30歳の節目を迎えると、看護師も「中堅世代」というイメージが強くなります。一般的に、転職活動は年齢を重ねるごとに難しさが増すと言われていますが、
- 30歳看護師の立ち位置
- 辞めた理由別の対応策やおすすめの職場
- 選択を失敗しないポイント
を知れば、どのように行動するべきかがわかります。
本記事では、30歳看護師で今後の働き方について悩む方に向け、対応策をご紹介します。この記事を読めば、キャリア形成やライフスタイルに適した職探しの方法がわかるはずです。
この世代は結婚や子育てでブランクのある看護師も多いのが特徴です。これからの人生をますます充実して過ごすためにも、自分に適した職場で力を発揮しましょう。
第1位
第2位
第3位
| ＼ 転職サイトおすすめ３選 ／ | ||
 |
 |
 |
1.看護師が30代で転職する人は多い？
新卒後、ずっと看護師として働いてきた場合、30代はもうベテラン。バリバリと第一線で働く、看護の中心的な人材です。
それと同時に、結婚や出産を迎えるナースが増えてきます。
しかし、まだまだ若いつもりでも、少しずつ体力の衰えを感が始める人も…。
1-1. 30代【前半】の看護師の立ち位置
30歳代前半のナースは、10年選手として現場の第一線で活躍できる年代です。新卒から働いてきた方は、一人前として充分なスキルをみにつけているはず。
結婚や出産でブランクがある方もいるでしょう。職場復帰をして子育てをしながら働いている方も珍しくありません。
現在進行中で、結婚や出産というライフイベントを迎えている方も多いでしょう。
この他にも、夜勤や残業に耐える働き方に疲れを感じ始める人もいるでしょう。
その一方で、さらなるキャリア形成にチャレンジする方も増え始める時期です。
このように、同じ30歳代前半でも、ライフスタイルなどによって立ち位置は異なります。
1-2. 30代【後半】の看護師の立ち位置
30歳代の後半は、ママさんナースが最も多い年代です。一時的に離職をして家庭に入り、育児に専念する方も珍しくありません。
子育てのための離職か、子育てしやすい職場を探すか、決断を迫られる方も多いでしょう。
30歳代後半にもなると、一般的な会社員であれば、ベテランと認められる世代です。
しかしナースは技術職です。この年代であってもベテラン一歩手前の、中堅とみなされるケースが多いようです。
これらの状況を背景に、育児優先か、キャリア優先かに悩む方が多くなります。
30歳代後半のナースについては、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
→【記事№35】へ
2. 30代看護師の主な転職理由
30歳代のナースは、どのような理由で職場を変えているのでしょうか。
2-1.職場の人間関係のトラブル
最も多いのが、人間関係です。
- お局様のような先輩が職場を仕切っている
- 先輩にほとんど指導してもらえない
- イジメられる
- 同僚や患者さんの前でどなりつけられる
など、先輩からパワハラやモラハラ同様の扱いを受けているケースもあるでしょう。新米ナースは社会経験が乏しく、上下関係がうまく結べないことがあります。このため、先輩や上司との関係がうまくいかないことが多いようです。
この他にも仲間はずれや陰口など、同僚の輪に入れないことも…。
人間関係がうまくいかないと毎日がつらく、仕事を辞めたくなることでしょう。人間関係に悩み、鬱状態に陥るケースもあります。
2-2.結婚や出産・育児などでライフスタイルが変わった
結婚や出産などによるライフスタイルの変化も、職場を変わるきっかけとなります。
- 結婚で引っ越しをして職場が遠くなった
- 育児のために夜勤ができない
など、やむを得ない事情で、退職しなければならないこともあります。
未婚であっても将来を考えると、共働きや育児を支援してくれる職場が理想です。最近では、保育園を用意している病院も増えてきました。育児支援制度が充実した職場を探してみましょう。
2-3.キャリアアップが見込めなかった
キャリア形成を実現するためには、自分自身の努力だけでは難しいこともあります。医療機関を含めた周囲のサポート・理解が不可欠です。
認定や専門の資格の取得に当たり、
- 有給や特別休暇の取得を認める
- 助成金を支給する
など、支援制度を設ける医療機関も増えてきました。ナース育成意識が高い医療機関に籍を置くことが、キャリアアップの近道です。
2-4.夜勤など体力的にキツイ
育児やキャリアアップをはじめ、理由はさまざま。
しかし、20代では少なかったのに、30歳を過ぎると増えてくる理由が「体力」です。
看護師の仕事は過酷です。最も大きな負担となるのが、夜勤でしょう。
夜勤は拘束時間が長く、2交代制の職場では拘束時間は16時間超。一般的な8時間労働の2倍の長さです。夜間の長時間労働は、昼間よりも心身の負担がかかります。それなのに、急患や容態の急変などで仮眠がとれないこともあるでしょう。
夜勤と日勤の繰り返しで規則的な生活が送れない。これも、体調不良の大きな要因となります。
このため30歳以降は、体力的に自信が持てずに退職するケースが増えるのです。
3. 30代看護師が転職するメリット
体力的な衰えを感じ始めるとはいうものの、30歳代は看護業界ではまだまだ若手。転職のメリットはたくさんあります。
3-1.経験やスキルを評価してもらえる
30歳代のナースの中途採用では、即戦力としての活躍が期待されます。経験とスキルがあれば、きちんと評価される求人が多いのが特徴です。
特に前職でリーダーとして活躍した実績があると有利になります。どこの現場でも、若手看護師の指導が任せられる人材を必要としているからです。
管理職志望の中堅として採用されれば、キャリア形成に役立つことでしょう。マネージメントスキルが必要ですが、今よりワンランク上の仕事に挑戦できます。キャリアアップを目指すなら、リーダー職を求めている病院を探してみましょう。
3-2.給与アップが期待できる
実績やスキルが評価され、リーダー職として採用されれば給与待遇も良くなります。前職でリーダーの経験があれば、採用時に断然有利です。
また、1つの診療科だけでなく複数の科での経験がある人も優遇されます。さまざまな診療科を経験することで、視野やスキルの幅が広がるからです。このような方も、リーダー職として採用されやすくなります。
これまでの実績に加え、向上心ややる気もアピールしましょう。病院側はやる気があり、採用後も研鑽を怠らない人材を求めているからです。
3-3.結婚・出産を終えていれば今後の計画が立てやすい
もし、すでに結婚して出産も終えているなら、今後のプランが立てやすくなります。
家族それぞれの年齢を、時間軸で書き出してみましょう。子供の進学や就職など、ライフイベントの発生時期がわかります。
これを基にすれば、ナースとしてのキャリアプランを考えやすくなるはずです。
- 子供が小さいうちはパートで働く
- 中学入学後は本格的に職場復帰する
など、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方も可能になります。
実際に結婚生活を始めてみないと、仕事に費やせる時間もわからないものです。生活スタイルが落ち着けば、仕事にかけられる時間、家計に必要な収入がわかります。
結婚してから職探しをする方が、ミスマッチが防ぎやすいといえるでしょう。
4. 30代看護師が転職するデメリット
職場を変えるメリットもありますが、デメリットもあります。
4-1.即戦力として期待されることへのプレッシャーがある
即戦力が期待されるのでプレッシャーに押しつぶされそうになるかもしれません。特にリーダー職として採用された場合は、看護業務に後輩の指導も加わります。
慣れない職場で、実力を発揮しなければならないプレッシャー。これに加えて、周囲の評価も気になることでしょう。
しかし入職当日からベストパフォーマンスを発揮できる人なんていません。即戦力とはいえ、採用側も職場に慣れてから力を発揮すればいいと考えているはず。
まずは新しい環境に慣れて馴染んでいくことを心がけましょう。
4-2.未経験の診療科への転職が難しくなる
第一線で活躍し続けてきたナースなら、未経験の診療科に採用されることもあります。
しかし出産でブランクがあり、1つの診療科しか経験がないなどの場合は別です。臨床経験が少ない場合は、未経験の診療科への採用は厳しくなります。
特に30歳代後半になると、その傾向が強いようです。
一般的には、年齢が上がれば上がるほど、新しい環境に順応しにくくなります。
日進月歩の速さで進化を続ける医療技術。次々に登場する先端医療機器や新薬、新たな学説…。現場の仕事に慣れるだけでなく、新たな知識や技術も学ばなければいけません。
柔軟な思考、知識吸収能力の高さが求められます。20代に比べて、未経験の診療科に採用されにくいと言わざるを得ません。
4-3.職場選びの選択肢が狭まる
育児をしながら働く場合、勤務時間がどうしても短くなるでしょう。
日勤のみの職場を探す人が多くなります。また、日勤であってもフルタイムで働くのが難しい場合もあるはずです。このため、自分が働ける時間帯で募集している求人を探さなければいけません。
そうすると、当然求人数は少なくなり、競争率も高くなるのです。
ママさんナースにとっては、苦労の多い職場探し。前職よりも給与が下がることもあります。
職場選びでは、妥協できる点と妥協できない点を明確にさせておきましょう。給与が下がってもかまわないなど、妥協できる点は譲歩することも大切です。
5. 30代看護師のおすすめの転職先
キャリアアップ派、プライベート重視派に分けて、30歳代ナースにおすすめの職場をみていきましょう。
5-1.キャリアアップを目指したい方
キャリアアップ派は、まずは自分が望むナース像を明確にしましょう。
- 専門的な資格をとりたい
- チームリーダーや師長などマネージメント職として活躍たい
- さまざまな診療科を経験してジェネラリストを目指したい
など、理想のナース像が実現しやすい職場を選ぶことが重要です。
専門家が進む医療業界。特定の領域で活躍するスペシャリストを目指している方も多いでしょう。
そのような方は、
- 教育制度が充実している病院
- 認定看護や専門看護などの資格取得を奨励している病院
- 最先端医療を提供する病院
など、先進的な職場がおすすめです。最先端医療の現場で働けば、優秀なスキルが身につきます。また、大学病院など教育に力を入れている病院で勉強をするのもいいでしょう。
特定の領域でなく、医療全般に対応できジェネラリストを目指す方は、
- 診療科の数が多い総合病院
- 病院だけでなく訪問看護や介護施設も運営している法人
- 管理職育成に力を入れている病院
などがおすすめです。
総合病院などでは数年ごとに人事異動があり、さまざまな診療科を経験できます。介護や終末期医療も提供している法人なら、より幅広い経験が得られるでしょう。
5-2.プライベートとの両立を目指したい方
ライフワークバランスの取れた働き方を希望するのであれば、
- 夜勤がない職場
- 残業が少ない職場
- 休日出勤がない職場
- 慢性期病棟や介護施設など患者さんと向き合える職場
などがおすすめです。
育児をしながら働く場合は、
- 産休・育休の実績があり、ママさんナースが多く働いている職場
- 託児所や保育所が完備されている職場
などが働きやすいでしょう。
6.まとめ
今回の記事では、30歳代ナースの転職について説明しました。
職探しのメリットとデメリットについてもご理解いただけたと思います。
それに加えて、
- キャリアアップ重視派
- プライベート重視派
など、希望する働き方によっておすすめの職場が異なることもわかり、より具体的なイメージが持てたのではないでしょうか。
自分の立ち位置を理解し、これからの働き方についてよく考えてみましょう。これらのことが明確になれば、職探しを成功させやすくなります。
ぜひこの記事を参考に、ミスマッチの少ない職探しを成功させてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
JOBANUSがおすすめする看護師転職BEST３
転職した看護師さんの４人に１人は転職サイトを利用していることをご存知ですか？そこで、JOBANUSが自信を持っておすすめする看護師転職サイトを３社ご紹介します。
会員登録は3分程度で済みますし、気に入らなければメールで簡単に退会できますので、気軽に登録してみてくださいね♪
＼登録はとっても簡単！３分で完了／
こちらでは、厳選した3社をご紹介しましたが、他の看護師転職サイトも見たい方は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事
