- 「転職活動で複数の病院に応募するのは失礼なのかな…」
- 「同時進行の面接、スケジュール管理が不安…」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
看護師の転職では、理想の職場を見つけるために複数の医療機関へ応募することが重要ですが、多くの方が併願に不安を感じています。
本記事を読めば次のことがわかります。
- 看護師の転職における複数応募のメリット・デメリット
- 転職サイトを活用した効率的な応募方法
- 面接での併願の伝え方や内定辞退の適切な方法
より良い職場環境と待遇を求めて転職を考えている看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください!
1. 複数応募は転職成功の鍵
看護師の転職活動において、複数の病院への応募は転職成功への近道です。転職活動を効率的に進め、理想の職場を見つけるためにも、複数応募は現代の就職活動における基本的な戦略といえます。
看護師の方の中には、複数応募することに不誠実さを感じたり、面接日程の調整に不安を抱いたりする方もいます。しかし、病院側も応募者が複数の施設を検討していることは想定済みであり、むしろ一般的な行動として理解されています。
1つの病院だけに応募するリスクについて考えてみましょう。面接から内定までには通常約1ヶ月かかります。不採用となった場合、次の応募から内定までさらに1ヶ月必要となり、転職活動が長期化してしまいます。
複数応募のメリットとして、以下が挙げられます。
- 転職活動期間の短縮が可能
- より良い条件の求人に出会えるチャンスが増える
- 比較検討による最適な職場選びができる
- 不採用となった場合のリスクを軽減できる
2. 複数応募のメリット3つ
転職活動において、複数の医療機関に応募することには様々な利点があります。特に看護師の場合、各医療機関の特色や職場環境は大きく異なるため、複数応募による情報収集と経験は、より良い転職先を見つけるための重要な戦略となります。
この章では、複数の医療機関に応募することで得られる具体的なメリットを詳しく解説していきます。
2-1. 比較検討で自分に合った職場が見つかる
複数の病院を比較検討することで、理想の職場に出会える可能性が高まります。職場選びは、あなたのキャリアを大きく左右する重要な決断です。
看護師の転職活動では、採用されることばかりに気を取られがちですが、実はあなた自身が職場を選ぶ立場でもあることを忘れないでください。理想の職場を見つけるためには、複数の選択肢を持つことが重要です。複数応募することで得られるメリットには、以下のようなものがあります。
- 各病院の職場環境や看護体制を実際に見て比較できる
- 給与や福利厚生などの条件を具体的に比較検討できる
- 通勤時間や夜勤体制など、生活との両立面での違いを確認できる
- 面接を通じて職場の雰囲気や人間関係を直接感じ取れる
このように複数の選択肢を持つことで、より良い判断ができ、転職後の後悔を防ぐことができます。
病院見学では、単なる施設見学に留まらず、実際の看護師の働きぶりや、スタッフ間のコミュニケーションの様子を観察することが重要です。特に申し送りの雰囲気や休憩時の様子から、職場の本当の環境が見えてきます。
2-2. 新たな発見や判断材料が見付かる
実際に病院を訪問することで、求人情報だけでは分からない重要な発見ができます。複数の職場を比較することは、より良い選択をするための判断材料を増やすことにつながります。
求人情報だけでは分かりづらい職場の実態も、実際に見学や面接に行くことで具体的に把握できます。例えば、医療機器の新しさ、看護体制の実態、スタッフ間のコミュニケーションの様子など、実地での観察が重要な判断材料となります。
複数の病院を訪問することで得られる情報には以下のようなものがあります。
- 実際の勤務環境や設備の状態
- 医療チームの雰囲気や人間関係
- 教育・研修体制の具体的な内容
- 患者さんとスタッフの関わり方
これらの情報を総合的に比較検討することで、転職後のミスマッチを防ぎ、自分に合った職場を見つけることができます。
2-3. 面接数をこなすことで場馴れできる
複数の面接経験を積むことで、自然体で面接に臨めるようになります。面接での緊張は誰もが経験することですが、経験を重ねることで確実に克服できます。
初めての面接では、予想外の質問や面接官の雰囲気に戸惑うことも多いものです。しかし、複数の面接を経験することで得られる効果には以下のようなものがあります。
- 面接でよく聞かれる質問のパターンが把握できる
- 質問への回答がスムーズになり、余裕が生まれる
- 病院側の評価ポイントが理解できるようになる
- 自分の強みや志望動機をより明確に伝えられる
また、面接は病院側を知る貴重な機会でもあります。緊張が和らぐことで、より冷静に職場の様子を観察したり、必要な質問をしたりすることができるようになります。
3. 複数応募のデメリット3つ
前章では複数応募のメリットについてお伝えしましたが、次のような3つのデメリットもあることを知っておきましょう。そうすれば適切に対処できるようになり、より良い結果を得やすくなります。
3-1. スケジュール管理が大変になる
面接日程の調整は複数応募における最大の課題です。特に現職を持ちながらの転職活動では、スケジュール管理が重要になります。
複数の病院に同時に応募する場合、以下のような業務が並行して発生します。
- 各病院の情報収集と整理
- 履歴書・職務経歴書の作成と管理
- 面接日程の調整と確認
- 各病院に合わせた面接対策
特に面接日程の調整は慎重に行う必要があります。現職がある場合は休暇を取得する必要があり、複数の面接を効率よく組み合わせることが求められます。面接のダブルブッキングは厳禁です。信頼を失うことにもなりかねないため、スケジュール管理には細心の注意を払いましょう。
面接日程の調整は、できるだけ午前中の枠を希望されることをお勧めします。午後は予定が変更になりやすく、特に病院では緊急の会議が入ることも。早めの時間帯なら、双方とも予定が立てやすいんです。
3-2. 履歴書や面接準備が大変になる
応募先が増えるほど、情報収集と準備に多くの時間が必要になります。それぞれの病院に合わせた志望動機や自己PRを準備することは、転職活動の重要なポイントです。
応募先が複数になると、以下のような準備作業が病院ごとに必要になります。
- 病院の特徴や強みの調査
- 診療科目や看護体制の確認
- 教育制度や福利厚生の把握
- 病院の理念や方針の理解
これらの情報を踏まえて、各病院に合わせた履歴書作成や面接対策を行う必要があります。情報収集が不十分だと面接で適切な受け答えができません。特に現職がある場合は、これらの準備時間の確保も課題となります。
転職支援サービスを利用すれば、キャリアアドバイザーから病院の詳細な情報を得られ、効率的な準備が可能です。
3-3. 内定が複数出たときの内定辞退が大変になる
複数の内定を得た場合は、早めに進路を決定し、誠実な内定辞退が必要です。希望の職場が見つかることは喜ばしいことですが、同時に辞退する病院への対応も重要になります。
内定辞退の際には、以下のような配慮が必要です。
- できるだけ早い段階での意思決定と連絡
- 丁寧な言葉遣いと誠意ある対応
- 辞退理由の適切な説明
- お詫びと感謝の気持ちの伝達
内定を受けたまま放置することは、病院側の採用計画に影響を与えます。特に看護師は人員配置に直結する職種のため、早めの連絡が重要です。内定辞退に心理的な負担を感じる方は、転職支援サービスのキャリアアドバイザーに相談することで、スムーズな対応が可能です。
4. 複数応募は転職サイトの利用がおすすめ
多くの方が、より良い職場環境や条件を求めて活動されている中で、効率的に複数の医療機関に応募する方法をお探しの方も多いのではないでしょうか。
実は、看護師専門の転職サイトを利用することで、複数の求人に同時にアプローチすることが可能になります。これらのサイトは、豊富な求人情報を提供するだけでなく、応募書類の作成サポートや面接対策まで幅広くサポートしてくれるのです。
特に「看護roo!」は、業界でもトップクラスの求人数を誇り、専任のキャリアアドバイザーが親身になって相談に乗ってくれると好評です。複数の病院や施設に応募する際の時間と労力を大幅に削減できるでしょう。
ただ、どのサイトも担当者の良し悪しでサポートの質が変わることがあります。そのため、複数のサイトに登録して比較することが重要です。
各サービスでは求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や面接対策も行っています。転職活動を効率よく進めたい方は、2~3社まとめて登録するようにしましょう。
看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
もし「このサイトは使えないかも」と思った場合も、メールで簡単に退会できます。ですから、転職サイトは2~3社まとめて登録し、多角的に転職活動を進めてみてください。
ここでは、JOBANUSがおすすめする看護師転職サイトを3社ご紹介します。
\おすすめ看護師転職サイト3社/
年間利用者は2万人以上!利用者満足度は驚異の96.2%を誇る転職サイト
看護roo!(看護ルー)は、看護師の転職に特化したサイトで、年間2万人以上が利用し、その満足度はなんと96%以上。業界内で高い信頼を集めています。
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面接や履歴書のサポートも手厚く、転職活動が初めての方や不安を感じる方にも強くおすすめできます。
日本最大級の12万件以上の求人数を誇る転職サイト!友達に勧めたいサービスランキング第1位
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求人数は驚異の12万件以上あり、その数は日本最大級。加えて、病院のリアルな口コミやスタッフの声も確認できます。
そして何より、忙しい看護師さんでもLINEで気軽に相談ができますし、キャリアアドバイザーからも丁寧な情報提供が受けられます。
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地域専任の看護師専門キャリアパートナーが個々のニーズに合わせて最適なアドバイスを提供します。また、病院だけでなく、介護施設など多種多様な求人があり、全国どこでも活躍の場が見つかります。
転職を検討する看護師さんにとって、確かなサポートと多様な選択肢を提供するこのサイトは、一考の価値があります。
5. 併願は2~3つ程度に絞り込む
転職活動の質を保つために、併願は2~3つ程度に抑えることをお勧めします。同時進行での就職活動は、効率的に進めることが重要です。
応募数を増やせば内定の可能性も高まりますが、必要以上の応募は逆効果となる可能性があります。その理由としては以下のようなものがあります。
- 各病院への十分な情報収集が困難になる
- 面接対策や書類準備の質が低下する
- スケジュール管理が複雑化する
- 現職との両立が難しくなる
特に現職がある場合は、仕事との両立を考慮して応募数を控えめにすべきです。質の高い転職活動を行うためには、自分が対応できる範囲内で応募先を厳選することが大切です。まずは志望度の高い病院から順に、計画的に応募を進めていきましょう。
6. 面接で併願している時の答え方
看護師の転職面接では、併願の有無について質問されることがよくあります。これは決して特別なことではなく、むしろ一般的な質問の一つと言えます。
この章では、面接での併願に関する質問への適切な答え方と、面接官がその質問をする理由について解説していきます。
6-1. 面接での併願に関する質問は正直に答える
面接での併願に関する質問には、正直に答えることが重要です。就職活動での複数応募は一般的であり、面接官も理解している事実です。
面接で併願について質問される理由には、以下のようなものがあります。
- 採用選考のスケジュール管理の参考
- 候補者の就職活動に対する本気度の確認
- 他院との競合状況の把握
- 入職時期の調整
虚偽の回答は、後で大きな問題となる可能性があります。併願を隠すことで印象が良くなると考える方もいますが、むしろ正直な回答が誠実さとして評価されます。
併願を明かす際は、「より良い職場を慎重に選びたいと考えて」など、前向きな理由を添えると良いでしょう。ただし、志望度や入職の意思については、その場で明確に伝えられる範囲に留めておくことが賢明です。
以下、具体的な答え方の例をお示しします。
《回答例》
現在2つの病院に応募させていただいています。より良い職場を慎重に選びたいと考え、複数の病院を見学させていただいている段階です。その中でも貴院は、急性期医療に力を入れているという点で特に魅力を感じております
併願の事実は隠さず、むしろ積極的な姿勢として伝えましょう。『より良い看護を提供するため、自分に合った環境を慎重に選びたい』という思いは、私たち採用側も高く評価します。
6-2. 面接官が併願の状況を聞く理由
面接官は採用選考の流れを把握するために、併願状況を確認します。これは応募者の就職に対する本気度や志望動機の一貫性を確認する重要な質問です。
面接官が併願状況を質問する目的には、以下のような理由があります。
- 採用選考のスケジュール管理
- 他院との競合状況の把握
- 応募者の志望動機の確認
- 入職時期の調整の必要性
応募先に一貫性がないと、就職に対する熱意が疑われる可能性があります。例えば、急性期病院と介護施設など、異なる特徴を持つ施設への併願は、志望動機の信頼性を損なう可能性があります。面接では、志望する施設の共通点や、自身のキャリアプランに沿った応募であることを説明できるよう準備しておくことが大切です。
以下、具体的な答え方の例をお示しします。
《回答例》
貴院と同様に、急性期医療と心臓血管治療に特化した病院を2つ検討しております。前職で5年間、循環器病棟での経験を積んできましたので、その専門性をさらに高められる環境を重視して応募させていただいています。特に貴院は、最新の心臓カテーテル治療も導入されており、より高度な専門知識を習得できる環境に魅力を感じております。
7. 内定を辞退する方法(電話・メール)
内定辞退は慎重に検討し、適切な方法で伝えることが重要です。特に看護師の場合、医療機関との良好な関係を維持することが将来のキャリアにも影響を与える可能性があります。
この章では、内定を辞退する際の電話やメールでの具体的な伝え方について解説していきます。
7-1. 電話で辞退を伝える方法と例文
電話で内定辞退で伝えるときのポイントは、以下の5点です。
- お世話になったお礼
- 内定をもらったお礼
- 内定を辞退したいこと
- 辞退する理由
- 直接伺わず、電話連絡をするお詫び
電話での会話例を見てみましょう。
《内定辞退|電話での会話例》
あなた:お世話になっております。私は、内定通知をいただきました○○○○と申します。人事担当の○○様は、いらっしゃいますでしょうか。
病院担当:お電話代わりました、人事担当の△△です。
あなた:人事選考に応募させていただきました、○○○○でございます。今、お時間、よろしいでしょうか?
病院担当:どうぞお話しください。
あなた:1このたびは、大変お世話になりました。また、2内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。3大変申し上げにくいのですが、内定を辞退させていただきたく、お電話致しました。
病院担当:そうですか。よければ、理由を教えていただけますか?
あなた:実は、他院からも内定をいただき、非常に悩みました。4今後のキャリアを考え合わせた結果、そちらの病院への就職を決断致しました。
あなた:貴重な時間を頂いての選考にもかかわらず、このような結果になり、申し訳ありません。
5本来であれば直接お詫びに伺うべきですが、取り急ぎお電話でご連絡させていただきました。
重ねてお詫び申し上げます。
病院担当者:残念ですが、他院でのご活躍をお祈りしています。
あなた:ありがとうございます。それでは、失礼致します。
内定辞退の連絡は、できるだけ早い段階で行うことが望ましいです。特に4月入職を予定している場合、遅くとも2月中旬までには判断をお願いしたい。人員配置の調整に大きく影響するためです。
7-2. メールで辞退を伝える例文
メールでも伝える内容は電話と同じです。
- メールの内容が分かる件名にする
- 病院名と担当者名を正確に記載する
- 内定のお礼と辞退する旨を伝える
- 辞退理由を簡潔&失礼のないように記載する
- メール連絡のお詫びと病院の発展を祈る言葉を添える
メールでの回答例を見ていきましょう。
《内定辞退|メールの文例》
1件名)内定辞退のご連絡(山田太一)
2医療法人 ○○病院
人事部 ○○◯◯様
先日、看護職員中途採用の選考を受けさせていただきました山田太一と申します。
3このたびは内定の通知をいただき、ありがとうございました。
甚だ申し上げにくいのですが、内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
4今後の看護師としてのキャリアについて改めて考えた結果、このような決断に至りました。
大変悩んだのですが、自分の適性を鑑み、別の病院への就職を決意した次第です。
貴重なお時間と温かいお心遣いを頂きましたこと、心よりお礼申し上げます。
それにもかかわらず、このような決断に至り、誠に申し訳ありません。
5直接お伺いすべきところ、メールでのご連絡となりましたことを重ねてお詫びいたします。
末筆ながら、貴院の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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氏名:
住所:
電話番号(携帯または自宅番号)
E-mailアドレス:
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8. まとめ
今回の記事では、看護師の転職活動における複数応募のメリットとデメリット、そして効果的な転職活動の進め方について説明しました。
転職を考える看護師の皆様は、本記事で紹介した下記の重要なポイントをおさえることで、転職活動をスムーズに進めることができます。
何より大事なことは、複数応募は転職成功の鍵であり、決して失礼な行為ではないということです。
また、複数の医療機関への応募はスケジュール管理や準備が大変になりがちです。そのため、看護師転職サイトを活用してキャリアアドバイザーに悩みを相談したり、条件に合った職場を効率良く探すことをおすすめします。
JOBANUSがおすすめする看護師転職サイト3社は以下のとおりです。迷ったらこの3社を併用することをおすすめします。
ぜひこの記事の転職を成功させるためのポイントを参考に、職探しにチャレンジしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。