- 「病院見学では何を見て、何を聞けばいいんだろう…」
- 「病院の本当の雰囲気って、見学だけで分かるのかな?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
看護師の転職活動において、病院見学は職場の実態を知り、自分に合った環境かを見極める重要なステップです。
本記事を読めば次のことがわかります。
- 病院見学で効果的に情報を集める方法と、確認すべき6つのポイント
- 看護師長や先輩看護師に聞くべき具体的な質問内容7つ
- 転職活動を成功に導くための病院見学のコツと注意点
- 病院見学の機会を効率的に得られる転職サイトの選び方
転職を考えている看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください!この記事を読んで、理想の職場を見つけるための効果的な病院見学を実現しましょう。
1. 最低でも2~3箇所の病院を見学する
転職先の病院を絞り込む際、病院見学で比較することは非常に重要です。なぜなら、実際に足を運ばなければ分からないことが数多く存在するからです。
中には見学に参加せず、できる限り早く働きたいと考える方もいるでしょう。しかし、病院についてよく知らないまま入職すると、後悔する可能性があります。そのため、最低でも2~3箇所の病院を訪問した上で、しっかりと比較することが大切です。
働きたい病院がある程度決まっている方も、違う病院を見学することで思いもかけない発見をすることもあるんですよ!
2. 病院の公式HPで分からないことを質問する
病院内の設備などは、ホームページやパンフレットでも確認できます。しかし、ホームページ上で分からないことも多いものです。各病棟の入院患者数やスタッフの人数などは、記載されていないかもしれません。資料だけを見て、働きやすさを判断することは危険です。
看護師の実際の働き方や人柄なども、ホームページやパンフレットでは把握できません。育児と両立している方の勤務形態や勤続年数などは、実際に勤務している看護師に直接質問する必要があります。
3. 待遇や人間関係の質問は控える
看護師の給料や残業の有無なども、資料を見るだけでは分からないかもしれません。そのため、入職後の待遇について知りたいと思う方は多いでしょう。しかし、病院見学で給料や残業、賞与や有休などについて聞くことは避けるべきです。この手の質問は印象が悪くなる恐れがありますので、気になっても控えましょう。
同様に、人間関係の質問も控えるべきです。看護師同士の関係性は、コミュニケーションの様子や言葉遣いなどを見ればある程度推測できるでしょう。
当日案内してくれる担当者が、人間関係について知っているとも限りませんので、質問して担当者を困らせないように注意してください。
4. 自分の目で確認すべき点
病院見学では、具体的にどのような点をチェックすべきでしょうか。ここからは、自分の目で確認したい点を6つ解説します。見学までに頭に入れておき、病院選びの基準にしてください。
4-1. 看護師の人数は足りているか?
看護師の転職理由の一つとして、多忙な職場環境を理由にする方は少なくありません。もし病院見学で仕事の忙しさを知りたいのなら、看護師の人数をチェックすると良いでしょう。看護師が忙しく病棟内を動き回っているようなら、人数が足りていない可能性が高いです。
特にナースステーションは注意深く見るようにしましょう。病室で業務を行っていない看護師は、基本的にナースステーションで仕事をしています。業務時間内に記録を書くなどの作業が行えている場合は、人数に余裕がある証拠です。
ナースステーションの中も見学できるときは、ホワイトボードを確認してください。看護師1人の受け持ち人数、検査や予定入院の数などは、忙しさをイメージする情報として役立ちます。
4-2. 勤務中の看護師はどんな表情をしているか?
看護師の心の余裕は表情に表われます。人手が足りなかったり業務が多すぎたりすると、余裕がなくなるものです。その結果、笑顔がなくなり、険しい表情になりやすいでしょう。
看護師同士で話しているときの表情にも注目です。関係性が良ければ、自然と穏やかな表情でコミュニケーションをとるでしょう。入職後、同僚や先輩とどんな関係を築けるかの参考になるため、意識して見るようにしましょう。
4-3. 病棟は働きやすい環境か?
病棟の物理的な働きやすさもチェックポイントです。たとえば、廊下の幅が狭いと、スタッフ同士や患者さんとすれ違いにくくなります。
病棟の造りによっては、ナースステーションと病室が離れている場合もあるでしょう。急いでいるときにすぐに移動できず、小さなストレスに繋がります。動線が悪いと一つの業務に時間や手間がかかり効率が落ちるため、重要なポイントです。
トイレの位置、更衣室のロッカーの大きさ、休憩室など業務に直接関係ない部分もチェックしましょう。快適に働けるかどうかを左右するため、隅々まで見ておいてください。
4-4. 院内がきれいで整頓されているか?
衛生面が非常に重要な病院において、院内がきれいに保たれているかの確認は欠かせません。まずは、病院に入った際、廊下にたくさんの荷物が置いていないか、チェックします。ストレッチャーなどが放置されていないかも見ておきましょう。ナースステーションが整理整頓されているか、倉庫が使いやすいかも大切です。
余裕があれば、感染対策も見ておく必要があります。廃棄物の処理方法やリスクマネジメントなど、看護師の安全性にも注目してください。感染対策が十分でなければ、不安を感じて再度転職を検討することになります。
4-5. 勤務中のスタッフは挨拶してくれるか?
病院見学に来ている人に対するスタッフの対応も重要なポイントです。見学者への対応を見れば、病院内の雰囲気を少しつかめます。
すれ違った際に挨拶がない場合は、スタッフ同士の関係性が良くないかもしれません。そもそも、病院見学に関する情報が共有されていない可能性もあります。忙しすぎて挨拶する余裕がないケースも考えられるでしょう。
さまざまな理由が予想されますが、挨拶がない職場は働きやすいとは言えません。
もちろん、自分から挨拶することは必須です。廊下やナースステーションで見かけた看護師には、先に声をかけましょう。
4-6. 託児所のスタッフの対応は誠実か?
子育てをしながら働く方は、託児所のチェックも欠かせません。大切な子どもの面倒を見てもらうスタッフの人柄や対応を、次の点に注意しながら必ず確認しましょう。
- 子どもに笑顔で接しているか
- 質問に誠実に答えてくれるか
できれば、子どもに対するスタッフの人数もチェックすることをおすすめします。スタッフが足りていない場合、対応が雑になる恐れがあるでしょう。託児所にいる子どもたちの表情にも要注意です。全員が笑顔で楽しそうにしていれば、良い環境だと判断できます。
5. 病院見学で聞くべき質問7つ
病院見学でさまざまなポイントを確認しても、分からないことは出てきます。疑問や不安を解消するために、分からないことは可能な限り質問しましょう。
ここからは、病院見学でおすすめの質問を7つご紹介します。
5-1. どんな年代の看護師が働いている?
働いている看護師の年代は、聞くべき質問です。おおよその年代を知ることで、働きやすさなどを推測できます。たとえば20代が極端に少ない場合、新人に対する指導が厳しい可能性があるでしょう。一方で、40代~50代以上の看護師が少なければ、ハードなことが予測されます。
自分と同じ年代の人がどの程度働いているかも聞きましょう。同年代が少なければ、業務上の疑問点や不安点を質問しにくいです。気軽に話しかけたり相談できる人が見つからず、孤独感を感じるかもしれません。
5-2. 看護師の平均勤続年数は何年ですか?
平均勤続年数も、必ず聞いておきたい質問です。勤続年数の長さで、職場環境や人間関係の良さを判断できます。平均勤続年数が長い場合、辞めたいと思う人が少なめな環境です。一方で、極端に短ければ何らかの問題があり、看護師が定着していません。
働きやすさを見極める目安の年数は15年前後です。10年以下であれば、やや短いと判断できるでしょう。あらゆる理由で若いスタッフが退職している恐れがあります。
ただし、平均勤続年数は転職者の数や会社自体の創業年数によって異なるため、断定はできません。あくまで参考程度にしてください。
5-3. ママナースはどんな働き方をしていますか?
育児中の方、将来的に出産を希望する方は、ママナースの働き方について聞くのがおすすめです。育児中は、子どもの学校行事や急な体調不良などで欠勤することが増えます。急な欠勤でもお互いにサポートし合える職場なのか、事前に分かっていれば安心です。可能であれば、実際に仕事と育児を両立している看護師に質問しましょう。
職場内でフォローし合える人間関係は、ママナースでなくても非常に重要なポイントです。子育て中ではなくても、やむなく早退や欠勤が必要なときは誰でもあります。ママナースの働き方を聞けば、イレギュラーな状況への職場の対応力を把握することができるでしょう。
5-4. どんな患者さんが多いですか?
どんな年代、症状の患者さんが病院を利用しているのか、気になる方は多いと思います。しかし、基本的に病室の中は見学できません。目で見て確認しにくいため、直接質問するのがおすすめです。
患者さんに多い疾患が分かれば、処置の方法など具体的な仕事内容をイメージできます。自分が持つスキルで対応できるかどうかの判断基準にもなるでしょう。
5-5. ベッドの稼働状況はどれくらいですか?
1日や1週間の入退院数や平均日数、ベッドの稼働率なども知っておきたい情報です。患者さんの入退院の状況で、どの程度忙しいかが分かります。
働きたいと考えている病棟に関する質問も大切です。たとえば、急性期を希望するなら、急性期病棟の入院者数を聞きましょう。慢性期を希望するなら、ケアの方針なども併せて尋ねるべきです。
5-6. 電子カルテは導入していますか?
働きやすさに大きく関わる、設備やハード面の質問も欠かせません。特に、カルテについては必ず聞いておきたい質問です。
電子カルテを採用する病院が増えていますが、完全に移行しているとは限りません。患者さんによっては紙カルテを使っているケースもあります。電子と紙の両方を利用している場合は、不便さを感じる可能性が高いでしょう。
電子カルテを採用していても、パソコンの台数や通信環境によって便利さは異なります。パソコンが足りなければ、入力に時間がかかり、効率が悪いです。通信環境が整っていなければ、パソコンの動作が遅く、ストレスが溜まります。
5-7. 研修はどのようなものがありますか?
研修や教育、委員会についても質問するようにしましょう。ステップアップのために新たな知識を身につけたい場合、研修会への参加が必要です。研修会に参加できるのか、その際の費用は誰が負担するのかなどを尋ねましょう。
病院内の委員会や勉強会も気になるポイントです。委員会や勉強会への参加が必須の場合、勤務後や休日の負担が増えます。強制参加なのか、残業代は出るのかなどを知らなければ、入職後に混乱するでしょう。
ストレートに聞くのではなく、委員会の種類や勉強会の頻度を尋ねて判断してください。
6. 看護師転職に強い転職サイト3選
転職を成功させるためには、病院見学会での質問準備が重要です。その準備を手助けしてくれるのが、看護師転職サイトです。特におすすめなのが「看護roo!」。豊富な求人情報に加え、サポートも充実しており、転職サイト初心者にも安心です。
看護roo!をはじめとした転職サイトでは、病院見学会で役立つ豊富な情報提供が魅力です。さらに、経験豊かな他の看護師の体験談や専門家のアドバイスが参照でき、見学会での質問内容の参考になります。また、履歴書の添削や面接対策など、無料で利用できるサービスも充実しています。
効果的な転職活動には、複数のサイトへの登録が欠かせません。各サイトごとに特色があるため、自分に合ったサポートを見つけるためにも、2~3社のサイトに登録し比較することがお勧めです。看護師転職サイトに登録し、理想の職場を見つけましょう。
看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
もし「このサイトは使えないかも」と思った場合も、メール一つで簡単に退会できます。ですから、転職サイトは2~3社まとめて登録し、多角的に転職活動を進めてみてください。
ここでは、JOBANUSがおすすめする看護師転職サイトを3社ご紹介します。
\おすすめ看護師転職サイト3社/
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転職を検討する看護師さんにとって、確かなサポートと多様な選択肢を提供するこのサイトは、一考の価値があります。
7. まとめ
今回の記事では、看護師の転職活動における病院見学のポイントについて詳しく説明しました。
転職を考えている看護師の方は、本記事で紹介した下記の重要なポイントをおさえることで、転職活動をスムーズに進めることができます。
何より大事なことは、病院の実態を自分の目で確かめ、働きやすい環境かどうかを見極めることです。
また、病院見学の機会を効率的に得るためには、看護師転職サイトの活用が不可欠です。キャリアアドバイザーに相談しながら、条件に合った職場を効率よく探すことをおすすめします。
JOBANUSがおすすめする看護師転職サイト3社は以下のとおりです。迷ったらこの3社を併用することをおすすめします。
ぜひこの記事の転職を成功させるためのポイントを参考に、職探しにチャレンジしてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。