- 「ボーナスをもらってから転職したいけど、タイミングはいつがいいの?」
- 「退職が決まっているとボーナスは減額されるの?」
- 「転職先でもボーナスをもらえる可能性はある?」
このような疑問をお持ちの看護師の方も多いのではないでしょうか?
看護師の転職において、ボーナスは大きな関心事です。せっかく頑張って働いた成果であるボーナスを逃したくないという気持ちは当然でしょう。しかし、ボーナスと転職のタイミングを上手く調整することは簡単ではありません。
転職を考えている看護師さんの多くが、ボーナスに関する不安や疑問を抱えています。ボーナスをもらってから転職するべきか、それとも早めに転職して新しい職場でのボーナスを狙うべきか。また、退職が決まっているとボーナスに影響があるのかなど、悩みは尽きません。
本記事では、これらの悩みを解消するために、以下の点について詳しく解説します:
- ボーナスが支給される条件と退職時の取り扱い
- 退職のタイミングとボーナスの関係
- ボーナスを最大限に活用した転職スケジュール
- 転職先でのボーナス獲得の可能性
本記事を読むことで、ボーナスを逃さずに転職するためのベストな戦略を立てることができるでしょう。
1.「ボーナス」が支給される条件とは?
ボーナスとは、給与とは別に支払われる報酬です。しかし、給与のように必ず支払うべき義務はありません。ボーナスは、企業がある程度の利益を上げた際に、支払われるのが一般的です。
利益が得られたのは、従業員の努力のたまものです。経営者からの感謝と、これからも頑張ってほしいと願う気持ちを示す報酬と言えます。つまり、経営状態が悪化した場合などは、賞与が支払われないこともあるのです。
企業や病院では、賞与に関する社内規定を作っています。
- 賞与の支給日:6月と12月の年に2回
- 賞与の金額:給与の2~3か月分
このように定めている病院が多いでしょう。中には、従業員の勤務態度や勤務成績によって決まる職場もあります。ちなみに、厚生労働省の調査によると、看護師の賞与の平均額は約86万円です。
まずは、現在の雇用契約書や就業規則を読み返してください。これらの書類に、賞与支給に関する内容が記載されているはずです。
2. 退職前のボーナス支給に関する疑問
多くの人が、退職の際に「賞与はどうなるのか?」と疑問に感じます。その中でも、よくある疑問について見ていきましょう。
2-1. 退職が決まっていてもボーナスは支給されるの?
賞与の支給日に、その職場に在籍しているか否かが判断の分かれ目になります。これを「支給日在籍要件」と言います。
退職が決まっても、すぐに辞めることはできません。一般的には、退職届を提出した後も、引き継ぎ業務などでしばらくは職場にとどまります。したがって、賞与の支払日にその職場で働いていれば、原則として受け取れるのです。実際に退職した日が賞与の支払日よりも前であれば、受け取ることはできません。
クリニックなど個人経営の職場では、就業規則そのものがない場合もあります。このような職場では、経営者である院長先生の考え方次第と言えるでしょう。院長判断で、辞める人には賞与は払われないケースもあり得るのです。
2-2. 退職が決まっているとボーナスは減額されるの?
賞与額が減るかどうかは、職場によって異なります。本来、賞与は経営利益を上げているときの報酬として支払われるものです。
従業員に対して、次の3つの意味が込められています。
- 利益の分配
- 頑張った成果に対する報酬
- 将来への期待
1つ目と2つ目は、これまでの成果に対する報酬です。したがって、退職予定者にも受け取る権利があります。
しかし、3つ目は今後もこの職場で働き続けることが前提の報酬となります。辞める人に対しては支払う必要はありません。このため、賞与の金額が減額される場合もあります。
2-3. ボーナスをもらわないで退職すると転職先でもらえる?
以前の職場の賞与が、次の職場の賞与に影響することはありません。以前の職場の代わりに、新しい職場がその分の賞与を支払うこともないのです。
先述のように、賞与を支給する条件はそれぞれの職場の就業規則によって決まっています。ほとんどの職場では、入社したばかりの従業員に賞与は支払っていません。「入社後6か月以上の従業員に賞与を支給する」と決めているところが大半です。
例えば、「賞与は6月と12月の年2回、入職後6か月以上の従業員に支払う」規則とします。そう決められている病院に入職した場合を考えてみましょう。
4月に退職して5月から働き始めた場合、転職先で6月に支給される夏の賞与を受け取ることはできません。入職してから1か月しか経っていないからです。でも、12月の賞与は受け取ることができます。
2-4. 退職の申し出はいつがベスト?
最も確実なのは、賞与を受け取ってから、退職届を出すことです。
特に、個人クリニックなどでは、経営者の意向で賞与金額が決まります。賞与の支払いに関しては、特に法律などがありません。退職予定者への減額が行われても、文句を言うことができないのです。賞与をもらうまでは、退職の意思を隠しておく方が得策と言えるでしょう。
ただ、賞与をもらうことに執着しすぎるのは、おすすめできません。賞与は受け取れなくてもいいから、一刻も早く辞めたい!そういうケースもあると思います。
現状をよく考えて、欲張りすぎないことが大切です。
3. ボーナスをもらって転職!ベストなスケジュールとは?
賞与をもらってから辞める場合は、しっかりとスケジュールを立てましょう。新しい職場に入職する日をゴールとし、そこから逆算して計画を立てることが大切です。
3-1. 6月・12月にボーナスをもらってから転職するスケジュール
6月に冬の賞与を受け取る場合は、3月から活動を開始し、5月には内定を得ましょう。そして、6月に賞与を受け取ってから、退職届を提出します。7月は引き継ぎ期間とし、8月から転職先へ入社、というのが理想的なスケジュールです。
なお、12月に支給される冬の賞与を受け取ってから辞める場合のスケジュールは次のとおりです。
今の職場に在籍しながらの就職活動は、何かと大変です。時間が確保できず、計画通りに進まないこともあるでしょう。余裕を持って計画を進めてください。
一般的に、内定を得てから実際に働き始めるまで2~3か月が必要と言われています。この期間を目安に、スケジュールを立てていきましょう。
3-2. 査定期間の途中で就職した場合の賞与の取扱い
入社後、半年経たなければ賞与が支給されない職場が多い点にも注意してください。この6か月は、賞与の支給額を決める査定期間でもあります。
- 6月支給の夏の賞与:前年の10月~その年の3月までの半年間
- 12月支給の冬の賞与:その年の4月~9月の半年間
この期間の勤務成績を基に、賞与の金額が決まる職場が多いでしょう。
したがって、査定期間の途中で就職した場合、賞与が貰えないのが一般的です。査定期間についても、就業規定などできちんと確認しておいてください。
4. 退職は「飛ぶ鳥跡を濁さず」を心掛けて!
賞与では、ある程度のまとまった金額が支払われます。ローンの支払いを予定しているなど、賞与が受け取れないと困る人も多いでしょう。
だからといって、賞与の受け取り後にすぐに辞めるのは周囲に悪い印象を与えます。「飛ぶ鳥跡を濁さず」という諺もあるくらいです。すぐに辞めずに、引き継ぎ業務をきちんと行いましょう。こうすることで、「賞与の取り逃げ」という悪印象を防げるものです。
賞与にこだわりすぎると、次のようなトラブルを起こしやすくなります。
- 退職日まで、ギスギスした人間関係が続く
- 退職に必要な事務手続きがスムーズに進まない
- 業界で悪い噂が広がる
医療業界は狭いです。特に、同じ地域で転職する場合は悪い噂が広がりやすい傾向にあります。新しい職場で心機一転頑張るつもりでも、悪い噂がそれを邪魔するかもしれません。
後ろめたさを感じずに働き続けるためにも、円満退職を心がけることは大切です。
転職エージェントを活用すれば、辞めるまでのスケジュールについて支援してもらえます。円満退社のためのアドバイスも得られるでしょう。一人で悩まずに、医療・看護業界の職探しのプロに知恵を借りてください。
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5. ボーナスで悩んだら… おすすめ転職サイト3選
転職を考えるとき、賞与のタイミングで頭を悩ませていませんか?「今の職場のボーナスを受け取ってから転職すべきか」「新しい職場での賞与はどうなるのか」など、待遇面での不安は尽きないものです。
実は、こうした悩みを一気に解決できる方法があります。それが看護師専門の転職サイトの活用です。
転職サイトでは、豊富な求人情報はもちろん、プロのキャリアアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれます。賞与に関する疑問や、転職のベストタイミングまで、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスが得られるのです。
中でも「看護roo!」は、業界最大級の求人数を誇り、待遇面での交渉ポイントにも詳しいと評判です。転職後の年収シミュレーションも無料で行えるため、将来の収入見込みまで具体的にイメージできるでしょう。
ただ、どのサイトも担当者の良し悪しでサポートの質が変わることがあります。そのため、複数のサイトに登録して比較することが重要です。
各サービスでは求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や面接対策も行っています。転職活動を効率的に進めたい人は、2~3社まとめて登録するようにしましょう。
看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
もし「このサイトは使えないかも」と思った場合も、メールで簡単に退会できます。ですから、転職サイトは2~3社まとめて登録し、多角的に転職活動を進めてみてください。
ここでは、JOBANUSがおすすめする看護師転職サイトを3社ご紹介します。
5-1. 看護roo!(看護ルー)
看護roo!(看護ルー)は、看護師の転職に特化したサイトで、年間2万人以上が利用し、その満足度はなんと96%以上。業界内で高い信頼を集めています。
求人数も40,000件以上と圧倒的で、月給42万円以上や年休150日以上など、好条件の案件も豊富です。特に嬉しいのはLINEでのサポート。質問や相談がすぐにでき、応答も迅速です。
面接や履歴書のサポートも手厚く、転職活動が初めての方や不安を感じる方にも強くおすすめできます。
運営会社 | 株式会社クイック |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル11F |
会社の拠点 | 全国5拠点(東京、大阪、名古屋、横浜、神戸) |
公開求人 | 5.6万件 |
対応年齢 | 20代 30代 40代 50代 |
求人職種 | 正看護師、准看護師、保健師、助産師 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.kango-roo.com/career/ |
関連記事 看護roo!(看護ルー)評判は悪い?サービスの特徴やメリットを解説
5-2. レバウェル看護師(旧看護のお仕事)
レバウェル看護師(旧:看護のお仕事)は、転職を考える看護師さんに手厚いサービスを提供する業界トップクラスの転職サイトです。その信頼性から「友達に勧めたいサービスランキング」で1位に輝いています。
求人数は驚異の12万件以上あり、その数は日本最大級。加えて、病院のリアルな口コミやスタッフの声も確認できます。
そして何より、忙しい看護師さんでもLINEで気軽に相談ができ、キャリアアドバイザーからも丁寧な情報提供が受けられます。
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
本社所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア24F、25F |
会社の拠点 | 全国11拠点(東京、大阪、名古屋、埼玉、広島、立川、船橋、横浜、札幌、福岡、京都) |
公開求人 | 12.3万件 |
対応年齢 | 20代 30代 40代 50代 |
求人職種 | 正看護師、准看護師、助産師、保健師 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://kango-oshigoto.jp |
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5-3. ナース人材バンク
ナース人材バンクは、年間10万人以上の利用者と97%の高い満足度で、看護師転職界の信頼性を証明しています。
地域専任の看護師専門キャリアパートナーが個々のニーズに合わせて最適なアドバイスを提供します。また、病院だけでなく、介護施設など多種多様な求人があり、全国どこでも活躍の場が見つかります。
転職を検討する看護師さんにとって、確かなサポートと多様な選択肢を提供するこのサイトは、一考の価値があります。
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5. まとめ
今回の記事では、賞与をもらってから辞める方法について説明しました。賞与の仕組みがわかり、辞めるタイミングを判断しやすくなったのではないでしょうか?賞与をもらった後に辞める際の注意点についても、把握できたことと思います。
どうせ辞めるなら、賞与を貰ってから辞めた方がお得です。でも、賞与にこだわりすぎて、人間関係が悪くなるのは避けたいもの。賞与を受け取ってすぐに辞めると、「ボーナス泥棒」と非難されることもあります。賞与を受け取りつつ、円満退職を実現するためのスケジュールを組む参考になれば幸いです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。