- 「献血看護師の収入はどれくらいなの?」
- 「献血ルームと献血バスの違いは?」
このような疑問をお持ちの方はいませんか?
献血ルーム・バスで働く献血看護師は、夜勤がなく残業が少ないため、病院勤務の看護師と比べて収入が少ないデメリットがあります。
一方で、心身ともに負担が少ないため、家庭と仕事の両立を目指している方は献血看護師として働くことを検討すると良いでしょう。
本記事では、献血看護師の収入事情や仕事内容、メリットとデメリットについて解説します。
最後まで読めば、きっと献血看護師として働いてみたくなると思いますよ。
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1. 献血看護師の業務内容

献血看護師の業務内容は、「献血」という看護免許が必要な仕事だけではありません。献血を希望する人に対して、採血前にはバイタルチェックや少量の血液検査も行います。
血液検査とは、血液型を判別したり、採血基準を満たしているかをチェックするものです。もしもこの事前検査で基準を満たさない場合は、献血は行いません。
献血には、全血献血と成分献血の2種類があります。利用者にとってはどちらも採血を行うので、大きな違いはないでしょう。
しかし、看護資格を持つ医療スタッフの作業は、どちらのタイプの献血かによって異なります。成分献血の場合は、献血後に機械を使った操作が必要です。機械の使い方についても、仕事を通して学ぶ必要があります。
採血以外に、データ管理のためのパソコン作業や機材管理なども、仕事の一部です。また、採血をすると、直後に貧血を起こしてしまう人が稀にいます。そうした人のケアをするのも、献血看護師の大切な仕事です。

献血センターには医師もいるため、医師のサポートも献血看護師の仕事です。
献血センター・献血ルーム・献血バスの違い
献血看護師の勤務先は次の3つがあり、採用後に人事の判断で配属されます。
- 血液センター
- 献血ルーム
- 献血バス
それぞれの違いは下記の表のとおりです。
勤務地 | 業務内容 | |
血液センター | 各都道府県の本社 | 本社機能、血液検査、血液管理 |
献血ルーム | 各地の献血施設 | 全血献血、成分献血、啓蒙活動 |
献血バス | 商業施設等の献血会場 | 全血献血 |

献血ルームは決められた施設での勤務になりますが、献血バスは日によって行き先が変わる違いがあります。
2. 献血ルームで働く献血看護師の1日
- 8:50出勤
- 機材の消毒や採血の機材を立ち上げるなどオープンの準備を行います。
- 9:00午後の勤務開始
- 受付、問診、注意事項や副作用の説明、献血前検査の採血、献血業務を行います。
- 12:00昼食
- 13:00午後の勤務開始
- 受付、問診、注意事項や副作用の説明、献血前検査の採血、献血業務を行います。
- 16:00勤務終了
- 受付終了後、遅番担当の人は片付けをします。
- 17:30退勤
- 献血ルームでの勤務は、日勤業務がメインであるため基本的に残業はほとんどありません。
- 移動献血バスの場合は、献血ルームに戻った後の片付けがあるため残業になることもあります。
献血ルームの1日の流れですが、出勤したら器具の準備や消毒、清掃を行います。
施設がオープンしている時間帯は利用者の受付を始め、問診を行います。利用者に対して、注意事項や副作用の説明を行うことも、看護スタッフの仕事です。
忙しくない時間帯には、パソコンでのデータ管理や、器具の補充作業などの雑務をします。早番の場合にはシフトが終われば退勤となり、器具の片づけは遅番が行います。
献血施設は全国に複数あり、それぞれ勤務時間が若干異なります。看護資格を持つスタッフに与えられる業務内容もその施設によって変わります。

看護資格がなくてもできる雑務を任される点は、予め理解しておきましょう。
献血看護師は夜勤なし・残業少ない
献血ルーム・献血バスでの勤務は、病気やけがの患者さんの外来受診や入院はありません。献血を希望する人に対して、「採血を行う」という医療行為を提供する場所です。そのため、どの献血ルームで働いても夜勤はありません。
残業も基本的にありませんが、イベント時には多少残業することもあります。運営時間が長い施設では、交代勤務(シフト制)で勤務することもあります。
3. 献血看護師の平均年収

月給 | ボーナス(支給月数) | ボーナス(支給額) | 年収 |
25万円 | 4ヶ月程度 | 100万円 | 400万円 |
献血看護師の平均給与は、月収は25万円程度、年収は280万円~400万円程度です。
交代勤務(シフト勤務)があるとはいえ、献血ルームでの勤務は夜勤がなく残業も少ないため、看護資格を持つ人にとって決して悪くない金額でしょう。
献血看護師は日本赤十字社の社員という扱いです。そのため、正社員で働けば賞与が年2回(月給の4ヶ月分程度)支給されます。
なお、パートで働く場合は時給1,400円~1,500円程度が相場となっています。他の業種の時給は1,000円程度が多いため、専門職である献血看護師の待遇の良さが分かるかと思います。

各種税金や社会保険料などを引いた手取りは一般的に「額面」の80%程度と言われていますので、献血看護師の手取り額は20万円程度となります。
4. 献血看護師のメリット7つ

この章では、献血看護師で働くメリットを7つお伝えします。
4-1. メリット1:日勤のみで夜勤がない
献血看護師は、たくさんのメリットがあります。その中でも、夜勤がないため心身の負担が少ない点は最大のメリットと言えます。
施設によってはシフト勤務があるものの、どの職場も夜勤はありません。そのため、育児や介護など家庭の時間を大切にしたい方にとっては、仕事と両立しながら働けるメリットがあります。
4-2. メリット2:残業がほとんどない
残業がほとんどない点も、献血看護師として勤務する大きなメリットと言えます。
献血バスでの勤務は、派遣先での片付けや献血ルームに戻った後の事務作業などで残業することもありますが、多忙を極めることは稀でしょう。
救急病院のように重症の患者さんが搬送されてくることもないため、規則正しい勤務時間で働くことが可能です。

献血ルームは運営時間が決まっているため、定時で退社できることが多いですよ!
4-3. メリット3:精神的な負担が少ない
献血ルームでの勤務は、精神的な負担が少ないという点もメリットと言えるでしょう。
献血ルームや献血バスには命にかかわるような患者さんは搬送されてきません。献血看護師が行う医療行為は、採血だけです。そのため、病棟勤務と比べて肉体的な疲労や精神的な負担はそれほど大きくないでしょう。

職場環境では病院のような張り詰めた緊張感はないため、「働きやすさ」においても魅力的な仕事です。
4-4. メリット4:日本赤十字社なので安定性が高い
献血ルームを運営している日本赤十字社は、国が運営する公的な機関です。そのため、勤務先が倒産する心配がありませんので、安心して働くことができます。
また、各種手当や福利厚生は公務員と同程度であるため、長く勤務したい方にとっては最適な職場でしょう。
4-5. メリット5:休間は120日程度と多め
献血センターの年休は120日程度ありますので、病院勤務と比べて休日が多い点もメリットと言えるでしょう。
献血ルームは週末や祝日も開いているため、週末に必ず休めるわけではありません。しかし、半分程度は週末にも休めますので、年休を上手に組み合わせてリフレッシュしながら働くことができます。
4-6. メリット6:やりがいを感じられる
献血事業は日本の医療を支える事業の一つです。献血事業があるからこそ、多くの患者の命を救うことができるのです。
毎日の職務を通して、多くの人とコミュニケーションを取ることができます。そして献血に協力される方とともに、日本の医療を支えているという「やりがい」を感じることができるでしょう。
4-7. メリット7:常勤でもパートでも働ける
献血センターでは、雇用形態が常勤職員だけでなく非常勤職員(パートタイム)という働き方もできます。そのため、ライフスタイルに合った働き方ができる点は、大きな魅力と言えます。
求人募集を探す際は、雇用形態を選んで応募することができます。もし常勤職員として働くことに不安を感じるようでしたら、まずは非常勤職員(パートタイム)から始めると良いでしょう。
5. 献血看護師のデメリット4つ

この章では、献血センターで働くデメリットを4つお伝えします。
たくさんのメリットがある献血の仕事ですが、デメリットもあるので確認しておきましょう。
5-1. デメリット1:接客業のような丁寧な対応が必要
献血ルームには、健康な人が自らの血液を無償で提供するために訪れます。そのため、患者ではなくお客様のような対応が求められます。
一般的な病院と違って「接客業」に近い丁寧な対応が必要なため、長らく病棟勤務をしていた方にとっては慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
5-2. デメリット2:土日祝に勤務する必要がある
献血ルームは週末や祝日も開いているため、シフト制で勤務する必要があります。そのため、家族や友達と休日を合わせたい方はデメリットとなります。
ただし「4-5. メリット5:休間は120日程度と多め」でも触れたように、土日祝の半分程度は休めますし、年休も比較的取りやすい職場ですので、致命的なデメリットにはならないでしょう。
5-3. デメリット3:臨床現場から離れてしまう
臨床現場から離れてしまう点も、今後のキャリアを考えた場合にはデメリットとなることがあります。
献血ルームでの仕事はルーティンワークが中心であるため、臨床経験を積んでスキルアップしたい人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

専門看護や認定看護を目指したい人にとっても、献血ルームでの勤務はあまりおすすめできません。
5-4. デメリット4:病院勤務より給料は少なめ
夜勤がなく残業も少ないため、病院勤務のように各種手当てが付きません。そのため、病院勤務と比べると献血看護師は給料が少なめです。
そのため、バリバリ働いて高給を稼ぎたい人にとっては、デメリットに感じてしまうかもしれません。
6. 献血看護師に向いている人

この章では、献血センターでの勤務が向いている人とそうでない人の特徴をご紹介します。
向いている人
下記に該当する人は、献血看護師に向いている人と言えます。
- 家庭や育児と両立したい人
- 輸血の分野で頑張りたい人
- 注射器の取り扱いが得意な人
- ルーティンワークが好きな人
- コニュニケーションが好きな人
献血ルームでの勤務は夜勤がなく残業も少ないので、家庭と仕事を両立したい人に向いている仕事と言えます。そのため、子育て中の看護師にとても人気が高い職場の一つです。
また、この仕事は毎日同じルーティンワークを繰り返すことになりますので、何事もコツコツ取り組める方にもに向いています。
向いていない人
下記に該当する人は、献血センターでの勤務に向かない可能性が高いです。
- 高い給料をもらいたい人
- 単調な仕事が苦手な人
- キャリアアップを目指したい人
- 話すのが苦手な人
メリットでもある夜勤がなく残業も少ない職場環境は、裏を返せば各種手当が付かないため収入が高くないというデメリットになります。そのため、収入面を重視している方にはおすすめできません。
また、献血センターには毎日数多くの方が訪れます。この方々とコニュニケーションを重ねる必要があるため、人と話すことが苦に感じる方はこの仕事には向かないでしょう。
7. 献血看護師はすぐ辞める方が多い?

転職サイトなどで献血ルームの求人を見た人の中には、求人数の多さに次のような不安を感じる人もいるでしょう。
- 「仕事が大変で辞める人が多いのでは?」
- 「人間関係の問題で辞める人が多いのでは?」
確かに献血センターで働く看護師の定着率は決して高いとはいえません。しかし、その原因は次のようなものが考えられます。
- 子育ての合間など短期就労する方が多い
- 既婚者で専業主婦に移行する方が多い
- 年齢が比較的高い看護師が多い
つまり、職場環境の問題というよりも働いている人の都合で退職する方が多く、これにより定着率が押し下げられているのです。

仕事のストレスや人間関係が原因で退職する人が多いわけではないので、その点は安心してください。
7. 献血看護師の求人はどう探す?

献血看護師の求人は、夜勤がなく残業が少ない職場を求める看護師さんから高い人気があります。そのため、好条件の求人は非公開になっているケースが多いです。
公開求人のみを扱っているハローワークでは条件に合う求人を見つけることは難しいかもしれません。そのため、看護の求人を専門に取り扱っている看護師転職サイトの利用をおすすめです。
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8.まとめ
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