・「派遣看護師として働くことに不安がある…」
・「派遣看護師のメリットやデメリットが知りたい」
・「自分に派遣看護師が向いているのか分からない」
このような疑問や不安を抱えている看護師の方は多いのではないでしょうか。
看護師不足の現状により、働き方の選択肢として派遣看護師に注目が集まっていますが、実際のところメリットやデメリットがよく分からないという方も少なくありません。
そこで本記事では、以下の点について詳しく解説していきます。
- 派遣看護師のメリットとデメリット
- 派遣看護師に向いている人の特徴
- 派遣看護師として働く際の注意点
- 派遣看護師の求人に強い転職サイト
本記事を最後までお読みいただくことで、派遣看護師として働くことへの不安が解消され、自分に合った働き方を選択する一助となるでしょう。
派遣看護師として働くかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 派遣看護師のメリット
派遣看護師として働くことには、正職員とは異なる魅力があります。高い時給や柔軟な働き方など、派遣ならではのメリットを知ることで、自分に合ったキャリアプランを描くことができるでしょう。
この章では、派遣看護師のメリットについて、具体的な例を交えながら詳しく説明していきます。
INDEX
1-1. 高時給で働ける
正社員と違って時給制ですが、一般的なアルバイトやパートよりも高時給です。地域や職場によっても異なりますが、2,000円近い時給を得られるでしょう。夜勤に対応した場合は、時給がさらに500円程度上がる可能性もあります。
順位 | 施設名称 | 単価時給 |
第1位 | 訪問看護 | 3,000円~4,500円 |
第2位 | 有料老人ホーム等の介護施設 | 約3,000円 |
第3位 | 病院 | 約2,500円 |
第4位 | クリニック | 約2,000円 |
第5位 | 保育園・幼稚園 | 約1,500円 |
【派遣看護師の月収例】
・時給2,000円
・1日8時間
・1ヶ月20日勤務
⇒2,000円×8時間×20日=320,000円/月
賞与がないというデメリットはありますが、月収は正社員並みです。非正規雇用でもしっかり稼ぎたいと考えている方に適しています。
1-2. 同じ職場で働き続けなくて良い
同じ職場で働き続ける場合、苦手な人がいても、基本的には離れられません。人間関係が悪い環境であれば、いじめが発生する恐れもあります。ストレスが溜まり、退職を検討する方もいるでしょう。
一方の派遣看護師は、ずっと同じ職場では働きません。契約を更新しなければ、比較的簡単に退職できます。直接雇用ではないため、上司に引き止められることも少ないでしょう。職場が変われば人間関係も一新され、煩わしいトラブルから距離を置けます。
同じ環境で働き続けることが苦手な方にとって、大きなメリットです。
1-3. 人間関係のストレスが少ない
派遣の場合、正社員と違って、勤務先の病院や施設に直接雇用されません。あくまでも外部の会社の人間なので、同僚や先輩と良くも悪くも距離が生まれます。たとえば、先輩からも「さん付け」で呼ばれるなど、丁寧な扱いを受けるでしょう。
面倒な人間関係のトラブルに巻き込まれる心配もありません。自分自身も周りの人と距離を置いて接することで、ストレスを回避できます。もし苦手な人がいても、一時的な付き合いとして割り切れるでしょう。気を遣ったり馴れ合ったりする必要がなく、快適な人間関係を築けます。
不必要なストレスを感じずに、一人で黙々と働きたい方にぴったりです。
1-4. ライフスタイルに合わせて働ける
派遣看護師は、必ずしもフルタイムで働くものではありません。時給制のため、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。たとえば、週4日だけ働く、土日だけ出勤するなどの勤務スタイルを選択可能です。
短期間で稼いで長期休みを取りたい場合は、夜勤に集中する選択肢も考えられます。集中的に働いて、貯めたお金で旅行に行くなどの生活を叶えられるかもしれません。看護師以外にやってみたい仕事がある方は、ダブルワークにも取り組みやすいでしょう。もちろん、フルタイムで毎日勤務し、しっかりと稼ぐことも可能です。
1-5. 責任の重い仕事は免除
看護師の責任の重さは、正社員でも派遣でも同じです。患者の健康や命に関わる職業として、責任を持って働く必要があります。しかし、派遣の場合、業務の中でも特に難しい仕事は免除される傾向にあるものです。例えば、症状が重く、対応が難しい患者の看護は、正社員が担うケースが多いでしょう。
契約期間が定められている派遣は、トラブルに繋がりやすい仕事を任されにくいのです。その点で、できる限り気楽に働きたい方には適しています。仕事によるストレスが軽減され、プライベートを充実させられるでしょう。
1-6. 委員会や勉強会がほとんどない
看護師の業務の一つに、委員会や勉強会への出席が挙げられます。委員会の種類は、研究を行う教育委員会、医療事故を防ぐ医療安全員会などです。委員会活動も業務の一環ですが、定時後開催となり、残業扱いが多いでしょう。委員会や勉強会への出席を煩わしいと感じる方は少なくありません。
一方、派遣の場合は出席しなくてもよい可能性が高いでしょう。定時後の業務には残業代が発生し、参加を求めにくいためです。定時後にはすぐに帰宅できて、家事や育児、趣味の時間などに充てられます。
1-7. サービス残業がない
派遣社員は残業することが少なく、基本的には定時で上がれます。残業があっても、必ず時間外手当が支給され、サービス残業はありません。1日8時間以上の業務には、割増賃金として時給に25%以上の手当がつきます。
派遣先の企業は、派遣看護師に対して、なるべく時間外手当を支払いたくないものです。よって、残業することなく、正社員よりも先に帰宅できます。自宅に持ち帰る仕事もほとんどないでしょう。残業して稼ぎたい方にとってはデメリットですが、早く帰宅したい方には魅力的です。
1-8. 派遣会社から守られている
派遣看護師が雇用されているのは、派遣先の病院や施設ではなく、派遣会社です。看護師本人ではなく、派遣会社が派遣先と契約を結んでいます。そのため、自分自身で仕事内容に関する交渉や問題解決を行う必要はありません。派遣社員だからといって、雑に扱われるわけではないのです。
たとえば、サービス残業を強いられた場合、すぐに派遣会社に相談できます。業務に関する問題だけでなく、人間関係についても同様です。トラブルが発生しても、派遣会社が間に入ることで、円滑に解決しやすいでしょう。
2. 派遣看護師のデメリット
派遣看護師として働くことを検討する際、メリットだけでなくデメリットについても理解しておくことが重要です。派遣看護師ならではの働き方には、正職員とは異なる課題や制限があります。
この章では、派遣看護師のデメリットについて、詳しく解説していきます。
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2-1. 同じ職場で働き続けることができない
派遣社員の契約期間は、労働者派遣法によって決められています。同じ派遣先では、最長3年までしか働けません。もちろん、契約内容によっては3年より早く契約満了になるケースもあります。一般的には、長くても1年程度と定められていることが多いです。どれだけ職場環境が快適でも、3年経てば職場が変わることは基本的に避けられません。仲良くなった同僚とも離れることになるため、寂しいと感じる方もいるでしょう。
次の派遣先で、また初めから人間関係を構築することも面倒です。仕事のやり方を覚える必要もあり、慣れるまでに時間がかかる可能性があります。どうしても職場を離れたくない場合は、正社員雇用を目指しましょう。
2-2. 入職時の教育・研修が省略されることがある
派遣看護師として採用される際、多くの場合は即戦力が求められます。基本的なスキルや知識は身につけているものだと判断されるでしょう。派遣先にとって、派遣看護師は自社で育てる人材ではなく、外部からの助っ人です。
そのため、新卒と同等の教育や研修は受けられないケースが多いでしょう。もちろん周りの人に尋ねれば教えてもらえますが、優しく丁寧な指導は期待できません。いきなり業務を任されても対応できる経験やスキルがなければ、不安を感じるでしょう。入職後にギャップを持たないよう、派遣会社の担当者と事前に相談することが大切です。できないことははっきりと伝えましょう。
2-3. 派遣先の福利厚生が受けられない
正社員の場合、さまざまな福利厚生を利用できますが、派遣看護師には適用されません。もちろん、条件をクリアすれば、社会保険や有給休暇などは利用可能です。しかし、家賃補助や退職金、資格手当はありません。高時給なので手取りは多いですが、家賃などの出費が大きくなる可能性もあります。育児中の方は、自分で保育所などを探す必要があるでしょう。
なお、派遣元の福利厚生は適用されます。派遣会社を選ぶときは、福利厚生の内容をチェックすることも大切です。健康診断や資格支援など、独自のサービスを展開している会社を見つけましょう。
2-4. 住宅ローン等の審査に通りにくい
専門性のある派遣看護師の時給は比較的高く、正社員と同じくらいの月収も可能です。しかし、非正規雇用であることには変わりなく、ローン審査には通りにくいでしょう。たとえ正社員と同等に稼いでも同じ扱いを受けられず、不便を感じるかもしれません。住宅ローンなど、借入額が大きくなるほど審査も厳しくなります。
住宅ローンなどを利用したい場合は、事前に審査基準などを調べることが必要です。相談会にも参加して、慎重に検討することをおすすめします。すでに借り入れている場合は、派遣になった場合の対応も確認しましょう。
2-5. 給料が上がりにくい
派遣看護師は、働き方によっては月に30万円程度稼ぐことも可能です。そのため、若い間は手取り額に満足かもしれません。しかし、経験を積んだり年齢が上がったりしても、給料はほとんど変わらないのです。ベテランになるにつれて、正社員との差が開きます。自分のスキルと給料が見合っていないと感じるかもしれません。
ただし、あくまでも正社員と比べたデメリットであり、一般的なパートよりも稼げます。給料がすべてではありません。ライフスタイルに合わせて働けることが重要です。
2-6. キャリアアップできない
派遣看護師は、キャリアアップを目指す働き方とは言えません。研修を受けるチャンスが少なく、新たな知識は身につきにくいからです。もちろん、日々の業務で得ることは数多くあります。しかし、責任の重い業務に従事できないため、物足りないと感じる可能性が高いです。
ずっと派遣社員の場合、看護師としての経験年数が積み上がっても役職には就けません。昇進がないため、モチベーションを保ちにくいでしょう。
3. 派遣看護師に向いている方
派遣看護師として働くことを検討する際、自分の性格や目標に合っているかどうかを考えることが大切です。派遣看護師ならではの働き方は、特定のタイプの看護師に適しています。
この章では、派遣看護師に向いている方の特徴について、具体的な例を交えながら説明していきます。
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3-1. 家庭を優先したい方
大きなメリットとして、勤務時間を調節しやすいことが挙げられます。正社員とは異なり、時給制なので、限られた曜日や時間だけ働くことが可能です。子どもが学校に行っている間の日中だけといった勤務スタイルが叶います。家族の介護のために、夜勤には入らないという働き方も選択できるでしょう。
一般的には残業がなく、定時になったらすぐに帰宅できることも魅力的です。子どもや夫が帰ってくる前に帰宅して、夕飯作りなどの家事の時間を確保できます。看護師の仕事を辞めずに、家庭を優先したい方にはぴったりです。子育てや介護が一段落すれば、再度正社員に戻ることも検討できるでしょう。
3-2. 期間限定で自由に働きたい方
派遣の場合、契約期間は短期であることが多いです。一般的には、数ヶ月や1年程度で契約が満了します。また、法律により、同じ職場では最長3年までしか働けません。長期間働けないことは、1つの職場でキャリアアップしたい方にとってデメリットです。同僚や先輩と、深い人間関係を築きづらいというデメリットもあります。
しかし、最初から期間限定で働きたい方にとっては大きなメリットです。たとえば、正社員を辞めてから引っ越すまでに時間がある際に、派遣看護師で働けます。一時的に空いた時間で生活費やお小遣いを稼ぎたい方に向いているでしょう。
3-3. スキルアップを重視しない方
派遣看護師では、スキルアップが難しいというのが欠点でしょう。1つの職場に長くいられないので、学べることがある程度限定されます。責任の重い業務や難しい仕事を担当するのは、基本的に正社員です。派遣はサポートに回ることが多いため、物足りないと感じるかもしれません。管理職を目指すのも、派遣のままでは難しいです。
しかし、責任の重い仕事を避けたい方にとってはデメリットではありません。キャリアアップを希望しない方は、気軽に働きやすいでしょう。また、正社員の経験が長く、看護師のスキルを一通り身につけた方にも向いています。
なお、派遣でも知識を得ることは可能です。派遣だからこそ任される業務もあるので、職場によってはしっかりと成長できます。
3-4. 同じ職場で長く働きたくない方
正社員やアルバイトなどの直接雇用の場合、自分から辞めない限り職場は変わりません。人間関係でトラブルや対立が発生しても、頻繁に顔を合わせなくてはいけません。苦手な人が辞めてくれるのを待つか、自分から退職するかです。しかし、そうそう簡単に辞められるものではありません。かといって、我慢を続けてストレスが溜まれば、体調を崩す恐れもあるでしょう。
一方、派遣の場合は、契約が満了すれば次の職場に移動可能です。ずっと同じ場所で働くことはありませんから、人間関係で悩みやすい方に向いています。万が一トラブルが発生しても、必ず離れるタイミングが来るため、心配いりません。仕事に支障が出る場合は、派遣会社に相談できます。必要に応じて、解決に向けたサポートをしてもらえるでしょう。
3-5. 様々な職場で働いてみたい方
派遣看護師で働ける場所は多岐にわたります。派遣先としては病院やクリニックだけではありません。保育園や老人ホーム、福祉施設なども挙げられるでしょう。患者に限らず、お年寄りや子どもたちのお世話をする仕事もあります。派遣先を変える度に施設を変更すれば、さまざまな業務を経験できるでしょう。接する人々の年代や重症度なども変わってくるので、新鮮な気持ちで働けます。豊富な経験を積めば、正社員に戻る際にも有利に働くかもしれません。
同じタイプの施設でも、職場が変われば経験できることも異なります。また、その都度様々な人と出会い、一緒に働くことになるわけです。多様な価値観に触れることで、業務以外の学びもたくさん得られるでしょう。
3-6. 転職先が決まるまでの繋ぎで働きたい方
正社員の看護師を退職し、別の職場に移りたいと考えている方もいるでしょう。退職する理由は人それぞれです。過酷な業務内容や人間関係の悪化などが原因の場合、疲れやストレスが溜まっています。その状態がピークであれば、すぐに転職先を見つけることは難しいです。体調が悪化する可能性もあるので、しばらく体や心を休める必要があります。
しかし、働かなければいつかはお金がなくなり、生活できなくなるでしょう。貯金が底を尽きるまでに、何らかの方法で稼がなくてはなりません。そこで、転職までの繋ぎとして、派遣看護師の活用がおすすめなのです。心身共にストレスが溜まりすぎない程度に、出勤日を調整できます。
派遣看護師はある程度高収入が期待できるため、余裕をもって働けるでしょう。
4. 派遣看護師として働く3つの注意点
派遣看護師という働き方は、法律上の制限や規定があるため、いくつかの注意点について理解しておく必要があります。派遣看護師として働く前に、これらの注意点を知っておくことで、スムーズに仕事を始めることができるでしょう。
この章では、派遣看護師として働く際の3つの注意点について、詳しく解説していきます。
4-1.看護師の派遣は原則禁止されている
看護師の派遣にはさまざまな条件があります。1986年に制定された労働者派遣法では、看護師の派遣は禁止でした。看護師だけでなく、医師や助産師なども、医療機関には派遣できなかったのです。
しかし、2006年の改正によって緩和され、条件をクリアすれば許可されています。全ての派遣看護師が法律違反になるわけではないため、安心してください。ただし、現在でも、原則として看護師の医療機関への派遣はできません。派遣を希望する際は、以下に解説する例外に当てはまっているかを必ず確認しましょう。
4-2. 派遣看護師が許可されるケース
1つ目は、医療機関以外で働く場合です。デイサービスや老人ホーム、児童福祉施設や保育所などは派遣が許可されています。一方で、病院やクリニック、患者の自宅や介護老人保健施設などへの派遣は禁止されています。
【派遣で働くことが許可されている施設】
- デイサービス
- 有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- 社会福祉施設(保護施設、児童福祉施設、障害者施設など)
- 保育園
【派遣で働くことが禁止されている施設】
- 病院・クリニック
- 助産所
- 患者の自宅(訪問看護師など)
- 介護老人保健施設(訪問入浴介護、訪問予防入浴介護を除く)
2つ目は、産休・育休を取っている人の代わりに働く場合。看護師は女性の割合が高く、出産・育児で休暇を取る可能性があります。休暇のタイミングが被ると、人手が足りなくなり、業務に支障が出るため育休・産休の代替派遣は許可されています。
3つ目は、紹介予定派遣の場合。紹介予定派遣は、数ヶ月間働いた後、正社員として採用される制度になります。正社員登用を前提としているので、派遣期間で業務内容や職場環境などを見極めましょう。
4つ目は離島や僻地にあり、医療対策協議会により認定された医療機関で働く場合です。
以上、2つ目から4つ目のケースでは、医療機関でも派遣でも派遣が許可されています。
【次の場合は医療機関でも派遣が許可されている】
- 産休・育休代替
医療機関の看護師が産休・育休などで休業している場合の代替えとして働く場合 - 紹介予定派遣
3~6ヶ月働いた後に直接雇用(正社員・契約社員)になることを前提として働く場合 - へき地・離島への派遣
医療支援、看護職員確保対策を目的としてへき地・離島で働く場合
看護派遣の可否について、まとめると以下のとおりです。
施設名 | 紹介予定派遣 | 産休・育休代替 | 一般派遣 |
病院・クリニック | ○ | ○ | ✕ |
患者の自宅(訪問看護師など) | ○ | ○ | ✕ |
介護保険施設 | ○ | ○ | ✕ |
助産院 | ○ | ○ | ✕ |
訪問介護 | ○ | ○ | ✕ |
健診センター | ○ | ○ | ✕ |
有料老人ホーム | ○ | ○ | ○ |
特別養護老人ホーム | ○ | ○ | ○ |
デイサービス | ○ | ○ | ○ |
社会福祉施設 | ○ | ○ | ○ |
保育園 | ○ | ○ | ○ |
4-3. 単発の派遣看護師も違法ではない
派遣看護師の仕事には、数ヶ月や数年ではなく、1日限りの案件もあります。具体的には、有料老人ホームやデイサービスでの仕事です。なかには、日雇いの派遣は禁止されているのではないかと思う方もいるでしょう。たしかに、法律上、日雇い派遣はできません。
しかし、単発の派遣は違法ではありません。単発派遣とは、派遣会社と31日以上の契約を結び、働く方法。禁止されている日雇い派遣は、契約期間が30日以内のケースです。ややこしいですが、契約期間が異なるため、単発の派遣は合法になり得ます。
ただし、合法の単発派遣に該当するには、労働時間は週20時間以上必要です。違法にならないように、1日限りの仕事を組み合わせるなどの工夫が欠かせません。
5. 困ったことは派遣会社に相談する
派遣看護師は、全面的には禁止されていません。しかし、派遣先の施設は限られており、さまざざまな条件も定められています。自分で判断することが難しいこともあるでしょう。
万が一、知らない状態で違法な派遣に関与しても、看護師には責任を問われません。しかし、せっかく見つけた派遣の仕事を失いたくないでしょう。トラブルに巻き込まれると面倒なので、信頼できる派遣会社を選ぶことが大切です。厚生労働省からの許可があることを確認した上で、登録しましょう。
派遣看護師について分からないことがあれば、派遣会社に相談することも大切です。派遣先から不当な時間外労働を求められたなどの場合も、速やかに報告しましょう。
6. 派遣看護師の求人に強い転職サイト3選
看護師として新たなキャリアを築きたい、特に派遣という働き方に興味がある。でも、どの派遣会社を選べばいいかわからない、そんな悩みを抱えている方におすすめなのが、看護師転職サイトの活用です。
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看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
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7. まとめ
今回の記事では、派遣看護師の働き方についてのメリットとデメリット、派遣看護師に向いている人の特徴、派遣看護師として働く際の注意点などについて説明しました。
派遣看護師として働くことに不安を感じている看護師の方は、本記事で紹介した下記の重要なポイントをおさえることで、転職活動をスムーズに進めることができます。
- 派遣看護師のメリットには、高時給、柔軟な働き方、人間関係のストレスが少ないことなどがある
- 派遣看護師のデメリットには、同じ職場で長く働けない、キャリアアップが難しいことなどがある
- 派遣看護師に向いているのは、家庭を優先したい方、期間限定で自由に働きたい方、様々な職場で経験を積みたい方など
- 派遣看護師として働く際は、労働者派遣法の規定をよく理解し、違法な派遣にならないよう注意することが大切
なにより大事なことは、信頼できる派遣会社を選ぶことです。また、派遣看護師として働く際の不安や悩みを一人で抱え込まないことが肝要です。そのため、看護師転職サイトを活用してキャリアアドバイザーに悩みを相談したり、条件に合った職場を効率良く探すことをおすすめします。
JOBANUSがおすすめする看護師転職サイト3社は以下のとおりです。派遣求人で迷ったらこの3社を併用することをおすすめします。
ぜひこの記事の転職を成功させるためのポイントを参考に、職探しにチャレンジしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。