- 「夜勤がきつい…病院以外に転職先はないの?」
- 「看護の資格を活かして、もっと自分らしく働きたい」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
多くの看護師が、ハードな勤務体制や職場環境に悩みながらも、病院以外での転職先について具体的な情報を得られずにいます。
本記事では、以下のことが具体的に分かります。
- 病院以外の13の人気職場における具体的な給与水準と仕事内容
- 看護師の資格や経験を活かせる意外な転職先とその特徴
- あなたの希望や働き方に合った最適な転職先の選び方
本記事を読めば、あなたの希望する働き方や条件に合った病院以外の転職先を見つけ、より充実したキャリアプランを立てることができます。ぜひ最後までご覧ください。
1. 看護師が病院以外で働く理由
近年、看護師のキャリアパスは多様化し、病院以外での活躍の場が広がっています。従来の病院勤務にとどまらず、様々な職場で看護師の専門性を活かせる時代となりました。
この章では、看護師が病院以外の職場を選択する主な理由について解説していきます。
1-1. ワークライフバランスの改善
病院以外の医療施設や企業では、土日祝日が基本的に休みで、夜勤のない日勤専従が一般的です。また、多くの職場で残業も少なく、規則正しい生活リズムを保ちやすい環境が整っています。
特に以下のような施設では、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
- クリニックや診療所(外来のみの施設)
- 健康診断センター
- 企業の健康管理室
- 保育園や学校の保健室
このような環境では、育児や介護との両立がしやすく、自己啓発の時間も確保しやすくなります。また、有給休暇の取得率も高く、長期的なキャリアプランを立てやすいという特徴があります。
多くの看護師さんは、夜勤や不規則な勤務による疲労を抱えています。病院以外の職場では、多くの場合9-17時などの固定シフトで、年間休日も120日以上確保できます。まずは、クリニックや健診センターなど、日勤のみの職場を検討してみましょう。
1-2. 心身の負担を減らすため
病院勤務では、急変対応や重症患者のケアによる精神的ストレスが大きく、夜勤による身体的負担も重なります。一方、病院以外の施設では、これらの負担が大幅に軽減されます。
業務内容と責任の範囲が明確で、以下のような特徴があります。
- 緊急対応が少ない、もしくはない環境
- 定期的な業務が中心
- 担当する患者数が限定的
- チーム医療の負担が少ない
また、メンタルヘルスケアが充実している職場も多く、長期的なキャリア継続が可能です。体力面での不安がある方でも、無理なく看護師としての経験を活かせる環境で働くことができます。
心身の負担軽減を考えるなら、企業の健康管理室がおすすめです。急変対応が少なく、業務範囲も明確。さらに企業なので福利厚生も充実しています。面接時には具体的な業務内容を確認し、自分に合った環境かどうかをしっかり見極めましょう。
1-3. 新たなキャリアへの挑戦
看護師の経験を活かした新しい分野への挑戦は、キャリアの幅を広げる機会となります。病院以外の職場では、以下のような新たな経験を積むことができます。
- 医療機器メーカーでの製品開発サポート
- 製薬会社での治験コーディネーター
- 企業の健康管理室での産業保健師
- 医療系コンサルタントとしての活動
これらの職場では、医療知識に加えてビジネススキルも身につけることができます。また、予防医療や健康管理の分野で新たな専門性を築くチャンスもあります。
看護師としての視点を活かしながら、異なる業界で活躍できる可能性が広がっています。
1-4. より高い収入を求めて
病院以外の職場では、看護師としての専門性を活かしながら、より高い収入を得られる可能性があります。特に以下の職種では、病院勤務よりも好待遇な場合が多くみられます。
- 治験コーディネーター(CRC)
- 企業の産業保健師
- 医療機器メーカーの営業職
- 派遣看護師
また、残業代や夜勤手当に頼らない安定した収入を得ることができます。固定給が高めに設定されていることも特徴で、ワークライフバランスを保ちながら収入アップを目指すことができます。
2. 病院以外の人気の職場 13選
看護師の活躍の場は病院だけではありません。多様な職場で看護師の専門性が求められており、キャリアの選択肢も広がっています。個々のニーズや適性に合わせて、様々な職場で活躍できる可能性があります。
この章では、病院以外の人気の職場13選を詳しく紹介し、看護師の新たなキャリアパスの可能性を探ります。
INDEX
2-1. 産業看護師
産業看護師は、企業内で従業員の健康管理や病気・ケガの予防・対応を行います。具体的には、社員の健康管理、診療所や健康診断の運営、安全衛生面での指導など、幅広い業務があります。
【平均年収】
約450~500万円程度
【メリット】
産業看護師には以下のメリットがあります。
- 週末や夜間勤務がないため、ライフスタイルに合わせて働ける人
- 企業の健康管理に興味があり、柔軟な働き方を求める方に適している人
- 幅広い業務に携われることで、専門知識を深められる人
【向いている人】
産業看護師に向いている人は以下のような特徴があります。
- 企業の健康管理に興味がある人
- 柔軟な働き方を求めている人
- 幅広い業務に携わりたい人
産業看護師は、臨床経験3年以上の方に特におすすめです。企業内での保健指導や健康管理を通じて、予防医療の専門家として活躍できます。給与水準も高く、ワークライフバランスも取りやすい人気職種です。
2-2. 美容クリニック
美容クリニックの看護師は、美容医療のアシスタントやカウンセリングを行います。施術前後の患者さんのケアや、美容医療に関する情報提供も行います。
【平均年収】
約450~500万円程度
【メリット】
美容クリニックの看護師には以下のメリットがあります。
- 美容医療に関心がある方が専門知識を活かせる
- 夜間勤務が少なく、休日も比較的多い
- 美容医療の最新技術や知識を学ぶ機会が豊富
【向いている人】
美容クリニックの看護師に向いている人は以下のような特徴があります。
- 美容医療に興味がある人
- コミュニケーション力を活かしたい人
- 働きやすい環境を求めている人
美容クリニックは、20-30代の看護師に人気の転職先です。美容医療の知識が身につき、患者様の喜びを直接感じられるやりがいのある仕事です。ただし、クリニックによって待遇に差があるため、面接時には昇給制度やボーナスについてもしっかり確認することをお勧めします。
2-3. 保育園・幼稚園
保育園・幼稚園の看護師は、子どもたちの健康管理や病気・ケガの対応を行います。また、保護者や先生と連携し、子どもたちの健康状態やアレルギー対策についても情報共有を行います。
【平均年収】
約300~400万円程度
【メリット】
保育園・幼稚園の看護師には以下のメリットがあります。
- 子どもたちと触れ合うことができる
- 土日祝日が休みで、勤務時間が一定
- 教育現場での看護経験が積める
【向いている人】
保育園・幼稚園の看護師に向いている人は以下のような特徴があります。
- 子どもが好きで、子どもたちの健康を守りたいと思っている
- 教育現場で働きたい
- 働く時間や休日が一定であることを求めている
2-4. 有料老人ホーム
有料老人ホームでの看護師の主な仕事内容は、入居者の健康管理やバイタルチェック、病状の観察、薬の管理、介護スタッフとの連携などです。また、緊急時の対応や医療機関との連携も重要な役割です。
【平均年収】
約450万円~500万円程度
【メリット】
有料老人ホームで働く看護師のメリットは以下の通りです。
- 高齢者のケアに特化したスキルを身に付けられる
- 夜勤が少なく、働きやすい
- 入居者と長期間関わることができる
【向いている人】
有料老人ホームで働く看護師に向いている人は以下のような方です。
- 高齢者のケアに興味があり、専門的なスキルを身につけたい
- 家庭やプライベートとの両立がしやすい働き方を求めている
- 長期間、入居者と関わり、信頼関係を築くことにやりがいを感じる
有料老人ホームは、長期的なキャリアを築きやすい職場です。特に、介護職との連携や緊急時の対応など、看護師としての専門性を活かせる場面が多くあります。日勤のみの求人も増えており、ワークライフバランスを重視する方におすすめです。
2-5. デイサービス
デイサービスでの看護師の主な仕事内容は、利用者の健康管理、バイタルチェック、病状の観察、薬の管理、介護スタッフとの連携などです。また、リハビリテーションやレクリエーション活動のサポート、健康相談なども行います。
【平均年収】
約340万円~400万円程度
【メリット】
デイサービスで働く看護師のメリットは以下の通りです。
- 夜勤がなく、日勤のみの働き方が可能
- 地域に根ざしたサービスを提供できる
- 利用者との距離が近く、コミュニケーションが取りやすい
【向いている人】
デイサービスで働く看護師に向いている人は以下のような方です。
- 夜勤がなく、日勤のみの働き方を求めている人
- 地域密着型のサービスや地域の人々と関わることが好きな人
- 利用者とのコミュニケーションや日常生活のサポートにやりがいを感じる人
2-6. 養護教諭
養護教諭は、学校における生徒の健康管理や健康指導を行う仕事です。具体的には、生徒の健康診断や保健指導、怪我や病気の応急処置、保護者との連携などが主な業務内容となります。
【平均年収】
約650万円~700万円程度
【メリット】
養護教諭のメリットは以下の通りです。
- 子どもたちの成長を間近で見守れる
- 学校の休暇が取れるため、プライベートとの両立がしやすい
- 教育現場での看護経験が得られる
【向いている人】
養護教諭に向いている人は以下のような方です。
- 子どもたちと接することが好きな人
- 教育現場で活躍し、子どもたちの健康をサポートしたい人
- 学校の休暇を利用して自分の時間を大切にしたい人
2-7. 保健師
保健師は、地域住民の健康を維持・向上させるためのさまざまな活動を行います。具体的には、健康相談や健康教室の開催、予防接種の実施、子育て支援や学校保健、高齢者支援など、地域住民の健康状態に応じたサポートが求められます。
【平均年収】
約400万円~700万円程度
【メリット】
保健師のメリットは以下の通りです。
- 地域住民の健康を守り、支援するやりがいを感じられる
- 多様な専門知識を身に付けられる
- 公務員として安定した勤務ができる
【向いている人】
保健師に向いている人は以下のような方です。
- 地域住民の健康を守り、向上させることに情熱を持っている人
- 幅広い年代や背景を持つ人々とコミュニケーションをとり、関わりたい人
- 専門的な知識を活かし、地域に貢献したいと考える人
2-8. 公務員
公務員の看護師は、地方自治体の保健所や病院、国立病院機構などで働くことができます。業務内容は、健康相談や健康教育、予防接種などの保健業務、医師の診療補助、診療所の運営管理などが挙げられます。また、公務員としての看護師は、地域の健康増進に取り組んだり、緊急時には迅速な対応を求められることもあります。
【平均年収】
約400万円から600万円程度
【メリット】
公務員看護師のメリットは以下の通りです
- 安定した待遇と給与
- キャリアアップの機会がある
- 社会貢献度が高い
【向いている人】
公務員看護師に向いている人は以下のような方です。
- 地域社会に貢献したいという意欲がある人
- 地域の人と接することが好きで、コミュニケーション能力がある人
- 安定した職場環境を求める人
2-9. 健診センター
健康センターでは、地域住民の健康状態を把握し、健康相談や健康教室の開催、予防接種の実施、生活習慣病の予防・管理等を行うことが主な仕事です。また、健康診断や特定健診の結果をもとに、個別の健康相談や指導を行う場合もあります。
【平均年収】
約360万円~450万円程度
【メリット】
健康センターで働くメリットは以下の通りです。
- 地域住民の健康を直接支援するやりがい
- 幅広い年齢層の人々と関わる機会が多い
- 多様な健康問題に対応し、専門知識を広げることができる
【向いている人】
健康センターで働くのに向いている人は以下のような方です。
- 地域住民の健康状態を改善することに興味がある人
- 健康相談や健康教室など、多様な活動を通じて地域に貢献したい人
- 幅広い年齢層や背景を持つ人々とコミュニケーションをとることが得意な人
2-10. 献血ルーム
献血ルームで働く看護師は、献血者の健康状態をチェックし、献血プロセスを適切に進める役割を担います。具体的には、事前アンケートの確認、血圧測定、ヘモグロビン濃度の測定、適切な採血方法の選択などを行います。また、献血後のケアやアフターフォローも重要な業務です。
【平均年収】
約280万円~400万円程度
【メリット】
献血ルームで働くメリットは以下の通りです。
- 人命を救う献血活動に貢献できる
- 比較的定時勤務が多いため、プライベートの時間が確保しやすい
- 緊急時の対応が少なく、ストレスが軽減される
【向いている人】
献血ルームで働く看護師に向いている人は以下のような方です。
- 献血活動に興味があり、社会貢献をしたいと考える人
- 定時勤務を希望し、プライベートとのバランスを大切にしたい人
- 緊急対応が少ない職場で働きたいと考える人
2-11. クリニカルスペシャリスト
クリニカルスペシャリストは、特定の医療分野において高度な専門知識と技術を持ち、医療チームや患者への支援を行う役割を担います。具体的には、診療ガイドラインの策定や病態の評価、治療計画の立案、医療従事者への教育や指導、患者やその家族へのアドバイスやケア、研究開発などが含まれます。
【平均年収】
約600万円~900万円程度
【メリット】
クリニカルスペシャリストのメリットは以下の通りです。
- 特定分野における高度な専門知識技術を磨くことができる
- 医療チームにおいて重要な役割を果たすやりがい
- 研究開発や教育を通じて、医療の発展に貢献できる
【向いている人】
クリニカルスペシャリストに向いている人は以下のような方です。
- 特定の医療分野に深く関心を持ち、専門家として成長したい人
- チームワークを大切にし、医療チームに貢献したい人
- 研究開発や教育を通じて、自分の知識や技術を広めたいと考える人
2-12. 訪問入浴サービス
訪問入浴サービスは、高齢者や障害者など、自宅で入浴が困難な方を対象に、専用車両や機材を使って自宅へ訪問し、入浴のサポートを行う仕事です。具体的には、適切な温度の湯を用意し、身体を洗ったり、髪を洗ったりする手助けをします。また、介護スタッフと連携して、利用者の状況に応じたケアプランを立てることも重要な役割です。
【平均年収】
約300万円~450万円程度
【メリット】
訪問入浴サービスのメリットは以下の通りです。
- 利用者とのコミュニケーションが充実し、やりがいがある
- 専門的な知識技術を身につけることができる
- 一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供できる
【向いている人】
訪問入浴サービスに向いている人は以下のような方です。
- 利用者の日常生活をサポートし、快適な入浴環境を提供したい人
- コミュニケーション力があり、利用者や家族との関係を築ける人
- チームで連携して働くことが得意な人
2-13. 治験コーディネーター
治験コーディネーターは、新薬の開発において臨床試験(治験)の進行をサポートする役割を担います。具体的には、医師や治験参加者、製薬会社と連携し、治験の進捗管理やデータ収集・管理、報告書作成などを行います。また、治験参加者のフォローや安全性の確認、倫理委員会への申請なども行う重要な役割です。
【平均年収】
約300万円~400万円程度(未経験者)
約400万円~500万円程度(経験者)
【メリット】
治験コーディネーターのメリットは以下の通りです。
- 新薬開発に貢献し、医療の発展に繋がるやりがい
- 幅広い医療知識とスキルが身に付く
- 専門性が高く、キャリアアップが望める職種
【向いている人】
治験コーディネーターに向いている人は以下のような方です。
- 新薬開発や医療の発展に興味があり、貢献したいと考える人
- コミュニケーション能力が高く、多くの関係者と連携して仕事ができる人
- 細かいデータ管理や報告書作成などの事務作業が得意な人
3. 病院以外で看護師資格を生かして働ける職場
看護師の資格を持つ方にとって、病院以外での活躍の場は意外に多く存在します。専門知識と経験を活かせる多様な職場があり、新たなキャリアの可能性が広がっています。
この章では、病院以外で看護師資格を生かして働ける職場について、興味深い選択肢を紹介していきます。
3-1. 障害者支援施設
障害者支援施設では、障害のある方が自立し、社会参加を目指すための支援を行います。具体的な業務は、日常生活の介助やリハビリテーション、就労支援、スキルアップのための教育プログラムなどが挙げられます。また、利用者の心身の状況に合わせた個別支援計画を立案し、チームで連携してサポートを行うことも重要な役割です。
【平均年収】
約350万円~450万円程度
【メリット】
障害者支援施設のメリットは以下の通りです。
- 障害のある方の自立支援を通じて、やりがいを感じられる
- 多様な障害や個々のニーズに対応するため、スキルや知識が幅広く身につく
- チームで連携し、利用者のケアを行うため、コミュニケーション力が向上する
【向いている人】
障害者支援施設に向いている人は以下のような方です。
- 障害のある方の自立をサポートし、その成長を見守りたいと思う人
- 多様なニーズに対応できる柔軟性や適応力がある人
- チームで協力し、利用者のために努力できるコミュニケーション力がある人
3-2. 児童養護施設
児童養護施設で働く看護師は、家庭環境の問題などで一時的に保護された子どもたちの健康管理や療育を担当します。具体的には、子どもたちの健康状態のチェック、病気やケガの対応、予防接種の管理、栄養指導などを行います。また、子どもたちと関わることで彼らの精神面のケアも重要な役割となります。
【平均年収】
約400万円~500万円程度
【メリット】
児童養護施設で働くメリットは以下の通りです。
- 子どもたちの成長を間近で見守ることができる
- 医療福祉の知識を活かし、子どもたちの健康をサポートできる
- 子どもたちとの深い信頼関係を築くことができる
【向いている人】
児童養護施設で働く看護師に向いている人は以下のような方です。
- 子どもたちの健康と心のケアに興味がある人
- コミュニケーション能力が高く、子どもたちと関わることが好きな人
- チームで働くことが得意で、他の職員と協力して子どもたちを支援したい人
3-3. コールセンター
看護師コールセンターでは、電話やオンラインチャットを通じて、健康相談や病状のアドバイスを提供します。医療機関への受診が必要かどうか判断し、適切な医療機関を紹介することも含まれます。また、予防接種や健康管理に関する情報提供も行います。
【平均年収】
約400万円~500万円程度
【メリット】
看護師コールセンターのメリットは以下の通りです。
- シフト制や在宅勤務が可能で、働き方の柔軟性が高い
- 患者と直接接触せず、感染リスクが低い
- 看護師としての知識スキルを活かして、広範囲の人々をサポートできる
【向いている人】
看護師コールセンターに向いている人は以下のような方です。
- コミュニケーション能力に自信があり、電話での対応が得意な人
- 柔軟な働き方を希望し、家庭との両立を図りたい人
- 幅広い病状や年代の人々に対応できる知識を活用したいと考える人
3-4. イベントナース
イベントナースは、スポーツイベントやコンサート、企業のイベントなどで、緊急時の応急処置や健康相談を提供する役割を担います。具体的には、救護所での対応や救急車の要請、救命処置の実施、熱中症やけがなどの対応が主な業務です。
【平均年収】
約350万円~450万円程度
【メリット】
イベントナースのメリットは以下の通りです。
- 刺激的な環境で働くことができる
- 交通事故や急病など緊急時の対応力が身に付く
- イベント運営の裏側を知ることができる
【向いている人】
イベントナースに向いている人は以下のような方です。
- 緊急時の対応力を鍛えたい人
- 多様な場面で自分のスキルを活かしたい人
- イベント業界に興味があり、関わりたい人
3-5. ツアーナース
ツアーナースとは、旅行客の健康管理や急病時の対応を行う看護師のことです。
主に国内・海外ツアーに同行し、旅行先での病気やけがの予防や治療、医療機関の手配、翻訳・通訳などを行います。
また、旅行者に対する健康アドバイスや旅行前の健康相談も行います。
【平均年収】
約400万円~700万円程度
【メリット】
ツアーナースのメリットは以下の通りです。
- 海外旅行できる
- 様々なツアー客と接する機会がある
- 自分の専門知識を活かすことでやりがいを感じられる
【向いている人】
イベントナースに向いている人は以下のような方です。
- 海外旅行が好きな人
- 人と接することが好きな人
- 危機管理能力がある人
3-6. 医療ライター
医療ライターは、医療に関する記事を執筆する仕事です。
具体的には、医療技術や医療サービス、健康管理などの分野で記事を書くことが多いです。
医療に関する知識を持っていることが求められるため、医療関係者や研究者、学生などがこの仕事に向いています。
【平均年収】
約300万円~500万円程度
【メリット】
医療ライターのメリットは以下の通りです。
- 医療に関する専門知識が深められる
- 医療や健康に関する情報を多く知ることができる
- フリーランスとして、自分のスキルを生かして仕事ができる
【向いている人】
医療ライターに向いている人は以下のような方です。
- 医療に興味がある人
- 文章を書くことが好きな人
- 医療に関する知識を持っている人
3-7. 看護師等養成所
【仕事内容】
看護師等養成所では、看護師や准看護師を養成するための講義や実習を行います。
具体的には、看護学や医学、心理学、栄養学などの講義のほか、実際に病院や介護施設での実習も行います。
また、進路相談や就職支援、学校運営に関わる業務、教育課程の策定なども行います。
【平均年収】
約400万円~700万円程度
【メリット】
看護師等養成所のメリットは以下の通りです。
- 自身の経験や知識を生かして若い看護師候補者の育成に貢献できる
- 常に最新の医療技術や知識に触れることができる
- 教育業界の中でも看護師等養成所は需要が高く安定した雇用を得られる
【向いている人】
看護師等養成所に向いている人は以下のような方です。
- 若い看護師の育成に情熱を持ち、指導力に自信のある人
- 常に最新の情報にアンテナを張り、自己研鑽に励める人
- 教育業界に興味があり、安定した雇用を望む人
3-8. 応援ナース
応援ナースとは、期間限定で病院や施設に派遣され、看護業務を行う看護師のことです。
応援ナースの仕事内容は、常勤とほぼ同じであり、病院での看護業務全般を担当します。また、病院のスタッフとも密に連携をとり、円滑な医療チームの運営に努めます。
応援ナースは残業がなく、プライベートの時間を確保できるため、仕事とプライベートの両立がしやすいのが特徴です。
【平均年収】
約400万円〜500万円程度
【メリット】
応援ナースのメリットは以下の通りです。
- 期間限定の契約であるため高収入が見込める
- 福利厚生が充実している
- 人間関係のしがらみがない
【向いている人】
応援ナースに向いている人は以下のような方です。
- 経済的に安定した生活を送りたい人
- 福利厚生の整った職場で働きたい人
- 人間関係のしがらみを避けたい人
4. 注目の新興職種と将来性
医療技術の進化とデジタル化により、看護師の働き方も大きく変化しています。従来の病院勤務だけでなく、新しい分野で活躍できる機会が広がっており、看護師のキャリアの選択肢も豊富になってきました。
この章では、注目を集める新興職種と、その将来性について詳しく解説していきます。
4-1. エアポートナース・フィールドナース
病院勤務以外の新たな看護師の活躍の場として、エアポートナースとフィールドナースが注目されています。これらの職種は、看護の専門性を活かしながら、より柔軟な働き方を実現できます。
エアポートナースは、空港の医務室で勤務する看護師です。主な業務は以下の通りです。
- 旅行者の急病人や怪我人への応急処置
- 健康相談や予防接種の対応
- 国際線の検疫支援活動
フィールドナースは、災害現場や医療過疎地域で活動する看護師です。活動内容には次のようなものがあります。
- 被災地での医療支援活動
- 僻地での巡回診療サポート
- 国際医療支援プロジェクトへの参加
両職種とも、夜勤が少なく、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。また、年収は400〜500万円程度で、経験や勤務地により変動します。
4-2. オンライン看護師・遠隔医療
医療のデジタル化が進む中、オンライン診療の需要が急速に高まっています。それに伴い、在宅で働ける看護師の求人も増加傾向にあります。
オンライン看護師は、スマートフォンやパソコンを通じて患者さんの健康相談に応じます。夜勤や長時間の立ち仕事がなく、自分の生活リズムに合わせた働き方が可能です。
<主な業務内容>
- 患者さんからの健康相談対応
- 医師のオンライン診療のサポート
- 服薬指導や生活習慣のアドバイス
- 医療機関への受診勧奨
給与水準は経験年数に応じて時給2,000円~3,500円が一般的です。正社員として月給35万円前後の求人も増えています。
看護師としての経験を活かしながら、新しい医療の形に挑戦できるのが特徴です。また、育児や介護との両立を目指す看護師さんにも適した職場といえます。
4-3. 医療IT・デジタルヘルス
医療とITの融合が進む現代、看護師の新たなキャリアとして医療IT関連の職種が注目されています。
<主な職種と役割>
- 医療情報システムの開発・導理
- 電子カルテシステムの運用サポート
- デジタルヘルスケアサービスの企画
- 医療アプリケーションの検証・評価
給与水準は月給35万円~50万円と高水準です。看護の実務経験を活かしながら、IT企業で活躍できる点が特徴です。
システム開発企業や医療機器メーカーなど、働く環境は病院とは大きく異なります。特に夜勤のない働き方が可能で、ワークライフバランスを重視した勤務形態を選べます。
未経験でもIT企業への転職は可能です。多くの企業が看護師の医療知識を重視しており、必要なIT知識は入社後に学べる環境を整えています。
5. 病院勤務との年収比較データ
病院以外の職場における看護師の平均給料は、一般的に病院勤務よりも低い傾向にあります。しかし、職種や勤務先によっては高収入を得られる可能性もあります。
具体的な年収の例を見てみると、以下のようになっています
職業 | 年収 |
クリニカルスペシャリスト | 約600万円~900万円程度 |
養護教諭 | 約650万円~700万円程度 |
保健師 | 約650万円~700万円程度 |
産業看護師 | 約450万円~500万円程度 |
美容クリニック | 約450万円~500万円程度 |
有料老人ホーム | 約450万円~500万円程度 |
公務員 | 約400万円~500万円程度 |
治験コーディネーター | 約300万円~500万円程度 |
健康センター | 約360万円~450万円程度 |
訪問入浴サービス | 約300万円~450万円程度 |
保育園・幼稚園 | 約300万円~400万円程度 |
デイサービス | 約340万円~400万円程度 |
献血ルーム | 約280万円~400万円程度 |
※参考:厚生労働省「平成29年度看護職員等就業状況調査報告書」
一方で、デイサービスや献血ルームなどでは、年収が300万円台となることもあります。
これらの数字から分かるように、病院以外の職場でも看護師の専門性を活かせる多様な選択肢が存在します。自分のキャリアプランや希望する働き方に合わせて職場を選ぶことが重要です。
また、病院以外の職場でも、専門性を高めることでキャリアアップの機会があることも覚えておきましょう。
6. 病院以外の職場へ転職するときの注意点と対処法
病院以外の職場への転職は、新たな可能性を開くと同時に様々な課題も伴います。環境の変化や求められるスキルの違いなど、慎重に検討すべき点が多くあります。
この章では、病院以外の職場へ転職するときの注意点について、重要な観点から詳しく解説していきます。
INDEX
6-1. 年収が下がるリスクがある
病院以外の職場に転職する際には、年収が下がるリスクがあることに注意が必要です。
特に、クリニックや診療所などは、大規模で収益が多く給与水準を高く設定できる病院比べて給与水準が低い場合が多いです。
【対応策】
年収が下がるリスクに対する対応策としては、以下のような方法があります。
- 専門スキルを身につけることで市場価値を高める。
- 認定資格を取得することで市場価値を高める。
- 転職先の選択には年収以外の魅力的な点も考慮しバランスを取る
病院以外の職場に転職する際には、年収が下がるリスクがあることを念頭に置きつつ、自身の専門性や市場価値を高めることで、高収入を得ることができます。
また、転職先選びには、年収以外の魅力的な点も考慮することが大切です。
6-2. 看護業務以外の雑務もやる必要がある
病院以外の医療施設や診療所、クリニックなどでは、看護業務の他に、受付やカルテ管理、薬剤管理、検査の準備や後片付けなど、様々な雑務を行う必要があるため、看護師業務以外の雑務も担当する必要があることに注意が必要です。
【対応策】
病院以外の職場に転職する際には、看護師業務以外の雑務も担当する必要があることを念頭に置きつつ、業務の幅が広がりスキルアップに繋がることや、チームで医療を行うことで患者様のケアの質を高めるというメリットも理解しましょう。
6-3. 新卒は病院勤務で経験を積んだほうが良い
病院での経験が浅い場合、病院で必要な基本的な看護スキルや医療知識が不十分であることがあります。
そのため、病院以外の職場に転職した場合、適切な処置ができずに患者の安全に影響を与える可能性があります。
また、病院での経験がないと、診療科目や医療業界全体の動向について知識不足であることもリスクとして挙げられます。
【対応策】
新卒の場合は、まずは病院での勤務をおすすめします。
病院では基本的な看護スキルや医療知識を身につけることができ、診療科目や医療業界全体の動向についての知識も深めることができます。
また、病院での勤務により、医療における危機管理能力やコミュニケーションスキルも身に付きます。
これらのスキルは、病院以外の職場でも必要とされるため、病院での勤務はキャリアアップに繋がると言えます。
最低でも3-5年の病院勤務経験をお勧めします。基礎的な臨床経験があることで、その後のキャリアの選択肢が大きく広がります。特に救急や急性期病棟での経験は、どの職場でも高く評価されます。焦らず、しっかりと基礎を固めることが重要です。
6-4. 看護スキルの向上が望めない
病院以外の職場に転職する場合、医療現場との関わりが薄くなります。
臨床スキルを磨くためには、医療現場での実践が必要であるため、転職先によっては看護スキルの向上が望めないことがあります。
【対応策】
看護スキルの向上を目指す場合、訪問看護師や保健師、認定看護師などの職種で働くことが有効です。
訪問看護師は、患者さんの自宅を訪問し、その場で看護業務を行うため、臨床スキルを磨くことができます。
保健師は、地域住民の健康管理や健康教育を行うことで、看護スキルを向上させることができます。
認定看護師は、専門的な知識を身につけることで、看護スキルを向上させることができます。
転職先選びの際には、自身の目的に合わせて職場を選択することが大切です。
6-5. 人間関係が複雑になる可能性がある
病院以外の職場に転職する際には、人間関係が複雑になる可能性があることに注意が必要です。
職種や職場のスタッフ構成が多様化しているため、専門性の高い職種が集まる場合、競争関係やトラブルが起きることがあります。
また、社員と非正規雇用のスタッフが混在する場合もあり、労働条件や待遇面が異なることも人間関係を複雑化させる原因となります。
【対応策】
このようなリスクに対しては、転職先の職場を事前に調査し、自分に合った職場を選択することが大切です。
また、人間関係を良好に保つためには、コミュニケーション能力を高めることが重要です。
職場のルールやマナーを守りつつ、上司や同僚と円滑にコミュニケーションを取ることで、人間関係を構築し、トラブルを防ぐことができます。
6-6. 転職先で求められるスキルが異なる
病院以外の職場に転職する際には、転職先で求められるスキルが異なることがリスクとして挙げられます。
転職先によって求められるスキルは異なるため、自身のスキルが必要以上に不足している場合、転職後にスキル不足で業務がこなせなくなる可能性があります。
【対応策】
転職先で求められるスキルに応じて、スキルアップやキャリアアップを図ることが必要です。
転職前に、求人票や面接で転職先が求めるスキルを確認することが重要です。
また、必要なスキルが不足している場合は、資格取得やスキル習得のための勉強会や研修に参加することも有効です。
自己流でスキルアップを図るのではなく、計画的かつ効果的なスキルアップを目指すことが大切です。
7. 転職成功のためのポイント解説
看護師の転職は、経験やスキル、働き方の希望など、様々な要素を考慮する必要があります。希望する転職先によって求められる条件も異なるため、計画的な準備と戦略的なアプローチが重要です。
この章では、転職を成功に導くための具体的なポイントと実践的なノウハウを詳しく解説していきます。
7-1. 必要なスキルと資格
病院以外の職場に転職する際は、看護師としての基本的なスキルに加えて、各職場で求められる専門的な知識や資格が必要です。
以下のような資格取得により、転職の可能性が広がります。
- 産業保健師:労働衛生コンサルタント資格
- 訪問看護:在宅ケア認定看護師
- 治験関連:CRC(治験コーディネーター)の資格
- 介護施設:介護支援専門員(ケアマネージャー)
また、パソコンスキルやコミュニケーション能力も重視されます。特に企業での勤務を考えている場合は、ビジネスマナーや基本的なPCスキルの習得が望ましいです。
7-2. 転職先選びの基準
理想の転職先を見つけるためには、自分の優先順位に合わせて、慎重に選考を進めることが大切です。特に病院以外への転職では、働き方や環境が大きく変わるため、以下の基準をしっかりと確認しましょう。
- 勤務形態(日勤専従か夜勤があるか)
- 給与体系(基本給、各種手当、賞与、昇給制度)
- 通勤時間と立地条件
- 職場の雰囲気や人間関係
- キャリアアップの機会や研修制度
- 福利厚生(社会保険、有給休暇、育休制度など)
働き方に関する希望を明確にすることで、自分に合った職場を効率的に探すことができます。また、企業の将来性や安定性も重要な判断要素です。
職場見学や面接での質問を通じて、実際の業務内容や職場の雰囲気を直接確認することをお勧めします。特に、現場で働いている看護師の様子は、その職場を知る重要な手がかりとなります。
転職先選びで最も重要なのは、職場の雰囲気と将来性です。面接では積極的に質問し、教育体制や昇進の機会について確認しましょう。また、可能であれば職場見学を依頼し、実際の雰囲気を肌で感じることをお勧めします。
7-3. 転職活動の進め方
成功する転職活動には、段階を追った計画的な行動が重要です。以下のステップで、順を追って進めていきましょう。
- 希望する職種・働き方の明確化
- キャリアプランの設定と必要なスキルの確認
- 看護師専門の転職サイトへの登録(複数サイトがお勧め)
- 志望動機と職務経歴書の丁寧な作成
- 面接対策(自己PR、志望動機の整理)
- 条件交渉と入職時期の調整
- 現職場への退職時期の相談
特に、看護師専門のキャリアアドバイザーを活用することで、効率的な転職活動が可能になります。アドバイザーを通じて、非公開求人や市場の最新動向についても情報を得ることができます。
面接対策では、自分の経験や強みを具体的なエピソードと共に整理し、志望動機も明確に説明できるよう準備しましょう。また、給与や待遇についても、事前に希望条件を整理しておくことが大切です。
8. 転職体験談と成功事例
看護師のキャリアチェンジには、様々な可能性が広がっています。病院勤務で培った経験や資格は、多くの職場で活かすことができ、新しい働き方への挑戦は、多くの看護師にとって人生の転機となっています。
この章では、実際の転職成功事例を通じて、あなたの理想の働き方を見つけるためのヒントをご紹介します。
INDEX
8-1. Sさんの事例:クリニックへの転職で理想的な働き方を実現
大学病院の救急外来で10年間勤務していたSさん(35歳)は、不規則な夜勤シフトによる慢性的な疲労に悩まされていました。家族との時間も取れず、このまま続けることへの不安を感じていました。
転職活動では、ワークライフバランスを最優先条件として、日勤のみの職場を探しました。複数の求人サイトに登録し、転職エージェントも2社活用することで、より多くの求人情報にアクセス。約2ヶ月の活動の末、駅前の内科クリニックへの転職が決まりました。
現在は平日の9時から17時までの勤務で、休日は土曜午後と日曜・祝日。給与は以前より月10万円ほど減少しましたが、残業がほとんどなく、規則正しい生活を送れるようになりました。また、院長からの信頼も厚く、慢性疾患の患者様との長期的な関係構築にやりがいを感じています。
8-2. Kさんの事例:製薬会社MRとして活躍
急性期病院の循環器病棟で3年間勤務していたKさん(28歳)は、より広い視野で医療に貢献したいという思いから、製薬会社への転職を決意しました。
転職の準備として、働きながらMRの資格を取得。病棟での薬剤管理経験を活かし、循環器領域の製薬会社に応募しました。面接では、患者様との関わりで得た治療現場の生の声や、医師・薬剤師との連携経験をアピール。即戦力として高く評価され、内定を獲得しました。
現在は大手製薬会社のMR職として、医師への情報提供や新薬の説明を行っています。看護師時代の実務経験を活かし、医療現場のニーズを的確に把握できると上司や取引先から評価されています。基本給は看護師時代より20万円増え、インセンティブも充実しています。
8-3. Tさんの事例:企業の健康管理室で安定勤務
総合病院の外科病棟で15年間勤務していたTさん(40歳)は、育児との両立を考え、企業の健康管理室への転職を決意しました。
応募時は、長年の臨床経験に加え、産業保健師の資格も取得。面接では、急変時の対応力や職場のメンタルヘルスケアへの関心をアピールしました。
現在は大手IT企業の健康管理室で、社員2000人の健康管理を担当。定期健康診断の運営、メンタルヘルス相談、生活習慣病予防の保健指導など、幅広い業務を行っています。残業は月平均5時間以下で、年間休日も125日と充実。産業医との連携も多く、新しい医療の知識も習得できています。
8-4. Wさんの事例:訪問看護で新たなやりがい
総合病院の小児科病棟で7年間勤務していたWさん(32歳)は、もっと一人ひとりの患者様に寄り添いたいという思いから、訪問看護への転職を決意しました。
準備として、訪問看護の経験がある先輩に話を聞き、地域包括ケアの勉強会にも参加。複数のステーションの見学を経て、小児の訪問看護も行っているステーションに転職しました。
現在は訪問看護ステーションの主任として、5名のスタッフとともに活動。病棟では気づけなかった患者様の生活背景を知ることができ、よりきめ細やかなケアが提供できるようになりました。また、訪問時間の調整が可能なため、5歳の子どもの育児との両立もできています。
9. 病院以外の職場に転職!おすすめの転職サイト3選
看護師としてのキャリアを考える中で、新たな可能性を探る方も多いでしょう。看護師転職サイトは、病院内外の多様な求人情報や転職支援を提供し、あなたのキャリアプランをサポートします。
中でも「看護roo!」は、豊富な求人数と充実したサポート体制が特徴です。病院以外の職場も含め、あなたの希望に合った求人を効率的に探せるほか、経験豊富なアドバイザーが転職活動をきめ細かくバックアップします。
ただ、どのサイトも担当者の良し悪しでサポートの質が変わることがあります。そのため、複数のサイトに登録して比較することが重要です。
各サービスでは求人情報の提供だけでなく、履歴書の添削や面接対策も行っています。転職活動を効率よく進めたい方は、2~3社まとめて登録するようにしましょう。
看護師転職サイトは、以下のような理由から、2~3社の転職サイトに登録しておくことで、より自分に合った転職が可能です。
もし「このサイトは使えないかも」と思った場合も、メール一つで簡単に退会できます。ですから、転職サイトは2~3社まとめて登録し、多角的に転職活動を進めてみてください。
ここでは、おすすめの看護師転職サイトを3つご紹介します。
\おすすめ看護師転職サイト3社/
年間利用者は2万人以上!利用者満足度は驚異の96.2%を誇る転職サイト
看護roo!(看護ルー)は、看護師の転職に特化したサイトで、年間2万人以上が利用し、その満足度はなんと96%以上。業界内で高い信頼を集めています。
求人数も40,000件以上と圧倒的で、月給42万円以上や年休150日以上など、好条件の案件も豊富です。特に嬉しいのはLINEでのサポート。質問や相談がすぐにでき、応答も迅速です。
面接や履歴書のサポートも手厚く、転職活動が初めての方や不安を感じる方にも強くおすすめできます。
日本最大級の12万件以上の求人数を誇る転職サイト!友達に勧めたいサービスランキング第1位
レバウェル看護師(旧:看護のお仕事)は、転職を考える看護師さんに手厚いサービスを提供する業界トップクラスの転職サイトです。その信頼性から「友達に勧めたいサービスランキング」で1位に輝いています。
求人数は驚異の12万件以上あり、その数は日本最大級。加えて、病院のリアルな口コミやスタッフの声も確認できます。
そして何より、忙しい看護師さんでもLINEで気軽に相談ができますし、キャリアアドバイザーからも丁寧な情報提供が受けられます。
顧客満足度NO1!累計100万人以上の看護師が利用する人気の転職サイト
ナース専科 転職(旧ナース人材バンク)は、2023年のオリコン顧客満足度調査で看護師転職部門で総合第1位を獲得。累計100万人以上の看護師が利用しており、看護師転職界の信頼性を証明しています。
地域専任の看護師専門キャリアパートナーが個々のニーズに合わせて最適なアドバイスを提供します。また、病院だけでなく、介護施設など多種多様な求人があり、全国どこでも活躍の場が見つかります。
転職を検討する看護師さんにとって、確かなサポートと多様な選択肢を提供するこのサイトは、一考の価値があります。
10. まとめ
病院以外の職場に転職することで、より幅広い経験を積み、キャリアアップやスキルアップを目指すことができます。
しかし、転職先によっては年収が下がる可能性や、看護業務以外の雑務をこなす必要があるなど、次のような注意点もあります。
そこで、看護師転職サイトを活用することで、自分に合った職場を見つけるための情報収集や転職サポートを受けることができます。
JOBANUSがおすすめする看護師転職サイトは、次の3つです。
以上の情報を参考に、より良い職場への転職を目指すための参考にしてください。
あなたの転職が成功することを心から願っています。