看護師が転職活動を成功させるには、自己分析をしておくことが重要だと言われています。
それは、入職後のミスマッチ等を防ぐだけでなく、様々なメリットがあることが理由です。
転職前になぜ自己分析が必要なのか、本記事ではその理由について詳しくご紹介します。
1. 自己分析が重要な理由
今の時代、最低でも1回以上の転職をする看護師が6割以上いますから、新しい職場を探すことは、割と普通のことになりつつあります。
しかし、自己分析を行わずに転職活動を始めると次のリスクが高くなるため、きちんと自分を見つめ直すことが必要となります。
- 転職活動期間が長くなる
- 転職後に仕事のミスマッチが生じる
自己分析することがなぜ就職活動に大きな影響を与えるか、次の4つの理由があります。
1-1. 転職の必要性を再考できる
1つ目の理由は、新しい職場に転職する必要があるのか再考できるです。
なんとなく今の職場の人間関係が嫌だとか、キャリアアップができないから、といった漠然とした理由で就職活動を始める人がいます。
確かに、それも就職活動を始める理由として間違ってはいません。
ただ、転職先に望むことが、仕事の仕方や考え方を変えることで、今の職場でも実現できる可能性はあるのです。
また、新しい職場に行くということは、今まで積み上げてきた実績がゼロになりますので、大変もったいないことです。

冒険をすることも長い人生において大切ですが、今の職場でも仕事を続けていくことが可能かどうか、まずは判断してみましょう。
1-2. 自分の強みが理解できる
2つ目は、自分の強みが理解できるです。自己を分析することで、今まで気がつかなかった自分の強みを把握することができます。
- どんな仕事をしていきたいと思っていますか?
- どんな仕事をしている時に活き活きとした表情になりますか?
自己を分析することで自分の強みが分かり、仕事における方向性が見えてきます。
そして、それが新しい職場を見つけるヒントになるのです。
1-3. 自分に合う職場を見つけることができる
3つ目は、自分に合う職場を見つけることができるです。
人によって、自分に合った職場というのは違ってきます。
ある人は急性期のように常に忙しい職場が好きかもしれないですし、ある人にとってはアットホームなクリニックが良い場合もあります。
自己を分析することで、自分はどのような仕事環境を求めているか、分かるようになります。
1-4. ミスマッチを防ぐことができる
4つ目は、ミスマッチを防ぐことができるです。
自己を分析していくと、転職先に求める「譲れない条件」と「妥協できる条件」が明確になります。
もし複数の病院から内定が出て、「妥協できる条件」ばかりの病院であり、そちらの病院で他に魅力的なオファーがあったとします。
もし自己をきちんと分析していなければ、ふらふらと魅力的なオファーに釣られてしまって、前職とあまり変わらない、あるいはそれ以下の職場を選ぶリスクがあります。
しかし、「譲れない条件」をきちんと持っている人であれば、どんなに魅力的なオファーがあっても、譲れない条件を満たしている病院を選んで、満足する職場環境を手に入れるでしょう。

自己分析すると就職活動における軸ができるので、転職後のミスマッチが少なくなるのです。
2. 自己分析のやり方
自己を分析する方法は、ネットで検索すると実に多くの種類があることがお分かりになるでしょう。
そこで本記事では、紙と鉛筆だけでできる簡単な自己分析の方法をお教えします。
まずは、新しい職場に求める条件を「譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けて紙に書き出してみましょう。
最初は多少わがままで構いませんので、思いつくままにどんどん書き出してください。
そうすることで、自分が仕事において何を大切にしているのか、見えてきます。

自分が「譲れない!」と思っていることが把握できたら、次のセクションで実際に自己分析をしていきましょう。
3. 自己分析のポイント6つ
紙に書き出された「譲れない条件」と「妥協できる条件」を基に、より深く自己分析を進めていきましょう。
その際に押さえておきたいポイントは、次の6つです。
- 3-1.自分の性格を分析してみよう
- 3-2.キャリアやスキルを棚卸ししてみよう
- 3-3.プライベートでどのようなことに興味があるか
- 3-4.自分の強みを言語化してみよう
- 3-5.将来の展望、目指したいビジョンを語ろう
- 3-6.自己を分析できるツールを使ってみよう
3-1. 自分の性格を分析してみよう
今まで業務の中で、自分はどのような考えで行動して、どのように行動することが多かったのでしょか。
自分と向き合い、自分の性格や行動を紙に書き出していきましょう。
例えば、次の事項を紙に書き出してみてください。
3-2. キャリアやスキルを棚卸をしてみよう
今まで病院で働いていて、どのような仕事の経験をしてきたか、考えてみましょう。
このように、人によって経験やスキルは様々です。
その経験やスキルが面接時にアピールできる材料となるので、メモしておきましょう。
逆に、仕事をしていて失敗した経験もあるはずです。

失敗した経験から何を学び、どのように克服したのかを面接で話すことができれば、高評価に繋がります。
3-3. プライベートでどのようなことに興味があるか
仕事とはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、プライベートでどのようなことに興味があるかを把握することによって、自分の特性や潜在能力を知ることができます。
例えば、テニスが好き、犬が好き、スペイン語を学んでいる、ベンチャー企業の社長と知り合い、というのもありますし、
南極に行ったことがあるとか、自転車でアメリカを横断したというのもありでしょう。
そのような特性は、仕事を探しに有利に働くだけでなく、面接官が興味を持ってくれる材料となることもあります。
3-4. 自分の強みを言語化してみよう
自分には何の取り柄もないと思いがちですが、次のような他人とは比べられない大きな強みがあるかもしれません。
- 面倒見が良い
- 他人を思いやる心が強い
- プレゼンテーションが得意
- 語学力に長けている
- タフである
- どんな状況でもやり抜く精神力がある
面接でこれらの強みを経験談を踏まえて話すことができれば、より説得力が生まれることでしょう。
3-5. 将来の展望、目指したいビジョンを語ろう
どんなに今の職場が嫌であっても、それを理由に就職活動を始めてもきっとうまく行かないでしょう。
今後も自分が看護師として働いていくのなら、どのような存在になりたいのか、どのような仕事をしていきたいのか、将来の展望やビジョンを持つようにしてください。
例えば、次のような自分が叶えたい方向性があるはずです。
- 資格を取得する
- 子育てと両立する
- キャリアアップしていく
- 語学を生かした看護を行う

これらを達成できる職場が、あなたが求めている新たな職場と言えるでしょう。
3-6. 自己を分析できるツールを使ってみよう
自分で可能な限り分析してみて、さらに自己を深く掘り下げていくのであれば、無料で使えるツールを使ってみると良いでしょう。
エニアグラム診断|9つの性格タイプのいずれかに分類する性格診断

エニアグラムは、90個の質問に答えることで、自分がどのような人物なのかを把握できるテストです。
エニアグラムでは9つのタイプの人物像が用意されていて、その中の一つに分類されますが、あくまで目安として利用してみると良いでしょう。
〇日本エニアグラム学会
→https://www.enneagram.ne.jp/about/diagnosis/dns01
グッドポイント診断|あなたの『強み』とアピールポイントの発見に繋がる

グッドポイント診断は、リクナビNEXTで利用できる自分の強み診断です。
約30分ほど回答に要しますが、社交性や決断力、感受性などの18種類の強みから、あなたに近い5つを教えてくれます。
〇リクナビNEXT:
→https://next.rikunabi.com/goodpoint/
ストレングス・ファインダー|177個の質問で自分の才能が導き出される

ストレングスファインダーは、アメリカのコンサルティング会社が提供している強み診断ツールです。テストを受けると、自分の強みを5つ紹介してくれます。
〇ギャラップ社(米国)
→https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/home.aspx
4. 自己分析の注意点4つ
自己分析するときの注意点としては、次の4つがあります。
4-1. 自己を分析することに集中しすぎない
自己を掘り下げていくことは就職活動において大切ですし、自分を把握するためには避けては通れないものです。
ただし、分析ばかりに集中してしまって、大切な仕事探しが疎かになるリスクをはらんでいます。
あくまでも自己を分析するのはプロセスであって、ゴールは新しい職場を探すことであることを忘れないでください。
4-2. 短所や失敗した経験をマイナスに捉えてはいけない
自己を分析していくと、長所だけでなく短所も見えてくるので、段々自分に自信がなくなってきてしまいます。
しかし、短所に見えることも見方を変えれば長所になることもあります。
例えば、周りを気にせずに仕事をしてしまうという短所も、見方を変えれば集中力があるということです。

失敗したからダメというわけではなく、失敗したからこそ克服できた経験があるはずなので、それらにフォーカスするようにしてください。
4-3. 結果よりも過程が大切
自分に華々しい結果が無いと思っていても、仕事においては過程が大切であるということが往々にしてあります。
何かで実績を挙げたことよりも、そこに到達するまでに勉強したことが重要なのです。
結果だけでなく、過程もアピールするようにしてください。
4-4. 第三者の意見も聞こう
自己を分析するのは周りの人の意見も重要です。
周りの人が自分をどう評価しているか、聞いてみましょう。
5.【成功の秘訣】転職のプロにサポートしてもらう

自己を分析するプロセスはとても大切ですが、大変骨の折れる作業でもあります。
おすすめは看護師転サイトの活用で、キャリアコンサルタントが効率的・効果的に自己分析できるようサポーをしてくれます。
また、キャリアコンサルタントは、数多くの就職活動のサポートをしていますから、志願者の特性や強みや弱み、スキルなどを的確に把握する能力を持っています。

そのため、自己分析で行き詰まったら、迷わずキャリアコンサルタントに相談しましょう。
キャリアコンサルタントは、求職者が希望と合致する病院に就職してもらうことが目的ですから、きっと良いアドバイスをくれるはずです。
6. まとめ
自己分析することは、新しい職場を探す上で重要な武器となります。
正しい方法で自己を分析して、自分の強みやスキルを把握し、自分の希望を叶えることができる職場に出会ってください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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