看護師が訪問入浴へ転職|仕事内容・給与・向いているタイプをご紹介

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看護師の資格を生かして転職したいと考えていませんか?

本記事では、夜勤や残業がほとんどない、訪問入浴の仕事についてご紹介します。在宅で介護のニーズがある利用者を訪問して、入浴サービスを提供するお仕事です。

ここでは、具体的にどんな仕事内容なのか、そして待遇はどのぐらいなのかを説明しています。また、持っていると便利な資格やスキルについても知っておきましょう。

この記事を読むと、訪問入浴のお仕事がどんなものなのかをより理解できます。

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1.訪問入浴で働く看護師|業務内容

利用者は介護認定を受けた高齢者が大半で、看護スタッフは利用者の自宅へ訪問します。介護保険サービスの一つである入浴を提供するお仕事です。ただし、1人で入浴サービスを行うわけではありません。介護職員2名と看護スタッフ1名以上がチームとなって行うのが特徴です。

訪問入浴では、利用者の自宅についているお風呂を使うわけではありません。浴槽を持参し、それを設置した上で入浴サービスを提供するのです。少人数チームなので、浴槽の運搬や設置に関しても手伝います

看護スタッフは、利用者の健康状態を確認するのが重要な役割です。利用者のバイタルチェックを始めとして、利用者の体調を確認しなくてはなりません。衣類の着脱を手伝ったり、入浴中に介助したり、入浴後の医療処置も行います。入浴による体調変化がないかのチェックも必要です。

2.訪問入浴で働く看護師|1日の流れ

〈訪問入浴で働く看護師の1日のスケジュール〉
  • 8:30
    出勤
    • 事業所で、その日のスケジュールや利用者の確認をします。
    • ナースバッグを準備。入浴車に乗り込み、訪問先へ向かいます。
  • 9:00
    午前の業務開始
    • お客様の自宅に到着。
    • 入浴前に利用者の血圧をチェックします。異常がある場合は入浴を見合わせる判断をします。
    • 介護職員が浴槽を設置し入浴の準備をします。
    • 洗髪、洗体、お湯につかるといった流れで入浴を介助します。
    • 塗り薬の塗布や湿布の貼付、床ずれの処置などを行います。
    • 記録をつけて、家族に確認してもらったら終了です。
      ※午前中に2~3件程度訪問します
  • 12:00
    お昼休憩
    • 事務所に戻って昼食を取る会社もあれば、コンビニ弁当で済ます場合もあります。
  • 13:00
    午後の業務開始
    • 訪問する時間が決まっているため、時間内に終了するようテキパキ業務をこなします。
  • 16:30
    帰社
    • 1日の業務記録を記入しリーダーに報告。
    • 事務業務や清掃を行います。
  • 17:30
    退勤

完全予約制でサービスを提供するため、1日のスケジュールは事前に分かります。朝出勤したら、その日のスケジュールを確認して、訪問の準備です。

利用者の自宅では、バイタルチェックから始めます。体調によっては入浴が難しいこともあり、看護師がこれを判断しなくてはなりません。入浴できる場合は浴槽を運搬して設置し、お湯を張る入浴準備を行います。入浴介助については介護職員がメインで行うため、看護スタッフはそのサポート役です。

入浴後は褥瘡の処置や湿布の貼り替えなどを行う他、利用者への水分補給を勧めます。その場で記録を付けたら、同居する家族に確認してもらい、その利用者宅でのサービスは終了です。

こうした訪問入浴は、1日当たり3件から5件程度こなします。それぞれ時間が決められているため、押さないようテキパキと作業することが必要です。

駒田
駒田

残業はほとんどなく、毎日決まった退勤時間で帰宅できるでしょう。

3.訪問入浴で働く看護師|平均年収

51_3-0_平均収入

正社員の場合は、月収25万円~30万円程度が多いでしょう。ボーナスも、職場の規定に合わせて支給されます。年収にすると、平均300万円~450万円程度ではないでしょうか。

パートで働く場合、時給の平均は1500円~2000円程度が相場です。1件当たりいくらという成果報酬ではなく、一般的には時給計算で支払われます。

夜勤や残業が多い病院勤務と比較すると、年収はやや低めかもしれません。しかし、ワークライフバランスを取りやすいという点で、高い人気があります。

4.訪問入浴で働く看護師に必要な資格・スキル

この仕事は、利用者の自宅で入浴サービスを提供します。看護の資格だけでなく、運転免許も持っている必要があるでしょう。メインで入浴介助に携わることはないものの、サポートをすることは多いものです。体力的にタフであることもまた、求められるスキルの一つです。

利用者の顔触れが大きく変わることはありません。しかし、毎日顔を合わせるわけではなく、体調の微妙な変化に気づく必要があります。わずかな変化も見逃さないような観察力や洞察力を持っている人なら、適任でしょう。

5.看護師が訪問入浴で働くメリット・デメリット

看護師が訪問入浴で働く場合には、次のようなメリット・デメリットがあります。

訪問入浴で働くメリット・デメリット
 メリット × デメリット
  • ブランク明けの人でも働きやすい
  • 夜勤や残業がない
  • 精神的なプレッシャーが少ない
  • 看護師としてのキャリアアップが難しい
  • 仕事に飽きる可能性がある
  • 給料が高くない

それでは、詳しく見ていきましょう。

5-1.訪問入浴で働くメリット

メリット1:ブランク明けの人でも働きやすい
1つ目のメリットは、ブランク明けの人でも働きやすい点です。ブランクがあると、臨床現場で即戦力となることは難しく、本人にも不安があります。しかし、この仕事なら大きな医療行為を行うわけではありません。ミスをするリスクも小さいため、ブランク明けの人にはピッタリのお仕事です。

メリット2:夜勤や残業がない
2つ目のメリットは、夜勤や残業がなく、規則正しい勤務時間で働ける点です。家庭や育児と仕事を両立したい人にとって、理想的な勤務ができるのではないでしょうか。不規則な勤務時間で体調を崩しやすい人にとっても、大きなメリットと言えます。

メリット3:精神的なプレッシャーが少ない
3つ目のメリットは、精神的なプレッシャーの少ない点です。命にかかわる患者さんの治療を行うわけではない点で、大きな安堵感を与えてくれます。緊張感は必要ですが、ピリピリした環境で働くというわけではありません。

5-2.訪問入浴で働くデメリット

デメリット1:看護師としてのキャリアアップが難しい
1つ目のデメリットは、臨床現場から遠ざかってしまう点です。キャリアアップを考える人にとって、この点はデメリットとなってしまいます。

デメリット2:仕事に飽きる可能性がある
2つ目のデメリットは、毎日の仕事内容がルーティンワークになりやすい点です。毎日いろいろな症例を勉強して経験を積みたい人にとっては物足りないかもしれません。

デメリット3:給料が高くない
3つ目のデメリットは、お給料がそれほど高くない点です。夜勤や残業がないため、各種手当が出ないことが理由です。バリバリ働いて高給を稼ぎたい人にとっては、この点がデメリットでしょう。

6.訪問入浴の勤務に向いている人・向かない人

こちらでは、訪問入浴の勤務に向いている人・向かない人を紹介します。

訪問入浴の勤務に向いている人・向かない人
おすすめする理由 × 注意点
  • 圧利用者の喜ぶ顔にやりがいを感じる人
  • 丁寧で親切な対応ができる人
  • 毎日変化のある臨床に携わりたい人
  • 上級看護を目指す人
  • 運転免許証を持っていない人

それでは、詳しく見ていきましょう。

6-1.訪問入浴の勤務に向いている人

訪問入浴は、利用者の生活(人生)の質を向上することに貢献できるお仕事です。目の前の利用者が喜ぶ顔に、充実感ややりがいを感じられます。こうしたことで幸せを感じられる人にとっては、向いているお仕事と言えるでしょう。

介護が必要な人でも、知らない人の前で入浴することには抵抗があるものです。そうした抵抗や不安を取り除けるよう、丁寧で親切な対応ができる人も向いています。

6-2.訪問入浴の勤務に向いていない人

一方で、この仕事に向いていない人もいます。それは、毎日変化のある臨床に携わりたい人です。ルーティンワークとなるため、変化という点ではあまり期待できません。上級看護を目指す人にとっても、臨床経験が少ない点はデメリットとなってしまいます。

運転免許証を持っていない人もまた、この仕事には向かないでしょう。運転する車両は社用車なので、車を持っている必要はありません。しかし、仕事で運転する機会が多いため、運転できないことは大きなマイナスです。

7.訪問入浴で働く看護師|仕事の見つけ方

訪問入浴の仕事は、公開求人でも非公開求人でも募集される可能性があります。ハローワークでも求人募集を見つけられますし、転職サイトで見つかるでしょう。おすすめは、看護の仕事を専門に取り扱う求人サイトを使う方法です。非公開求人も紹介されていて、たくさんの選択肢の中から比較して選べるでしょう。

正社員だけでなく、パートでの募集もたくさんあります。ライフスタイルに合わせて、働きやすい雇用形態を選ぶことができます。ブランク明けや未経験者なら、まずはパートで始めてみるのが良いかもしれません。

8.面接や履歴書の志望動機・自己PR例文

訪問看護の分野で経験がある人は、採用されやすい傾向があります。しかし、難しい職務ではないため、未経験者でも採用は十分に可能です。

志望動機では、高齢者への気持ちややる気をアピールすると高評価でしょう。

〈志望動機の例文①〉
  • 介護スタッフとチームで働いた経験があります。看護だけでなく、介護についても仕事を通して勉強できる点が気に入っていました。訪問介護の分野でもたくさんの経験を積んで、利用者に安心とリラックスを提供したいです。
  • 両親が共働きで、祖母に育てられました。そのため、高齢者が大好きです。利用者は私の祖母ではありませんが、祖母への恩返しだと思い、丁寧にお世話したいです。

労働条件面が気に入っている点をアピールするのもOKです。

〈志望動機の例文②〉
  • 「ブランク期間を経て、看護の資格を生かして社会復帰したいと考えています。規則正しい勤務ができることは、私にとっては大きなメリットです。仕事に100%集中できる環境の中で、全力で働きたいと思っています。」

9.まとめ

今回の記事では、訪問入浴の仕事内容について説明しました。

夜勤や残業がなく、精神的な負担もそれほど大きくないお仕事です。しかし、各種手当がつかないために、病院勤務よりもお給料の面では低くなる傾向があります。ただし、ワークバランスがとりやすいという魅力は、大きいでしょう。

より具体的に職務内容を理解することで、転職した自分をイメージしやすくなるでしょう。ブランク明けの人も、ぜひこの記事を参考にしてください。

以上、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

この記事を書いた人

駒田 太一

医療機関の人事担当として活躍中。過去5年間、市立病院で医師・看護師の給与支払いや福利厚生業務を経験し、現在は職員採用や研修の立案・実施を行っています。医療現場の深い理解と経験を基に、看護師の皆様への信頼性の高い情報提供を心掛けています。

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