歓迎されます。ナースの求人自体はたくさんあるのですから、40代でも働きやすい職場を探しましょう。

▼40代看護師の転職とおすすめの職場は、こちらの記事で詳しく解説しています。

5. まとめ

今回の記事では、実務経験のないナースの転職事情について説明しました。実務経験がなくても歓迎する職場が多いことが分かり、今までより気分が楽になったのではないでしょうか?

経験が少なくても働きやすい職場の見極め方を参考にすれば、ミスマッチが少なくなります。特に教育制度が充実している病院なら安心です。

また、看護師に必要なスキルは多岐にわたります。これまでの人生経験で培ってきたスキルも、仕事に役立つことでしょう。この点をアピールすると、採用に有利に有利に働くことでしょう。

求人選びのポイントや年代別の実情を参考に、ぜひ前向きに活動してください。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

駒田 太一

医療機関の人事担当として活躍中。過去5年間、市立病院で医師・看護師の給与支払いや福利厚生業務を経験し、現在は職員採用や研修の立案・実施を行っています。医療現場の深い理解と経験を基に、看護師の皆様への信頼性の高い情報提供を心掛けています。

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