転職活動は、事前の準備がとても重要と言われています。
しかし、転職活動を始めて行う方は、どのように始めたらいいのか、何を準備すれば良いのか、分からない方も多いと思います。
そこで本記事では、転職活動の流れと事前準備のポイントを「5つのステップ」に分けてご紹介します。
ぜひ事前準備にしっかりと取り組み、希望の職場の内定を勝ち取ってください。
1.(ステップ1)転職先の希望条件の優先順位を付ける
転職活動で最初にやるべきことは、希望条件の優先順位を付けることです。
なぜなら、優先順位が定まっていない状態で何となく転職先を決めてしまうと、入職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクが高くなるからです。
そこで、自分が転職先に求める希望を明確にするために、転職先に望む条件を思い付いたものから紙に書き出すようにしましょう。
1-1. 希望条件で多いのは「給与・人間関係・仕事の内容」
転職先の職場に望む条件としてよく挙げるのが次の3つです。
希望条件が上手くイメージできない方は、この3つの条件を基にして紙に書き出しましょう。
①お給料
お給料は希望条件の中で真っ先に挙げられる条件です。
お給料は希望条件を数字で表しやすいのが特徴です。
そのため、自分の中で次のような基準を作っておくと、求人を探すときの目安になります。
- 「◯◯円以上」
- 「賞与は○ヶ月」
- 「残業手当・夜勤手当が付く」
②人間関係
人間関係は転職先を探す上でとても重要な条件です。
もちろん、人間関係は自分と職場環境との相性もありますので、優先順位として挙げるのは難しいかもしれません。
ただ、職場の人間関係は離職率や職場の平均年齢である程度判断することができます。
そこでおすすめなのが、日頃から病院の内部情報を収集している看護師転職サイトの活用です。
病院の内部情報とは、職場の給与、福利厚生、人間関係、離職率、残業時間、有休取得率などの情報のことです。内部情報は、本来であれば実際に働かなければ分からない情報であり、事前に把握することで入職後のミスマッチを防ぐことができます。
会員登録すれば、キャリアアドバイザーが求人紹介の際に病院の内部情報を教えてくれます。
そのため、転職を成功させるためには看護師転職サイトの活用は必須と言えます。
③仕事内容
仕事内容は、定時に仕事が終われば良いという人もいれば、多忙な職場でも責任ある仕事を通じてキャリアアップしたいという人もいます。
また、ひとくくりに病院と言っても、大学病院や総合病院など規模の大きいところや、クリニックや診療所など小規模なところでは、仕事内容が異なります。
看護資格を持つことで、介護分野、企業、地方公共団体など、様々な職種の仕事に携わることもできます。
そのため、希望する仕事内容を最優先にして、転職先を探す看護師もいます。
1-2. 譲れない条件と妥協できる条件を分ける
希望条件を紙に書き出した後は希望条件を
- 「譲れない条件」
- 「妥協できる条件」
の2つに仕分けることです。
また、譲れない条件の中でも「絶対に譲れない条件」を上位に位置づけて、自分が転職先に望む希望をさらに明確化していきます。
このように仕分け作業を通じて譲れない条件を明確にしておくと、転職先が探しやすくなるメリットがあります。
転職活動における優先順位の付け方については、次の記事で詳しく解説しています。
2.(ステップ2)転職活動のスケジュールを組む
転職する決心が付いたら、次にやることは転職活動のスケジュールを組むことです。
経済的に余裕があるのであれば、前職を退職してから仕事探しを始めた方が集中できますし、時間があるこの機会を利用して、さらなるスキルアップを図るのも良いでしょう。
しかし、生活資金に余裕がない場合や仕事の勘を失いたくない場合は、現在の仕事を続けたまま仕事探しを始めた方が良いでしょう。
2-1. 転職スケジュールは逆算で立てる
転職活動は、まず自分が将来どのような仕事に就きたいかなどの自己分析や、応募する病院の情報収集、必要書類の作成などから始まります。そして、気になる病院に応募し、面接を経て、晴れて採用が決まったとしても、前職での引き継ぎがあります。
このように転職活動には様々なプロセスがあるため、最低でも3ヶ月のスケジュールを組んでおいた方が良いでしょう。
実際に、新しい職場に転職した方の多くは、3〜6ヶ月のスケジュールを組んで成功させています。いつまでに新しい職場へ転職するかを明確にして、そこから逆算して計画を立てるようにしてください。
スケジュールを「逆算式」で立てるメリットについては、こちらの記事で解説しています。
3.(ステップ3)自己分析を行って自分の強みを探る
面接官に自分のことを覚えてもらったり、興味を持ってもらうために、自己分析をして自分の強みを洗い出しましょう。具体的には、今までの自分の業務実績を紹介して、そこから何を得たかを伝えていきます。例えば、
- ある仕事を経験することで、自分にできることは何か
- 自分の強みや弱みは何か
- 新しい職場でどのように活躍していきたいのか
などを述べるようにしましょう。
自己分析のポイント
多くの人が陥りがちですが、「良い会社に入れば…」とか「面白そうな会社に入れば…」というように漠然と考えて、それに自分の将来を合わせようとしてしまいます。これでは自分に合った仕事を探すことはできません。
- 仕事で自分が大切にしていることは何か
- どんな仕事をしている時にワクワクするか
- 将来どんな自分になりたいか
というような観点を掘り下げていくと、今後の自分が望む展開を自ずと把握できるようになります。
自己分析については、次の記事で具体的な方法などを解説しています。
4.(ステップ4)情報収集はキャリアアップを前提に!
自分がどのように働きたいのかが分かったら、次はそれを実現するために、情報収集を行いましょう。求人情報だけでなく、病院など就職先のホームページなどを見て、
- どのような経営理念を持っているか
- どのような分野に力を入れているか
- 今後の展望・将来性はどのようなもので、それによって自分がどうキャリアップできるか
などを把握していくことが大切です。
ホームページからだけでなく、転職エージェントや、そこで働いている知り合いの看護師などからも、情報収集を行うことができます。知人がいる場合は、実際にそこで働いているわけですから、現場の生の声を聞くことができます。人間関係や職場の雰囲気なども聞いておくようにしましょう。
キャリアアップできる就職先を探すことが重要
新しい仕事を探す時、給与などの待遇に関する情報収集を念入りにする人が多いですが、看護師の今後の展望・将来性まで考えて情報収集する人は少ないでしょう。しかし、自分がどのように働きたいかが分かったのであれば、キャリアアップできる就職先を探すことが重要です。
多くの人は、自分のレベルに合った「入れそうな」就職先に応募していきます。しかし、長い人生、自分が望むように働いていくためには、自分が将来なりたいレベルに到達できる「入りたい」就職先を選ぶべきなのです。つまり、「今の自分」ではなくて、「将来の自分」に焦点を当てて、仕事探しをしていかなければなりません。さもなければ、せっかく新しい職場に入れたとしても、前職と同じレベル、同じ内容の仕事しかできず、キャリアアップは図れないでしょう。
なお、転職活動における情報収集について知りたい人は、次の記事もぜひご覧ください。
5.(ステップ5)転職を成功させるための病院選びのポイント
仕事を探していく上で大切なポイントは、「自分がどのように働いたいか」を明確にするということです。キャリアアップしたい人もいれば、家庭と両立したい人もいるでしょうし、長いブランクがあるので、徐々に仕事に慣れていきたいという人もいるでしょう。仕事に求めるものは人によって違いますから、仕事において「将来なりたい自分」を見極めてから、情報収集を行ってください。
5-1. キャリアアップしたい方は大学病院がおすすめ
キャリアアップしていきたいのであれば、最先端の医療を学べる大学病院が良いでしょう。大学病院であれば資格取得の支援もしてくれるので、学びながら実践を積んでいくことができます。また、保育所や保養所など、福利厚生も充実しているところが多いので、家庭と両立させながら、仕事をし続ける女性が多いという特徴もあります。
5-2. 病床が20床以上の一般病院は幅広い知識が身につく
幅広く医療の知識と経験を積みたいのであれば、病床が20床以上の一般病院がおすすめです。一人あたりに振られる仕事の内容が多いので、色々な分野の知識と経験を積むことができます。
ただし、大学病院のような資格取得の支援がないので、自発的に勉強をしていく姿勢が必要となります。
5-3. プライベート重視の方は病床が20床未満のクリニックがおすすめ
病床が20床未満のクリニックでは、土日祝が休みだったり、残業や夜勤がないところが多いので、プライベートとの両立がしやすいでしょう。それぞれの病院の特徴を知って、自分が今後どのように働きたいかを考えてから、就職先を見つけてください。
病院選びのポイントについて次の記事でまとめましたので、あわせてご覧ください。
6. 転職エージェントの活用をしない手はない!
いざ仕事探しをしようと思っても、星の数ほどある病院の中から、自分にぴったりのところを探すのは一苦労です。ましてや、現在の仕事をしながらだと、就職活動はかなり大変になるでしょう。そんな時に頼りになるのがエージェントの利用です。
エージェントに登録すると、プロのキャリアアドバイザーが無料でサポートしてくれるので、仕事探しで生じる悩みの大半を解決することができます。
エージェントを利用すれば、時間を節約しつつ、自分にマッチした仕事に就くことができる確率が高くなります。エージェントの中には希望に沿った求人を紹介してくれるだけでなく、自分が気がつかなかった自分の強みを探り出してくれることもあります。非公開求人を紹介してくれたり、スケジュール管理をしてくれたり、面接指導をしてくれたりと、至れり尽くせりです。
登録は無料ですので、利用しない手はないでしょう。
- 電話や面談による転職相談
- 求人紹介(非公開求人を含む)
- 病院の内部情報の収集と伝達
- 履歴書や職務経歴書の添削サポート
- 模擬試験・面接の日程調整・面接同行
- 条件交渉(月収、勤務開始日、勤務時間・休日、夜勤の有無)
- 退職サポート
- 入職後のお悩みに対するフォロー
エージェントの中でも特に手厚いサポートが評判の4社をご紹介します。
第1位:看護roo!

「看護roo!」は手厚いサポートを受けることができると評判で、非公開求人を含めてたくさんの案件を紹介してくれます。自分が納得いくまで丁寧にサポートしてくれますし、求人の質も良いです。
「看護roo!」については次の記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
第2位:看護のお仕事

「看護のお仕事」は、求人数がとても多く、非公開求人の質も高いと評判で、登録しない理由が見つからないと言われるほどです。キャリアコンサルタントのレベルは担当者によるところがありますが、総じてレベルが高いと評判です。
「看護のお仕事」については次の記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
第3位:医療ワーカー

「医療ワーカー」は、求人数が多く、しかも高収入の案件や2〜6ヶ月などの期間限定のお仕事も多く保有しているので、高収入や短期間の仕事を探している人に大人気です。ただし、対応がスピーディーで頻繁に電話がかかってくるので、自分のペースで仕事を探したい人には不向きかもしれません。
「医療ワーカー」については次の記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
第4位:マイナビ看護師

「マイナビ看護師」は、離職率の高い求人は紹介しない等、一定のレベルの求人のみを紹介しているので、求人先のレベルが高いと評判です。キャリアコンサルタントが親身になってくれるという口コミも多いです。
「マイナビ看護師」については次の記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
7. まとめ
看護師が新しい仕事を探すには、自分が今後どのように働きたいかを決めて、それに沿って優先順位やスケジュールの決定、自己分析、情報収集などをしていくことが大切です。
時間に余裕がない時やより効率的に動きたい時は、エージェントを利用して、自分に合った就職先を見つけてください。
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