- 「デイサービスへの転職、本当に自分に合っているのかな?」
- 「夜勤がない分、給料は下がってしまわないか心配…」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
多くの看護師が、ワークライフバランスを重視したキャリア選択に悩みながらも、待遇面での不安を感じています。
本記事を読めば次のことがわかります。
- デイサービスで働く看護師の具体的な業務内容と1日の流れ
- 給与水準や必要なスキル、働き方のメリット・デメリット
- デイサービス未経験でも安心して転職できる方法と転職サイトの選び方
看護師としてのスキルを活かしながら、自分らしい働き方を実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください!
1. デイサービスで働く看護師の業務内容
デイサービスで働く看護師の主な役割は、利用者の健康管理と安全な介護サービスの提供です。医療行為よりも、高齢者の健康状態の観察と予防的なケアが中心となります。
デイサービスを利用される方の多くは、要支援・要介護認定を受けた65歳以上の高齢者です。看護師は以下の業務を担当します。
- バイタルチェックと健康状態の確認
- 食事、入浴、レクリエーション時の体調管理
- 服薬管理と投薬支援
- 緊急時の応急処置
- 利用者・ご家族への健康相談
- 介護職員との情報共有と連携
医療的ケアの必要性が低いため、病院での勤務経験がない方でも安心して働き始められる環境です。また、コミュニケーションを重視した仕事のため、高齢者との関わりを大切にしたい方に向いています。
病院勤務経験がなくても心配いりません。実は多くの看護師が最初は不安を感じますが、バイタルチェックなど基本的なケアが中心なので、3ヶ月程度で十分に慣れていけます。特に大切なのは利用者様とのコミュニケーション力です。
2. デイサービスで働く看護師の1日の流れ
- 9:00出勤・お出迎え
- 出勤後、利用者をお迎えします。
- 9:30バイタルチェック
- 利用者の体温、血圧、脈拍を測定し、健康状態を確認します。
- 必要に応じて入浴の介助も行います。
- 10:00入浴後の処置
- 塗り薬の塗布や湿布の貼付、床ずれの処置などを行います。
- 11:00レクリエーション、機能訓練
- レクリエーションのサポートや利用者の見守り、機能訓練を行います。
- 体をほぐす意味も兼ねて集団体操を行うこともあります。
- 12:00昼食時の対応
- 食事の配膳、介助のサポートを行います。
- 食前食後の服薬確認、血糖測定などを行います。
- 13:00昼食・休憩
- 14:00業務記録の作成
- 体温や血圧、脈拍、食事摂取量排泄回数、処置内容など日中の健康状況を記録します。
- 16:00ご利用者のお見送り
- 全員が帰るまで、健康状態に気を配りながら利用者を見送ります。
- 17:30終業
- 利用者の健康状態などについてスッタフ同士て情報共有します。
- 1日の記録の入力が終われば終了です。
デイサービスの看護師は、8時半から17時半までの日勤が基本です。規則正しい生活リズムで働けるため、仕事とプライベートの両立がしやすい環境です。
一般的な1日の業務の流れは以下のようになります。
- 8:30~ 朝礼・送迎
- 9:00~ 利用者受け入れ、バイタルチェック
- 10:00~ 入浴介助、処置
- 12:00~ 昼食介助、服薬確認
- 14:00~ レクリエーション見守り
- 15:30~ 記録作成、送迎準備
- 16:30~ 送迎、翌日の準備
時間に余裕がある勤務体制のため、一人一人の利用者としっかり向き合えるのが特徴です。また、介護スタッフとの連携も重要な業務となります。
急変時の対応以外は基本的に予定通りの業務となるため、計画的に仕事を進められる点も魅力です。
3. デイサービスで働く看護師の平均年収
デイサービスで働く看護師の平均年収は350万円前後です。病院勤務と比べると年収は下がるものの、残業や夜勤手当がない分、時給に換算すると同等となることが多いです。
給与体系は施設によって異なりますが、一般的に以下の構成となります。
- 基本給:22~25万円
- 資格手当:2~3万円
- 通勤手当:実費支給
- 賞与:年2回(2~3ヶ月分)
正社員とパートでは待遇に大きな違いがあり、パートの場合は時給1,500~1,800円が一般的です。ただし、福利厚生が充実している施設も多く、有給休暇の取得や社会保険の加入など、働きやすい環境が整っています。
給与は経験年数や保有資格によって変動するため、転職時には条件の確認を丁寧に行うことをおすすめします。
確かに基本給は病院より低めですが、夜勤なしで規則正しい生活が送れる点を評価する方が多いですね。また最近は、介護職との兼務手当や資格手当を設ける施設も増えています。面接では昇給制度についてもしっかり確認することをお勧めします。
4. デイサービスで働く看護師の資格・スキル
デイサービスの看護師として働くために必須なのは看護師免許のみです。特別な資格や経験は不要なため、未経験者でも安心して転職できます。
ただし、以下の資格があるとより活躍の場が広がる可能性があります。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 介護福祉士
- 認知症ケア専門士
- 福祉用具専門相談員
特に重要なのはコミュニケーション能力です。利用者やご家族との信頼関係を築くことが求められ、介護スタッフとの連携も必要不可欠です。
また、看護師としての実務経験が5年以上あれば、介護支援専門員の受験資格が得られます。将来的なキャリアアップを考える上で、資格取得を検討してみるのもよいでしょう。
5. デイサービスで働くメリット
デイサービスの看護師は、病院勤務と比べて働き方に大きな特徴があります。特に労働時間や雇用条件の面で、ワークライフバランスを重視した働き方が実現できる環境が整っています。
この章では、デイサービスで働く看護師のメリットについて、具体的な事例とともに解説していきます。
5-1. 残業や夜勤がない
デイサービスの看護師は基本的に日勤のみで、残業や夜勤がないのが大きな特徴です。規則正しい生活リズムで働けるため、プライベートの時間を確保しやすい環境です。
一般的な勤務時間は8時半から17時半までで、以下のような利点があります。
- 帰宅時間が決まっているため、予定が立てやすい
- 土日祝日が基本的に休み
- 年末年始やお盆期間も長期休暇が取得可能
- 有給休暇も取得しやすい
定時で帰れる職場環境のため、家庭や育児との両立がしやすく、自己啓発の時間も確保できます。また、体力的な負担が少ないため、長く続けられる仕事として選ばれています。
5-2. ブランク明けでも採用されやすい
デイサービスは、ブランクのある看護師や未経験者にとって復職しやすい職場です。高度な医療行為が少なく、じっくりと仕事に慣れていける環境が整っています。
主な理由として以下が挙げられます。
- 急変対応が比較的少ない
- 基本的なバイタルチェックが中心
- 丁寧な研修制度がある施設が多い
- 先輩看護師のサポートが受けやすい
また、経験豊富な介護スタッフと協力して業務を行うため、安心して仕事を覚えられる環境です。デイサービス特有の業務は、入職後に徐々に習得していけばよいとされています。
未経験でも歓迎する施設が多く、育児や介護などでのブランクも理解のある職場が多いのが特徴です。
ブランクを気にする必要はありません。むしろ育児や介護の経験は、利用者様やご家族の気持ちに寄り添えるスキルとして評価されます。研修制度も充実しているので、徐々にペースを掴んでいけます。
5-3. 働きながら介護資格の取得ができる
デイサービスは、働きながら介護の専門資格を取得できる環境が整っています。特に5年以上の実務経験があれば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格を得ることができます。
デイサービスで取得を目指せる主な資格には以下があります。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 介護福祉士
- 認知症ケア専門士
- レクリエーションインストラクター
多くの施設では資格取得支援制度があり、受験費用の補助や研修時間の確保など、スキルアップをサポートしてくれます。
介護と看護の両方の知識を持つことで、より幅広い職域で活躍できるようになります。また、資格取得による給与アップも期待できます。
6. デイサービスで働くデメリット
デイサービスでの看護師の仕事は、病院勤務とは異なる働き方が求められます。メリットがある一方で、看護師としてのキャリアや雇用形態に関する課題もあります。
この章では、デイサービスで働く看護師のデメリットについて、実態と対処法を詳しく解説していきます。
6-1. 看護師のキャリアアップが難しくなる
デイサービスでは、高度な医療行為が少ないため、看護師としての専門的なスキルアップが制限される可能性があります。臨床経験を重視する方にとっては、キャリア形成の面で課題となることがあります。
失われやすい看護スキルには以下のようなものがあります。
- 点滴や採血などの医療処置
- 急変時の対応力
- 最新の医療知識・技術
- 医療機器の操作
一方で、介護分野での専門性を高められる点や、ケアマネジャーなどの新たなキャリアパスを築ける可能性もあります。
将来のキャリアプランに応じて、デイサービスでの勤務が自分に合っているかを見極めることが重要です。
6-2. パートの雇用形態になることが多い
デイサービスの看護師は、パート雇用が主流です。これにより、給与面での待遇が病院勤務と比べて低くなることが一般的です。
パート雇用に伴う主な待遇の違いには以下があります。
- 賞与が少ないまたはない
- 昇給制度が限定的
- 各種手当が少ない
- 社会保険の加入条件が異なる
ただし、正社員登用制度がある施設も増えており、キャリアアップの可能性も広がっています。また、勤務時間の融通が利くため、育児や介護との両立を重視する方には適しています。
雇用形態による待遇の違いは施設によって大きく異なるため、面接時に詳しく確認することが重要です。
パート採用が多いのは事実ですが、実は週32時間以上の勤務で社会保険加入可能な施設が増えています。また、半年~1年程度のパート勤務後に正社員登用される方も多いんです。面接では『将来的な正社員登用の可能性』と『社会保険の加入条件』この2点は必ず確認することをお勧めします。
6-3. 介護士の仕事も行う必要がある
介護士の役割も担うことは、看護師にとって新しい学びの機会となる一方で、業務負担の増加につながる可能性があります。
デイサービスで働く看護師は、本来の看護業務に加えて介護業務もこなす必要があります。これは、看護と介護の両方のスキルが求められることを意味します。
利用者の生活支援において、次のような介護業務を担当することがあります。
- 食事介助や配膳、見守り
- 排泄介助や誘導
- 入浴介助や着替えの支援
- レクリエーション活動の補助
このような業務は、医療的な視点を活かした介護を提供できるという利点がある一方で、看護業務との両立に苦労する場合もあります。特に、利用者が多い時間帯では、看護処置と介護業務が重なることで、タイムマネジメントが難しくなることがあります。
ただし、介護業務を通じて利用者との信頼関係を築けることは、より質の高い看護ケアの提供にもつながります。また、介護スタッフとの連携を深める機会にもなり、チーム全体のケアの質向上に貢献できます。
7. デイサービスの勤務に向いている人
デイサービスでの勤務は、医療と介護の両面からケアを提供できる魅力的な職場環境です。ただし、その特徴的な業務内容や勤務形態から、向き不向きがはっきりと分かれる傾向にあります。
この章では、デイサービスの勤務に向いている人の特徴と、その理由について詳しく解説していきます。
7-1. 家庭や育児と両立させたい人
デイサービスは家庭と仕事の両立がしやすい職場環境です。日中のみの勤務形態と定時での帰宅が基本となるため、育児中の看護師に特におすすめです。
デイサービスには、家庭との両立をサポートする以下のような特徴があります。
- 基本的に夜勤がない
- 土日祝日が休みの施設が多い
- 残業が少なく、規則正しい生活が送れる
- 急な呼び出しや予定外の勤務が少ない
また、ライフステージの変化に合わせて、勤務時間の調整が可能な施設も増えています。短時間勤務制度を活用することで、子どもの送迎や家事との両立もスムーズになります。
さらに、福利厚生が充実している施設では、育児休暇や子育て支援制度なども整備されています。転職の際は、これらの制度の有無や利用実績について確認することをお勧めします。
日勤のみで残業も少ないため、育児中の方に特におすすめです。最近は時短勤務や週3日からのパートなど、柔軟な働き方ができる施設も増えています。面接時には希望の勤務形態を具体的に伝えましょう。
7-2. 体を動かすことが好きな人
デイサービスでは、アクティブな業務が多く、体を動かすことが好きな看護師に適しています。運動を通じたケアは、利用者の心身の健康維持に重要な役割を果たします。
デイサービスにおける身体活動を伴う主な業務には以下のようなものがあります。
- 利用者の体操やストレッチの指導
- レクリエーション活動の企画と実施
- 歩行訓練や機能訓練のサポート
- 入浴介助や移動の介助
これらの活動は、利用者の機能維持・向上に貢献するだけでなく、看護師自身の健康維持にもつながります。また、運動を通じたコミュニケーションにより、利用者との信頼関係を築きやすいという特徴があります。
さらに、予防的な視点から運動指導を行うことで、利用者の自立支援や介護予防にも貢献できます。体を動かすことへの興味や知識がある看護師は、より効果的なプログラムを提案することができます。
7-3. 利用者との人間関係を構築したい人
デイサービスは継続的なケアを提供できる環境であり、利用者との深い信頼関係を築きたい看護師に適した職場です。
デイサービスならではの人間関係構築の機会として、以下のようなものがあります。
- 毎日の健康チェックを通じた日常的な会話
- レクリエーション活動での交流
- 食事や入浴介助時のコミュニケーション
- 家族との情報共有や相談対応
定期的な関わりにより、利用者一人ひとりの性格や生活習慣、健康状態の変化を細かく把握することができます。また、余裕のある時間配分で対応できるため、急性期病棟などと比べてじっくりとコミュニケーションを取ることが可能です。
さらに、多職種との連携を通じて、様々な視点から利用者の生活をサポートできることも魅力です。医療的な観点だけでなく、生活全般に寄り添うケアを提供することで、より充実した看護を実践できます。
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例えば、次の例はよく見られる志望動機です。
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10. まとめ
今回の記事では、看護師のデイサービスへの転職について詳しく解説しました。
看護師の皆さんは、以下の転職成功のための重要なポイントを押さえることで、デイサービスへの転職をより効率的に、そしてスムーズに進めることができます。
自分のキャリアや将来のビジョンを明確に持つことがなにより大事です。また、デイサービスへの転職を検討する中で、どのような職場環境を希望するのか、また給与や福利厚生などの条件も大きな課題となります。
そのため、看護師転職サイトを活用し、キャリアアドバイザーに自身の悩みや希望をしっかり伝え、条件に合った職場を効率良く探すことをおすすめします。
ぜひこの記事の転職を成功させるためのポイントを参考に、新たな職探しにチャレンジしてください。
以上、最後までお読みいただき、心から感謝いたします。