転職を成功させる秘訣は、いきなり求人を探すのではなく、事前準備を行うことです。
事前準備には、5つのステップがあります。
〈転職準備の5つのステップ〉
- 転職スケジュールを立てる
- 自己分析
- 情報収集
- 病院選び
- 応募

本記事はステップ「②自己分析」についてご紹介します。
看護師が転職活動を成功させるには、自己分析を行うことが重要です。
- 「自己分析って効果があるの?」
- 「難しそうだけど、自己分析って具体的にどんなことをすればいいの?」
このように思われる方もいるのではないでしょうか。
自己分析をすると「転職で叶えたいこと」が明確になります。それによって、効率よく転職活動ができ、入職後のミスマッチが防げるのです。
本記事では、自己分析を行うことで得られるメリット5つと、紙と鉛筆で簡単にできる自己分析の方法について解説しています。
最後まで読めば、あなたの強みや希望条件が明確になり、ミスマッチのない転職が実現しやすくなるでしょう。
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1. 自己分析を行うメリット5つ

自己分析と聞くと「面倒」「難しそう」と感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、自己分析がしっかりとできている人は、転職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することが少ないです。

むしろ転職を成功させるためには、自己分析の作業は必要不可欠です。
この章では、自己分析を行うメリットを5つご紹介します。
1-1. ①自分の強み・弱みを認識できる
自己分析をすることで、今まで気が付かなかった自分の強みや弱みを把握できます。
強みを認識できると、あなたの長所を生かして働ける場所を見つけやすくなるでしょう。一方、自己分析を行うと弱みも見えてくるので、自分に自信が無くなってしまう人も少なくありません。
しかし、転職前に短所を認識しておくことは重要です。自分の弱みから目をそらさずに自己分析したことのある人は、それを克服したり強みに転換したりできるからです。
- 看護師として、どんな仕事をしたいと思っていますか?
- どんなケアをしているときに、活き活きと前向きな気持ちになりますか?
自己分析によって強みと弱みを客観的に把握することで、転職で何を実現したいかを具体的に考えられるようになります。
1-2. ②ミスマッチを防ぐことができる
2つ目のメリットは、転職後のミスマッチを防げることです。
自己分析をせずに転職活動をしていると、年収や職場の雰囲気から「なんとなく」応募先を決めてしまうことがあります。
前職とあまり変わらない、あるいはそれ以下の職場を選んでしまうリスクもあるでしょう。最悪の場合、ミスマッチにより転職活動を一からやり直さなければならなくなることも。
自己分析をすることで、転職先に求める「譲れない条件」と「妥協できる条件」が明確になります。きちんと自己分析をして「譲れない条件」を持っている人であれば、どんなに熱心にオファーを受けてもふらふらと流されるリスクを回避できます。
その結果、希望条件にマッチした職場環境を手に入れやすくなるでしょう。
1-3. ③転職期間を短縮できる
事前に自己分析をすることで、転職期間を短縮して効率よく転職活動できます。自己分析によって、「妥協できない条件」や「自分の強みを生かせる職場」が明確になるからです。
多くの求人情報からでも、条件に合ったものをピックアップしやすくなるため、効率的に動けます。とくに、働きながら転職活動をする人にとって、負担が軽くなる点がメリットです。
ビジョンが明確な人は条件に合わない職場に応募しないため、無駄な応募に時間を費やすことなく、スムーズな転職活動が実現します。その結果、転職期間を短縮できるでしょう。
1-4. ④履歴書が書きやすくなる
自己分析を事前に行うと、履歴書などの応募書類も迷わずに書けるようになります。
「履歴書は、単に経歴を記入すればOK」というものではありません。
応募書類は、提出してから面接や採用判定まで担当者の手元に残る、重要な判断材料です。志望動機に説得力がある履歴書や、内容が充実している履歴書を書けると、転職が成功に大きく近づきます。
ほとんどの履歴書には「長所」「短所」を記入する欄があります。自己分析によって強みと弱みを客観的に把握できている人は、長所・短所も問題なく記入できるはずです。
1-5. ⑤面接対策になる
自己分析によって自分自身をしっかりと理解できていることは、面接対策にもつながります。
面接でよく質問されるのは「退職理由」や「志望動機」などです。自己分析を行っている人は、回答がブレにくく、説得力が増します。
面接官に想定外の質問をされても、自分の軸が定まっている人は回答に困るリスクが少なく、好印象になりやすいでしょう。
面接では「5年後10年後、どのように働いていたいと思っていますか」など、将来のビジョンを確認されることもあります。
自己分析を通して、看護師としてのキャリアをどのように形成していきたいのか考えておくと、このような質問にも迷うことなく、はっきりと回答できるでしょう。
2.【5ステップ】紙・鉛筆で行う自己分析のやり方

ここからは、紙と鉛筆で行う自己分析のやり方を紹介します。
自己分析は、実に多くの方法がありますが、本記事でおすすめするのは、実際に紙に書いて行う方法です。手を動かして書き、目で見て、頭で考えることで、より客観的に自分自身を分析できます。
自己分析のやり方は、以下の5つのステップです。
2-1. ①これまでのスキル・経験を書き出す
今まで看護師として働く中で、どのような経験をしてきたのか振り返り、これまでのスキル・経験を書き出してみましょう。
まずは、病院の種類と病床数、所属していた診療科について書き出します。
記載例 これまで所属していた病院・施設
- 大学病院(800床)の消化器センターに勤務
- 一般病院(250床)の内科病棟に勤務
- 一般病院(120床)の回復期リハビリテーション病棟に勤務
続いて、その職場の特色とそれによって得られた経験を書きましょう。
記載例 これまでの経験・スキル
- 内科と外科の混合病棟で、高い専門性と急性期・慢性期のスキルが身についた
- 一般内科では多くの診療科に対応する必要があり、幅広い知識・技術を獲得した
- 慢性期の患者が多く、介護指導や退院調整、認知症ケアを通してコミュニケーション技術を高めた
- プリセプターとして新人教育を担当した
- 病棟の感染対策係を担当していた
- 日勤リーダーを務め、指示受けやチームメンバーの業務を統括した

看護師によって経験やスキルはさまざまです。その経験から、あなたの強みを見付けてみてください。
2-2. ②「やりたくないこと」を書き出す
仕事をしていく中で失敗を感じたことや、苦労したことを棚卸しましょう。そこから「やりたくないこと」を書き出します。
自分の経験や強みから希望条件に合った職場を探すのは、ある意味簡単です。しかし自己分析では「やりたくないこと」などのネガティブな感情を中心に考えてみるステップが非常に重要なのです。
今の職場にどんな悩みや不満を感じているのか、なぜ転職したいと思ったのかをもう一度考えてみると、「やりたくないこと」が見えてきます。
まずは、思いついた悩み・不満を書き出してみましょう。
記載例 職場への不満や苦労したこと
- 人間関係が良くない
- 残業が多くてプライベートの時間が取れない
- 体力的に夜勤がしんどい
- 給料や待遇に不満がある
そこからさらに具体的に「やりたくないこと」を考えてみます。
記載例 やりたくないこと・できないこと
- 上司の顔色をうかがいながら働きたくない
- スキルアップが認められにくい職場にいたくない
- 残業が多くて仕事帰りの予定が立てられない生活はやめたい
- 夜勤の負担を減らしたい
- 給料は最低限〇万円ないと働きたくない
- 長時間の通勤はできない
看護師は、夜勤や残業が一般的な職業です。
ぜひこのタイミングで、夜勤・残業は「やりたくない」ことなのか「やってもよい」ことなのかも考えてみてください。

ポイントは、「やりたくないこと・できないこと」から「できること」を導きだすことです。
次のステップでは、「できること」を明確にしていきましょう。
2-3. ③希望条件を書き出す
前ステップで分析してきた「これまでのスキル・経験」と「やりたくないこと」を基にして、転職先に求める「希望条件」を書き出していきましょう。
ただ漠然と希望条件を考えるよりも、現実的な分析ができます。
ここでは、①バリバリ働きたいAさんと②家庭と両立したいBさんを例に、それぞれの希望条件を紹介します。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
〈Aさんのスキル・経験〉
- 一般病院の循環器内科に3年勤務
〈Aさんのやりたくないこと〉
- 年功序列の風潮が強い職場で働くこと
- 意欲が低い同僚と働くことでモチベーションがさがること
- 学会や研修に参加しづらい地元に住み続けること
〈Aさんの希望条件〉
- スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 都市部でアクセスの良い地域
- 中途採用でも入寮可能な看護師寮がある
- 専門看護師・認定看護師が在籍している
- 教育制度が充実している
- 資格取得へのサポートがある
- 給与〇万円UP
- 年齢層の偏りのないホワイトな職場
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
〈Bさんのスキル・経験〉
- 総合病院で7年間勤務後、出産を機に退職。子どもが小学生になるタイミングでの復職を希望。
〈Bさんのやりたくないこと〉
- 家族に負担をかけること
- 体力的にハードな仕事
- 未経験の診療科
〈Bさんの希望条件〉
- 夜勤や残業がない
- 土日祝日に休暇がとれる職場
- 子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 患者さんとじっくり向き合える職場
- 自宅から30分以内で通勤可能
- 給与〇万円以上
- 正規職員
- これまで経験した診療科、もしくは介護領域
「これまでのスキル・経験」と「やりたくないこと」を基に分析すると、より具体的な希望条件が浮かび上がってきました。

AさんとBさんは、希望条件が全く異なりますね。
2-4. ④「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」に分ける
希望条件を「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けます。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
〈絶対に譲れない条件〉
- スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 教育制度が充実している
- 都市部でアクセスの良い地域
- 年齢層の偏りのないホワイトな職場
〈妥協できる条件〉
- 中途採用でも入寮可能な看護師寮がある
- 専門看護師・認定看護師が在籍している
- 資格取得へのサポートがある
- 給与〇万円UP
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
〈絶対に譲れない条件〉
- 夜勤や残業がない
- 土日祝日に休暇がとれる職場
- 子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 自宅から30分以内で通勤可能
〈妥協できる条件〉
- 患者さんとじっくり向き合える職場
- 給与〇万円以上
- 正規職員
- これまで経験した診療科、もしくは介護領域
どんなライフスタイルを希望するのか、どんな職場で働いていきたいのかを考えるときには、理想だけでなく妥協できる条件を検討することが重要です。
希望条件の中の「絶対に譲れない条件」が今後の転職活動の軸になります。

このステップまでくると、現状の不満と今までの経験から、今後の自分の希望する働き方が見えてきますね。
2-5. ⑤「絶対譲れない条件」に優先順位を付ける
前ステップで決めた「絶対譲れない条件」に優先順位を付けます。
AさんとBさんの優先順位は以下のようになりました。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
- 2位:スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 1位:教育制度が充実している
- 3位:都市部でアクセスの良い地域
- 4位:年齢層の偏りのないホワイトな職場
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
- 3位:夜勤や残業がない
- 4位:土日祝日に休暇がとれる職場
- 1位:子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 2位:自宅から30分以内で通勤可能
理想をすべて叶える職場を探すことは難しいことがほとんどです。
そのため、譲れない条件の中で、さらに優先順位を考えておきましょう。このステップで、あなたが看護師として本当にやりたいことや、生活のなかで大切にしたいものが明確になってきます。

ここで優先順位を付けておくことで、この後の「情報収集」もスムーズに行えます。
3. 自己分析を基に転職先の情報収集を始める

ここまで自己分析をすすめたら、一旦深呼吸してから次のステップに進みましょう。
次は、冒頭で紹介した転職の事前準備5ステップの③情報収集びです。
〈転職準備の5つのステップ〉
- 転職スケジュールを立てる
- 自己分析
- 情報収集
- 病院選び
- 応募
②自己分析は、無意識のうちに自分が考えていることと向き合う作業でした。経験やスキル、やりたくないことと向き合うのは、骨の折れる作業だったと思います。
次のステップでは、優先順位をもとに転職先の情報収集を始めます。希望条件に100%マッチした転職先を探すのは難しいですが、優先順位をもとに検討すると比較的スムーズに行えるでしょう。
4.転職準備は看護師転職サイトを活用しよう!
自己分析を始めとする転職活動の事前準備には、看護師転職サイトの利用がおすすめです。
転職活動を行う中で「希望条件に合う転職先がなかなか見つからない…」という看護師は少なくありません。転職活動の事前準備がスムーズに行われないと、転職活動を成功させることは難しいのです。
看護師転職サイトを利用すると、転職のプロであるキャリアアドバイザーのサポートが受けられます。キャリアアドバイザーのカウンセリングを通して、自己分析を振り返ることも可能です。
さらに、サイト上に掲載されていない非公開求人の紹介や、選考にまつわるアドバイスを受けられるので、転職が成功に近づきやすくなるでしょう。
こちらの転職サイト3社では、担当のキャリアアドバイザーによる手厚いサポートが受けられます。どれも利用者満足度が高く、実績があり信頼できるサイトです。
初めて転職する看護師さんは、複数の転職サイトに登録して比較しながら利用しましょう。なぜなら、看護師転職サイトの併用には、次のようなメリットがあるからです。
- 豊富な求人案件を見ることができるため選択肢の幅が広がる
- 自分と相性の良いコンサルタントに出会える確率が高まる
- 各転職サイトの「独占案件」や「非公開求人」を数多く見ることができる
- 転職サイトの「弱み」を他社で補うことができる
仮に「利用する価値がないかな…」と感じたらメールで簡単に退会することが出来ますので、最低でも2~3社は登録して比較しながら利用しましょう。
4-1. 看護roo!|利用者満足度96.3%、人気№1転職サイト

「看護roo!」は、看護師さんの中では「お決まり」と言われるほど人気がある看護師転職サイトで、利用満足度は96.3%を誇ります。
常に5万前後の求人を掲載し、「非公開求人」も業界トップクラスの求人数を保有しています。
また手厚いサポートが評判で、特に面接対策(模擬試験や面接同行)に力を入れています。
そのため面接に不安を持っている方は登録必須の転職サイトと言えます。
JOBANUSが行った調査でも「A:求人の質・量」「C:サポート力」「D:サイト利便性」は満点の5.0点、総合順位は全12社中1位を獲得するなど、非常に高い評価結果となりました。
4-2. レバウェル看護|友達に勧めたいサービス№1の転職サイト

「レバウェル看護」は公開求人だけでも5万件以上、全国の求人をバランスよく取り扱っています。
2019年9月に行われた調査では、「友達に勧めたいサービス№1」に輝くなど、利用者の満足度が高い転職サイトです。
最大の魅力は、転職を成功させるための圧倒的なサポート力です。
電話やオンラインによる個別相談や履歴書・職務履歴書の添削、病院の内部情報の提供など、転職活動を手厚く支援してくれます。
JOBANUSが行った調査でも「C:サポート力」は満点の5.0点、全12社中2位を獲得するなど、求職者に対するサポート力に強みがあることが分かりました。
4-3. 医療ワーカー|求人とサポートのバランスに優れた転職サイト

「医療ワーカー」の最大の特徴は、求人数多さにあります。非公開求人を含めて5.7万件の求人を扱っており、全国どの地域に住んでいてもサービスを利用することができます。
正社員から派遣・アルバイトまで幅広い求人案件を扱っているため、ライフスタイルに合った働き方を選ぶことが可能。
また、全国民営職業紹介事業協会の「紹介従業者講習」を受けたアドバイザーが転職活動を支援するため、「利用満足度97%」と非常に高い評価を得ています。
JOBANUSが行った調査でも「A:求人の質・量」「B:交渉力」「C:サポート力」は満点の5.0点、「E:総合」は全12社中3位を獲得するなど、質の高いサービスを提供することが分かりました。
5. まとめ
転職活動の事前準備として自己分析を行うことは、新しい職場を探す過程で重要な武器になります。
自分の経験やスキルを強みとして把握し、「やりたくない」ことを分析しながら条件を具体的に絞っていくことで、情報収集がスムーズにできるでしょう。
この記事で紹介した自己分析の方法は、紙と鉛筆があれば簡単に始められます。自分の希望を叶えられる職場に出会えるよう、ぜひ自己分析に取り組んでみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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