- 「転職したいけど、自分に合う職場って本当にあるのかな…」
- 「今の経験を次の職場でも活かせるのか、不安で仕方がない」
このような不安や迷いをお持ちではないでしょうか?
看護師の転職では、自分の強みや希望を明確にできていないまま活動を始めてしまい、理想の職場探しに時間がかかってしまうケースが少なくありません。
本記事では、転職成功の土台となる自己分析について以下をご紹介します:
- 自己分析で得られる5つの具体的なメリット
- 紙と鉛筆で簡単にできる、5ステップの実践的な自己分析法
- 自己分析を活かした、効率的な転職活動の進め方
「やりたいこと」と「できること」を整理して、あなたの理想の転職を実現するためのポイントを詳しくお伝えします。ぜひ最後までお読みください。
1. 自己分析を行うメリット5つ
看護師の転職活動において、転職サイトの活用は効率的な就職活動の鍵となります。適切な情報収集と自己分析により、より良い職場環境との出会いが期待できます。
この章では、看護師転職サイトを活用して理想の職場を見つけるための効果的な方法について解説していきます。
1-1. 自分の強み・弱みを認識できる
自己分析は、看護師としてのキャリアを見つめ直す重要な機会です。特に、自分の得意分野や苦手分野を客観的に把握できることは、転職活動を成功に導く第一歩となります。
自分の強みを明確に認識することで、面接での自己アピールがより具体的になり、説得力が増します。例えば、これまでの経験の中で、どのような場面で高い評価を受けたのか、どんな状況で力を発揮できたのかを振り返ることで、自分の持つ価値に気付くことができます。
一方で、弱みを把握することも同様に重要です。苦手な業務や改善が必要なスキルを認識しておくことで、次の職場選びの際の重要な判断材料となります。また、弱みを把握していることは、以下のような利点があります。
- 面接での質問に対する誠実な回答が可能になる
- 克服するための具体的な行動計画が立てられる
- 職場選びの際のチェックポイントになる
自分の強みと弱みを理解することは、理想の職場とのマッチングを高める重要な要素となります。
1-2. ミスマッチを防ぐことができる
丁寧な自己分析は、転職後のミスマッチを大幅に減らすことができます。実際に、十分な自己分析をせずに転職を決めた看護師の約4割が、1年以内に再転職を考えるというデータもあります。
自己分析を通じて明確になる重要な要素には、以下のようなものがあります。
- 希望する診療科や部署の特性
- 働き方や勤務シフトの希望
- チーム医療における自分の役割
- キャリアアップの方向性
これらの要素を事前に整理することで、面接時により具体的な質問ができるようになります。また、職場の雰囲気や求められるスキルが自分に合っているかを見極める視点も養われます。
施設見学や面接の際に、自分の価値観や希望と職場環境が合致しているかを具体的に確認できることは、長く働ける職場を見つける重要なポイントとなります。
1-3. 転職期間を短縮できる
適切な自己分析を行うことで、転職活動の期間を平均して2〜3ヶ月短縮できます。これは、必要な条件が明確になることで、求人検索の効率が大幅に向上するためです。
以下のような点で時間の節約につながります。
- 希望条件に合った求人のみを選別できる
- 面接での質問や確認事項が明確になる
- 複数の求人を効率的に比較検討できる
特に働きながらの転職活動では、限られた時間を有効活用できることが重要です。自分の目指すキャリアが明確になっていれば、書類選考や面接でも要点を押さえた対応ができ、採用までの時間短縮にもつながります。
また、転職市場での自分の市場価値を適切に把握できることで、条件面での交渉もスムーズに進めやすくなります。
1-4. 履歴書が書きやすくなる
自己分析を通じて整理された経験や実績は、説得力のある履歴書作成に直結します。特に、志望動機や自己PR欄の作成がスムーズになることは、大きなメリットとなります。
履歴書作成時に活かせる自己分析のポイントは以下の通りです。
- これまでの経験で得た具体的なスキル
- 看護師として達成した成果や実績
- 各職場での具体的な役割と貢献
- 将来のキャリアビジョン
自分の強みや目指すキャリアが明確になっていることで、志望動機も具体的に記述できます。また、転職先で活かせる経験を的確にアピールすることで、書類選考での通過率も上がります。
特に、看護師としての専門性や実績を効果的にアピールできることは、採用担当者の印象に大きく影響します。
1-5. 面接対策になる
十分な自己分析は、面接での受け答えを自信に満ちた説得力のあるものにします。特に、看護師の転職面接で頻出する質問への準備が万全になることは大きな利点です。
面接でよく聞かれる質問には以下のようなものがあります。
- 退職を考えた理由と時期について
- 志望動機と当院での目標
- これまでの経験で得た学びや成果
- 理想とする看護師像について
自己分析を通じて自分のキャリアビジョンが明確になっていれば、どんな質問にも一貫性のある回答ができます。また、自分の強みや実績を具体的なエピソードと共に説明できることで、面接官への印象も良くなります。
さらに、面接時の質問をきっかけに、自分の目指す方向性を改めて整理できることも重要なポイントです。
2.【5ステップ】紙・鉛筆で行う自己分析のやり方
看護師の転職を成功させる第一歩は、自己分析にあります。紙と鉛筆を使った従来の方法は、デジタルツールには無い深い気づきをもたらすことがあります。
この章では、5つのステップで確実に進める自己分析の具体的な方法について解説していきます。
INDEX
2-1. ステップ1:これまでのスキル・経験を書き出す
今まで看護師として働く中で、どのような経験をしてきたのか振り返り、これまでのスキル・経験を書き出してみましょう。
まずは、病院の種類と病床数、所属していた診療科について書き出します。
記載例 これまで所属していた病院・施設
- 大学病院(800床)の消化器センターに勤務
- 一般病院(250床)の内科病棟に勤務
- 一般病院(120床)の回復期リハビリテーション病棟に勤務
続いて、その職場の特色とそれによって得られた経験を書きましょう。
記載例 これまでの経験・スキル
- 内科と外科の混合病棟で、高い専門性と急性期・慢性期のスキルが身についた
- 一般内科では多くの診療科に対応する必要があり、幅広い知識・技術を獲得した
- 慢性期の患者が多く、介護指導や退院調整、認知症ケアを通してコミュニケーション技術を高めた
- プリセプターとして新人教育を担当した
- 病棟の感染対策係を担当していた
- 日勤リーダーを務め、指示受けやチームメンバーの業務を統括した
看護師によって経験やスキルはさまざまです。その経験から、あなたの強みを見付けてみてください。
2-2. ステップ2:「やりたくないこと」を書き出す
仕事をしていく中で失敗を感じたことや、苦労したことを棚卸しましょう。そこから「やりたくないこと」を書き出します。
自分の経験や強みから希望条件に合った職場を探すのは、ある意味簡単です。しかし自己分析では「やりたくないこと」などのネガティブな感情を中心に考えてみるステップが非常に重要なのです。
今の職場にどんな悩みや不満を感じているのか、なぜ転職したいと思ったのかをもう一度考えてみると、「やりたくないこと」が見えてきます。
まずは、思いついた悩み・不満を書き出してみましょう。
記載例 職場への不満や苦労したこと
- 人間関係が良くない
- 残業が多くてプライベートの時間が取れない
- 体力的に夜勤がしんどい
- 給料や待遇に不満がある
そこからさらに具体的に「やりたくないこと」を考えてみます。
記載例 やりたくないこと・できないこと
- 上司の顔色をうかがいながら働きたくない
- スキルアップが認められにくい職場にいたくない
- 残業が多くて仕事帰りの予定が立てられない生活はやめたい
- 夜勤の負担を減らしたい
- 給料は最低限〇万円ないと働きたくない
- 長時間の通勤はできない
看護師は、夜勤や残業が一般的な職業です。
ぜひこのタイミングで、夜勤・残業は「やりたくない」ことなのか「やってもよい」ことなのかも考えてみてください。
ポイントは、「やりたくないこと・できないこと」から「できること」を導きだすことです。
次のステップでは、「できること」を明確にしていきましょう。
2-3. ステップ3:希望条件を書き出す
前ステップで分析してきた「これまでのスキル・経験」と「やりたくないこと」を基にして、転職先に求める「希望条件」を書き出していきましょう。
ただ漠然と希望条件を考えるよりも、現実的な分析ができます。
ここでは、①バリバリ働きたいAさんと②家庭と両立したいBさんを例に、それぞれの希望条件を紹介します。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
〈Aさんのスキル・経験〉
- 一般病院の循環器内科に3年勤務
〈Aさんのやりたくないこと〉
- 年功序列の風潮が強い職場で働くこと
- 意欲が低い同僚と働くことでモチベーションがさがること
- 学会や研修に参加しづらい地元に住み続けること
〈Aさんの希望条件〉
- スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 都市部でアクセスの良い地域
- 中途採用でも入寮可能な看護師寮がある
- 専門看護師・認定看護師が在籍している
- 教育制度が充実している
- 資格取得へのサポートがある
- 給与〇万円UP
- 年齢層の偏りのないホワイトな職場
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
〈Bさんのスキル・経験〉
- 総合病院で7年間勤務後、出産を機に退職。子どもが小学生になるタイミングでの復職を希望。
〈Bさんのやりたくないこと〉
- 家族に負担をかけること
- 体力的にハードな仕事
- 未経験の診療科
〈Bさんの希望条件〉
- 夜勤や残業がない
- 土日祝日に休暇がとれる職場
- 子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 患者さんとじっくり向き合える職場
- 自宅から30分以内で通勤可能
- 給与〇万円以上
- 正規職員
- これまで経験した診療科、もしくは介護領域
「これまでのスキル・経験」と「やりたくないこと」を基に分析すると、より具体的な希望条件が浮かび上がってきました。
AさんとBさんは、希望条件が全く異なりますね。
2-4. ステップ4:「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」に分ける
希望条件を「絶対譲れない条件」と「妥協できる条件」に分けます。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
〈絶対に譲れない条件〉
- スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 教育制度が充実している
- 都市部でアクセスの良い地域
- 年齢層の偏りのないホワイトな職場
〈妥協できる条件〉
- 中途採用でも入寮可能な看護師寮がある
- 専門看護師・認定看護師が在籍している
- 資格取得へのサポートがある
- 給与〇万円UP
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
〈絶対に譲れない条件〉
- 夜勤や残業がない
- 土日祝日に休暇がとれる職場
- 子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 自宅から30分以内で通勤可能
〈妥協できる条件〉
- 患者さんとじっくり向き合える職場
- 給与〇万円以上
- 正規職員
- これまで経験した診療科、もしくは介護領域
どんなライフスタイルを希望するのか、どんな職場で働いていきたいのかを考えるときには、理想だけでなく妥協できる条件を検討することが重要です。
希望条件の中の「絶対に譲れない条件」が今後の転職活動の軸になります。
このステップまでくると、現状の不満と今までの経験から、今後の自分の希望する働き方が見えてきますね。
2-5. ステップ5:「絶対譲れない条件」に優先順位を付ける
前ステップで決めた「絶対譲れない条件」に優先順位を付けます。
AさんとBさんの優先順位は以下のようになりました。
記載例 バリバリ働きたいAさんの場合
- 2位:スキルアップできる総合病院の急性期病棟
- 1位:教育制度が充実している
- 3位:都市部でアクセスの良い地域
- 4位:年齢層の偏りのないホワイトな職場
記載例 家庭と両立したいBさんの場合
- 3位:夜勤や残業がない
- 4位:土日祝日に休暇がとれる職場
- 1位:子どもの授業参観や学校行事に参加できるようシフト調整が可能
- 2位:自宅から30分以内で通勤可能
理想をすべて叶える職場を探すことは難しいことがほとんどです。
そのため、譲れない条件の中で、さらに優先順位を考えておきましょう。このステップで、あなたが看護師として本当にやりたいことや、生活のなかで大切にしたいものが明確になってきます。
ここで優先順位を付けておくことで、この後の「情報収集」もスムーズに行えます。
3. 自己分析を基に転職先の情報収集を始める
自己分析が終わったら、その結果を活用して効率的な情報収集を始めましょう。特に、優先順位の高い条件に焦点を当てた情報収集が、理想の職場を見つけるカギとなります。
以下の手順で情報収集を進めると効率的です。
- 転職サイトでの条件検索
- 病院のホームページの確認
- 口コミ情報の収集
- 知人からの情報収集
自己分析で明確になった希望条件を基準に情報を整理することで、より具体的な比較検討が可能になります。また、複数の情報源から得られた情報を総合的に判断することで、より正確な職場理解につながります。
ただし、理想の条件に100%マッチする職場を見つけることは難しいため、優先順位を意識した柔軟な検討が重要です。
4. 看護師転職におすすめする転職サイト3選
効率的な転職活動のためには、自己分析の結果を踏まえて、希望条件に合った求人を見つけ出すことが重要です。そのためには、豊富な求人情報を保有し、キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受けられる看護師転職サイトの活用がおすすめです。
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ただ、どのサイトも担当者の良し悪しでサポートの質が変わることがあります。そのため、複数のサイトに登録して比較することが重要です。
各サービスでは求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や面接対策も行っています。転職活動を効率よく進めたい方は、2~3社まとめて登録するようにしましょう。
看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
もし「このサイトは使えないかも」と思った場合も、メール一つで簡単に退会できます。ですから、転職サイトは2~3社まとめて登録し、多角的に転職活動を進めてみてください。
ここでは、おすすめの看護師転職サイトを3つご紹介します。
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5. まとめ
今回の記事では、看護師の転職活動における自己分析の重要性とその具体的な進め方について説明しました。
「自己分析の方法がわからない」「転職活動で自己分析は本当に必要なの?」と悩む看護師は、本記事で紹介した下記の重要なポイントをおさえることで、転職活動をスムーズに進めることができます。
何より大事なことは、自分自身をしっかりと見つめ直し、何を大切にしたいのかを明確にすることです。
また、自己分析をしっかり行っても、実際の転職活動では悩みや不安が生じるものです。そのため、看護師転職サイトを活用してキャリアアドバイザーに悩みを相談したり、条件に合った職場を効率良く探すことをおすすめします。
JOBANUSがおすすめする看護師転職サイト3社は以下のとおりです。迷ったらこの3社を併用することをおすすめします。
ぜひこの記事の転職を成功させるためのポイントを参考に、職探しにチャレンジしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。